日本で生まれた、英語のように聞こえるけれど英語圏では通じない言葉「和製英語」を、カテゴリ別・五十音別に網羅した辞典です。 現在 457語 を収録しています。 各語の正しい英語表現と、語源・由来の特筆事項もあわせて紹介します。

注目の和製英語

語源や由来が特に興味深い和製英語をピックアップしました。

roller coaster
後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティ)が「ジェットコースター」と命名したのが始まりとされる。英語では「roller coaster」が一般的。
Nintendo Entertainment System (NES)
「ファミリーコンピュータ」の略形で日本独自。北米では『Nintendo Entertainment System (NES)』として1985年発売、デザインも変更された。日本では「ファミコン」が定着し、世代を超えてゲーム機の代名詞となった。1983年7月15日発売以降、世界累計約6,191万台を売り上げた歴史的ハードウェア。
outlet / socket / wall outlet
「concentric plug(同心円型プラグ)」が略されたとされる。英語の「consent」は「同意」の意味なので別物。
blush / cheek color
英語の『cheek』は『頬(の部位)』を意味し、化粧品名としては使われない。英語では『blush』(直訳『赤面』)が一般的で、商品名に『blusher』『cheek color』も使われる。日本の化粧品業界が『チークカラー』『チークシャドー』として商品展開する中で、『チーク』単体で頬紅を指す独自の用法が定着した。
time's up / out of time / time expired
『time over』は英語の定型句にない。英語では『time's up』『time has expired』『out of time』『running out of time』などと表現する。スポーツのみならず日本ではビジネスシーン・受験などでも幅広く使われる和製英語。
windshield / windscreen
「front glass」では通じない。米国「windshield」、英国「windscreen」と表現する。

和製英語についてよくある質問

和製英語とは何ですか?

和製英語とは、日本で生まれた、英語のように聞こえるけれど英語圏では通じない・意味が違う言葉のことです。明治以降の翻訳文化と外来語の受容を通じて発達し、現代では新語が日々生まれ続けています。元の英単語を独自の意味で使う「マンション(豪邸→集合住宅)」、英単語同士を独自に組み合わせた「ガッツポーズ」、商標が一般名詞化した「ホチキス」などさまざまなパターンがあります。

和製英語とカタカナ英語の違いは何ですか?

カタカナ英語は、英語をカタカナで表記した言葉全般を指します。「コンピューター」「ニュース」のように英語と同じ意味で通じるものも含みます。和製英語はその中でも特に「英語として通じない、または意味が違う」ものを指す部分集合です。つまり「カタカナ英語 ⊃ 和製英語」という関係になります。

和製英語はなぜ生まれるのですか?

主な理由は次の通りです。略語化(リモコン、リスケなど長い英語を短縮)、外来語との混合(チャーシュー、ピンセットなど英語以外の語をベースに)、本来の意味からの派生(マンション、サスペンダーなど語義が変化)、商標の一般名詞化(ホチキス、ジップロックなど特定商品名が普及)、和製の合成(ガッツポーズ、ナイターのように日本人が組み合わせた)など多様な経路があります。

和製英語は英語圏で全く通じませんか?

多くは通じないか、誤解を招きます。特に注意が必要なのは「ボディーバッグ」(英語ではbody bag=遺体袋)のように、意味が全く違う方向に取られる語です。一方で「karaoke」「konbini」「ramune」「salaryman」のように、日本文化と共に英語圏へ逆輸入されて通じるようになった和製英語もあります。当辞典では各語の trivia で「英語圏での通じやすさ」も明記しています。

和製英語を正しい英語に直すにはどうすればいいですか?

当辞典では各和製英語に対して「正しい英語」の列を設けて、英語圏で実際に使われる表現を併記しています。上の検索ボックスで気になる語を絞り込むか、カテゴリ別・五十音別の一覧から探してください。多くの語には語源・由来の解説(trivia)もあり、なぜその表現が和製なのかを理解できます。

海外で逆輸入されている和製英語はありますか?

はい、日本文化が世界で認知されるにつれて逆輸入された和製英語があります。代表例は「karaoke」(カラオケ)、「konbini」(コンビニ)、「ramune」(ラムネ)、「salaryman」(サラリーマン)、「cosplay」(コスプレ)など。サッカー文化由来の「supporter」も日本式の用法のまま英語圏へ広がりました。レンタカーは「rent-a-car」として商標的に英語圏で定着した珍しいケースです。

食べ物・飲み物

和製英語正しい英語意味
ハンバーグ はんばーぐHamburg steak / Salisbury steak
ひき肉に玉ねぎや卵などを混ぜて成形し、焼いた料理。
「Hamburg」だけだとドイツの都市名。料理を指すには「Hamburg steak」と言う必要がある。アメリカでは「Salisbury steak」と呼ばれることも多い。
フライドポテト ふらいどぽてとFrench fries / chips
ジャガイモを細長く切って油で揚げた料理。
アメリカでは「French fries」、イギリスでは「chips」と呼ぶ。「fried potato」では通じないことが多い。
シュークリーム しゅーくりーむcream puff / profiterole
中にカスタードクリームを詰めた洋菓子。
「shoe cream」では「靴クリーム(靴墨)」の意味になる。フランス語の「chou à la crème(キャベツ型のクリーム菓子)」が由来。
ソフトクリーム そふとくりーむsoft serve / soft-serve ice cream
コーンに巻いて提供される柔らかいアイスクリーム。
英語では「soft serve」または「soft-serve ice cream」が一般的。「soft cream」では通じない。
ホットケーキ ほっとけーきpancake
小麦粉・卵・牛乳などで作った生地を焼いた洋菓子。
英語では「pancake」が一般的。「hotcake」という表現も米国にあるが、定型句「sell like hotcakes(飛ぶように売れる)」など限定的な使い方。
アメリカンドッグ あめりかんどっぐcorn dog
ソーセージを串に刺し、衣を付けて揚げた料理。
英語では「corn dog」が一般的。アメリカでは衣にコーンミールを使うため。「American dog」では通じない。
レアチーズケーキ れあちーずけーきno-bake cheesecake / fridge cheesecake
焼かずに冷やし固めて作るチーズケーキ。
「rare」は英語では「珍しい」「肉の生焼け」の意味で、お菓子には使わない。英語では「no-bake cheesecake」が一般的。
ロールケーキ ろーるけーきSwiss roll / jelly roll / cake roll
スポンジ生地にクリームなどを巻き込んだケーキ。
英語では「Swiss roll」(英)または「jelly roll」(米)が一般的。
デコレーションケーキ でこれーしょんけーきfancy cake / decorated cake / birthday cake
生クリームや果物などで飾り付けた装飾的なケーキ。
英語では「fancy cake」「decorated cake」が一般的。誕生日用なら「birthday cake」。
ショートケーキ しょーとけーきstrawberry sponge cake / Japanese strawberry cake
スポンジ生地に生クリームとイチゴを乗せた日本のケーキ。
英語の「shortcake」はビスケット生地のお菓子で、日本のショートケーキとは別物。日本のは「Japanese strawberry cake」と説明される。
バイキング ばいきんぐbuffet / all-you-can-eat
食べ放題形式の食事スタイル。
1958年に帝国ホテルが食べ放題スタイルを始めた際、当時公開の映画『バイキング』にちなんで命名。英語では「buffet」または「all-you-can-eat」。
ペットボトル ぺっとぼとるplastic bottle / PET bottle
ポリエチレンテレフタレート(PET)を素材とする飲料用などのプラスチック容器。
「PET bottle」自体は米環境保護庁(EPA)の文書などでも使われる正式な英語の専門用語だが、日常会話では「plastic bottle」が圧倒的に一般的で、米国の会話で「PET bottle」と言うことはまずない。日本ではPETを「ペット」と読んで普及させたため、英語圏で口にすると「愛玩動物のボトル」と聞き違えられる独特な点が和製性を生んでいる。
フランスパン ふらんすぱんFrench bread / baguette
細長い形のフランス風パン。
英語では「French bread」または「baguette」(バゲット)。「France bread」とは言わない。
ノンアルコール のんあるこーるnon-alcoholic / alcohol-free
アルコール分を含まないこと。
英語では「non-alcoholic」または「alcohol-free」。「non alcohol」では不完全な英語。
ノンカフェイン のんかふぇいんcaffeine-free / decaffeinated / decaf
カフェインを含まないこと。
英語では「caffeine-free」または「decaf」(decaffeinatedの略)が一般的。
ノンシュガー のんしゅがーsugar-free / sugarless
砂糖を含まないこと。
英語では「sugar-free」または「sugarless」が自然。
ナポリタン なぽりたんSpaghetti Napolitan (Japanese ketchup spaghetti)
ケチャップで味付けしたスパゲッティ。
1940年代に横浜のホテルニューグランドで考案された日本独自の料理。「Napolitan」というスペル自体がフランス語にもイタリア語にも英語にも存在しない和製造語。
オムライス おむらいすomurice / omelette rice
ケチャップライスを薄焼き卵で包んだ日本の洋食。
「omelette(オムレツ)」と「rice」を組み合わせた和製語。海外でも「omurice」として日本料理として認知されつつある。
ハヤシライス はやしらいすhayashi rice / hashed beef rice
薄切り牛肉と玉ねぎをドミグラスソースで煮込んでご飯にかけた日本の洋食。
語源は諸説あり、「hashed beef」(細切れ牛肉)が訛ったという説が有力。創業者の早矢仕氏に由来する説もある。
アメリカンコーヒー あめりかんこーひーweak coffee / American-style coffee
薄めに淹れたコーヒー。
英語の「American coffee」は通じない。アメリカ風の薄いコーヒーを指したい場合は「weak coffee」や「regular coffee」と言う。エスプレッソをお湯で薄めた「Americano」とは別物。
シーチキン しーちきんcanned tuna / tuna
ツナの缶詰。
はごろもフーズの商標「Sea Chicken」が一般名詞化した和製英語。海でとれる鶏肉のような白身という意味。英語では「canned tuna」または単に「tuna」。
プリン ぷりんcustard pudding / crème caramel / flan
卵と牛乳・砂糖で作るカスタード状のデザート。
英語の「pudding」は蒸し菓子全般を指し、日本のプリンとは別物。英語で日本のプリンを指したい場合は「custard pudding」や「crème caramel」。
クリームソーダ くりーむそーだice cream float / float
メロンソーダなどの炭酸飲料にバニラアイスを浮かべた飲み物。
英語の「cream soda」はバニラ風味の炭酸飲料を指し、日本のクリームソーダとは別物。
メロンソーダ めろんそーだgreen soda / melon-flavored soda
メロン風味の緑色をした炭酸飲料。
海外には「melon soda」というカテゴリーがほぼ存在せず、日本独自の飲料。喫茶店文化と共に広まった。
レモンスカッシュ れもんすかっしゅlemonade / lemon soda
レモン果汁・砂糖・炭酸水を混ぜた飲み物。
英語の「squash」はイギリス英語で果実シロップを指すが、日本のレモンスカッシュとは形態が異なる。米国では「lemonade」が一般的。
ホットサンド ほっとさんどgrilled sandwich / toasted sandwich / panini
焼いて温めたサンドイッチ。
「hot sand」では砂の意味になってしまう。英語では「grilled sandwich」「toasted sandwich」が一般的。
フルーツサンド ふるーつさんどfruit sandwich
生クリームとフルーツを挟んだ日本独自のサンドイッチ。
日本独自のメニューで、海外には類似の食品がほぼ存在しない。近年では「fruit sandwich」として海外でも紹介されつつある。
アイスバー あいすばーice pop / popsicle / ice lolly
棒のついた氷菓。
「ice bar」では通じない。米国では「popsicle」(商標起源)、英国では「ice lolly」、汎用的には「ice pop」。
ジュース じゅーすjuice / soft drink
果物や野菜を絞った飲み物。また、甘味の付いた清涼飲料水の総称。
英語の「juice」は果物・野菜の絞り汁のみを指す。日本ではコーラやサイダーなど甘い飲み物全般を「ジュース」と呼ぶことがあるが、英語では「soft drink」「soda」などと区別する。
モーニングサービス もーにんぐさーびすbreakfast set / breakfast special
喫茶店などで朝に提供される飲み物とトーストなどのセット。
1950年代に名古屋の喫茶店から広まったとされる日本独自の文化。英語では「breakfast set」「breakfast special」。
オープンサンド おーぷんさんどopen sandwich / open-faced sandwich
1枚のパンの上に具材をのせた形式のサンドイッチ。
「open sandwich」「open-faced sandwich」自体は英語に存在する。北欧発祥(デンマーク語のスモーブロー等)で、英語圏では正式名称の「open sandwich」を略さず使うのが一般的。日本では「オープンサンド」と略す形が定着しており、この略形が和製。
ピザトースト ぴざとーすとpizza toast / English muffin pizza
食パンにピザの具材を乗せて焼いた料理。
1960年代に東京の喫茶店「紅鹿舎」で考案された日本独自のメニュー。英語圏では類似の「English muffin pizza」がある。
ウインナー ういんなーVienna sausage / wiener
細めのソーセージ。
ドイツ語の「Wiener Würstchen(ウィーン風ソーセージ)」が語源で、英語にも「wiener」として入っている。日本では「ウインナー」だけでこの種のソーセージ全般を指す。
ドリア どりあdoria (Japanese rice gratin)
ご飯の上にホワイトソースをかけて焼いた日本の洋食。
1926年に横浜ホテルニューグランドの初代総料理長サリー・ワイル氏が考案した日本独自の料理。イタリアやフランスには存在しない。
コーヒーフレッシュ こーひーふれっしゅcoffee creamer / creamer
コーヒーに加える植物性油脂のクリーム。
1970年代に日本で開発された商品名「メロディアン」「スジャータ」などから一般名詞化した和製英語。英語では「coffee creamer」または単に「creamer」。
ガムシロップ がむしろっぷsimple syrup / liquid sweetener
アイスコーヒーなどに使う液体の甘味料。
英語の「gum syrup」も存在はするがコーヒー用甘味料としては一般的でない。英語では「simple syrup」「liquid sweetener」が一般的。
サイダー さいだーclear soda / lemon-lime soda / sparkling water
透明な炭酸飲料。
英語の「cider」はリンゴから作るお酒(アルコール飲料)を指す。日本のサイダーは透明な炭酸飲料で、三ツ矢サイダーなどが代表。意味が完全に違う和製英語。
スイートポテト すいーとぽてとJapanese sweet potato dessert
サツマイモを潰して砂糖や卵黄などを加え、焼き上げた洋風和菓子。
英語の「sweet potato」はサツマイモそのもの。お菓子としての意味は日本独自で、明治時代に東京・上野で考案された。
ファミレス ふぁみれすfamily restaurant / casual dining restaurant
気軽に利用できる大衆的なレストランチェーン。
「family restaurant」を略した和製略語。英語では略さず「family restaurant」または「casual dining」と表現する。
ドリンクバー どりんくばーself-serve drinks / all-you-can-drink / fountain drink station
ファミレスなどでお代わり自由で飲み物を提供するコーナー。
「drink bar」では通じない。英語では「self-serve drinks」または「fountain drink station」と表現する。日本のファミレス文化と共に発達した独自の概念。
アイスキャンディー あいすきゃんでぃーpopsicle (米) / ice lolly (英) / ice pop
棒の付いた氷菓子。
「ice candy」では通じない。英語では米国「popsicle」(商標起源)、英国「ice lolly」が一般的。
アイスコーヒー あいすこーひーiced coffee / cold brew coffee
氷を入れて冷やしたコーヒー。
英語では『iced coffee』と動詞iceの過去分詞形を使うのが正しく、『ice coffee』では『氷のコーヒー』という意味になってしまう。日本では発音しやすさから『d』を省いた『アイスコーヒー』が定着した。欧米ではコーヒーといえばホットが主流で、家庭やオフィスで日常的にアイスコーヒーを飲む習慣は日本独自に発達した。なお豆を低温で長時間抽出する『cold brew』は別の製法で、近年は世界的なトレンドとなっている。
ラムネ らむねRamune / Japanese marble soda
ビー玉で栓をした特徴的なガラス瓶に入った炭酸飲料。
英語の『lemonade(レモネード)』が訛って『ラムネ』になった和製語。1853年の黒船来航時に米ペリー艦隊から幕府役人に振る舞われたレモネードが起源とされる。日本語に『L』と『R』の区別がなく『モネード』も発音しにくいため『ラムネ』と短縮されて定着。現代ではレモン風味に限らずイチゴ・メロン等のフレーバーもあり、もはやレモネードとは別物に進化している。英語圏には逆輸入され『Ramune』として日本文化の一部として認知されている。
ジョッキ じょっきbeer mug / tankard / stein
ビールなどを飲むための取っ手付きの大型容器。
英語の『jug(ジャグ)』が訛った和製語。ただしjugは『注ぎ口のある水差し』を指し、飲むためではなく注ぐための容器なので意味も違う。英語では飲むための取っ手付きの大型グラスは『mug』、伝統的な蓋付き陶器製は『tankard(タンカード)』、ドイツ風の装飾的なものは『stein(シュタイン)』と呼ぶ。日本では『ナマでジョッキ』のように生ビールを大量に飲むスタイルと共に独自に定着した。
ジューサー じゅーさーblender / juicer (用途による)
果物や野菜を粉砕してジュースを作る電動調理器具。
日本の『ジューサー』は果物を丸ごと粉砕してジュースにする機械全般を指す広い意味で使われるが、英語の『juicer』は『搾汁機(果汁だけを絞り出す機械)』を指す限定的な単語。日本でいうジューサーの大半は英語では『blender』が正しい。既存の『ミキサー』が完全な和製英語なのに対し、ジューサーは部分的に和製英語的な用法に近い境界エントリ。
ダイエット だいえっとdiet (異なる意味) / lose weight
減量や体型維持を目的として食事制限や運動を行うこと。
英語の『diet』は本来『食事内容そのもの』『食生活』を意味する。病気や宗教上の理由による食事制限も『diet』なので、ベジタリアンの食生活も『vegetarian diet』、糖尿病の食事療法も『diabetic diet』と表現する。減量の意味で使うなら『lose weight』『go on a diet』が正確で、日本のように『ダイエット=痩せる』のニュアンスは限定的。
ミルクティー みるくてぃーtea with milk
牛乳を加えた紅茶。
『milk tea』は近年タピオカドリンク文化と共に英語圏で普及しつつあるが、本来「ミルクを入れた紅茶」を指す表現としては英語圏では使われず、『tea with milk』が一般的。注文時には『a cup of tea with milk』のように言う。日本では明治時代に英国式紅茶文化が伝わって以降、家庭での紅茶の飲み方として「ミルクティー」が定着した。
ロイヤルミルクティー ろいやるみるくてぃーstewed milk tea / tea made with milk
紅茶を牛乳で煮出して作る濃厚なミルクティー。
1965年に株式会社フクナガ(旧リプトン本社直轄喫茶部 極東支店)が「ロイヤルシリーズ」の一つとして命名した日本独自の語。英語圏には対応する語がなく、『stewed milk tea』『tea made with milk』『tea simmered in milk』などと説明的に表現するしかない。インド式チャイに製法が似るが、スパイスを入れない点で異なる独自の飲み物として日本で発達した。
レモンティー れもんてぃーtea with lemon
スライスレモンを浮かべた紅茶。
『lemon tea』は英語圏では「レモンの葉や皮を使ったハーブティー」「レモン風味の茶葉」を指すことが多く、紅茶にスライスレモンを浮かべる飲み方の意味では通じにくい。後者は『tea with lemon』『black tea with a slice of lemon』が正確。日本では喫茶店メニューの定番として独自に定着した。
ストレートティー すとれーとてぃーplain tea / black tea (no milk)
ミルクも砂糖も入れない紅茶。
『straight tea』は英語の慣用にない。英語では『plain tea』『black tea (no milk, no sugar)』『tea straight up』のように表現する。日本ではミルクティー・レモンティーとの対比で「何も入れない紅茶」を指す独自の呼称として定着した。
ストレートコーヒー すとれーとこーひーsingle-origin coffee
単一の農園・産地・銘柄の豆を使ったコーヒー。
英語の『straight coffee』は「ブラックコーヒー(何も入れないコーヒー)」の意味で使われることがある。日本でいう「ストレートコーヒー」(単一銘柄)は英語では『single-origin coffee』が正解。スターバックスやブルーボトルなどスペシャルティコーヒー業界で広まった概念で、日本独自の呼称となっている。
ミルクセーキ みるくせーきmilkshake
牛乳・卵・砂糖をミキサーで攪拌して作る飲み物。
英語の『milkshake』をフランス語式に読んだ和製発音とされる。日本では『シェイク』とも呼ばれるが、ミルクセーキは特に「卵入り」を指すのが伝統的。長崎の喫茶店ではシャーベット状のミルクセーキが郷土料理として知られる。語形変化が独特な和製外来語。
バニラエッセンス ばにらえっせんすvanilla extract
お菓子作りに使う、バニラ風味の液体香料。
英語では『vanilla extract』が標準。『essence』は本来「香料・抽出物」一般を指す広い語で、アルコール濃度や製法に関係なく使われる傾向がある。一方『extract』はFDA(米国食品医薬品局)で「バニラ豆を一定濃度のアルコールで抽出した本物」と定義されており、より具体的。日本ではお菓子作りの定番として「エッセンス」表記が定着した。
ミックスサンド みっくすさんどassorted sandwiches / mixed sandwich set
複数の具材のサンドイッチを盛り合わせた品。
『mix sand』では「砂を混ぜる」「砂利・セメント混合」のような連想となり、サンドイッチの意味では通じない。英語では『assorted sandwiches』『mixed sandwich platter』などと表現する。日本の喫茶店メニューで「ミックスサンド」が定番化した独自の呼称。
ノンカロリー のんかろりーcalorie-free / zero-calorie
カロリーがゼロまたは極めて低いこと。
『non-calorie』は英語に無い造語。英語では『calorie-free』『zero-calorie』が一般的で、接頭辞non-を多用するのは日本独自の傾向。日本の食品表示でも「ノンカロリー」「ノンシュガー」「ノンオイル」「ノンアルコール」など、non-接頭辞付きの和製英語が並ぶ。米国FDAでは『calorie-free』は1食分あたり5kcal未満と厳格に定義されている。

スポーツ

和製英語正しい英語意味
リベンジ りべんじrematch / try again / get back at
前回の失敗や敗北を取り返すこと。
英語の「revenge」は「復讐」を意味する重い言葉で、軽い再挑戦のニュアンスでは使われない。スポーツの再戦なら「rematch」が自然。
ナイター ないたーnight game
夜間に行われる野球などの試合。
戦後の野球文化から生まれた和製語。英語では「night game」と表現する。一部資料では英語のAP通信電信文に使用例があるとも言われるが、現代英語では和製と認識されている。
ファイト ふぁいとGo for it! / You can do it! / Hang in there!
頑張れ、という応援の掛け声。
英語の「Fight!」は「戦え!」「殴り合え!」という意味で、応援の場面では使わない。
フォアボール ふぉあぼーるwalk / base on balls
野球で投手が4球のボール球を投げて打者を出塁させること。
「four ball」では通じない。英語では「walk」または「base on balls(BB)」と表現する。
ドンマイ どんまいDon't worry / No worries / It's okay
失敗した相手を励ます言葉。
「Don't mind(気にしないで)」が略された和製英語。英語の「don't mind」は単独では使われず、「Don't worry about it」「No worries」が一般的。
デッドボール でっどぼーるhit by pitch (HBP)
野球で投球が打者の体に当たり、打者が一塁に進むこと。
「dead ball」は英語では「インプレー外のボール」を意味し、日本語のデッドボールとは別。英語では「hit by pitch」または「getting hit」と表現する。
ノーアウト のーあうとno outs / nobody out
野球でその回にまだアウトがない状態。
英語では「no outs」または「nobody out」と表現する。
バックネット ばっくねっとbackstop
野球場でキャッチャーの後ろにある球避けのネット。
「back net」では通じない。英語では「backstop」と表現する。
バックスクリーン ばっくすくりーんcenterfield screen / batter's eye
野球場のセンター後方に設置されたスクリーン。
英語では「centerfield screen」または「batter's eye」と表現する。
トップバッター とっぷばったーleadoff hitter / leadoff batter
野球の打順1番打者。
「top batter」では通じにくい。英語では「leadoff hitter」または「leadoff man」が一般的。
ノック のっくfungo / fielding practice
野球で守備練習のため打者役が打球を放つこと。
英語の「knock」は「叩く」の意味で、野球の守備練習を指さない。英語では「fungo」と呼ばれる。
ゲームセット げーむせっとgame over / that's the ball game
試合終了。
英語の「game set」は「ゲームのセット」を指す。試合終了は「game over」または「that's the ball game」が一般的。
ロスタイム ろすたいむinjury time / stoppage time / added time
サッカーで試合中の中断時間を補うために試合終了後に追加される時間。
「loss time」では通じない。英語では「injury time」「stoppage time」「added time」が一般的。
ガッツポーズ がっつぽーずfist pump
勝利や成功の喜びを表すために拳を握って高く上げるポーズ。
1972年にプロボクサー・ガッツ石松が試合で見せたポーズに由来するとされる和製語。英語では「fist pump」と表現する。
フライング ふらいんぐfalse start / jumping the gun
陸上競技などで合図の前にスタートしてしまうこと。
「flying start」では通じない。英語では「false start」または「jumping the gun」と表現する。
ゴールイン ごーるいんfinish / cross the finish line / score a goal
競技でゴールに到達すること。比喩的に結婚することも指す。
英語の「goal in」では通じない。陸上では「finish」「cross the finish line」、サッカーでは「score」が一般的。
バトンタッチ ばとんたっちbaton pass / hand-off / handing over
リレーでバトンを次の走者に渡すこと。比喩的に役目を引き継ぐこと。
「baton touch」では通じない。英語では「baton pass」または「baton exchange」が一般的。
キャッチボール きゃっちぼーるplaying catch / having a catch
2人以上でボールを投げ合う野球の基本的な練習。
英語では「playing catch」または「having a catch」と表現する。「catch ball」では通じない。
ナイスショット ないすしょっとgreat shot / good shot
ゴルフやテニスなどで良いショットを打ったときの褒め言葉。
英語でも「nice shot」自体は通じるが、応援の声かけとしては「great shot」「good shot」がより自然。日本では幅広いスポーツの場面で使われる。
ランニングホームラン らんにんぐほーむらんinside-the-park home run
野球で打球がフェンスを越えずに、走者が4塁を駆け抜けて達成するホームラン。
「running home run」では通じない。英語では「inside-the-park home run」(パーク内ホームラン)と表現する。
コートチェンジ こーとちぇんじchange over / change of ends
テニスなどでゲーム後にプレイヤー同士がコートを交代すること。
「court change」では通じない。英語では「change over」または「change of ends」が一般的。
タッチアウト たっちあうとtag out
野球で守備側が走者にボールを触れさせてアウトを取ること。
「touch out」では通じない。英語では「tag out」が正しい。
シーズンオフ しーずんおふoff-season / out of season
スポーツや観光業などで活動が休止される時期。
「season off」では通じない。英語では「off-season」と語順が逆転する。
サンドバッグ さんどばっぐpunching bag / training bag / heavy bag
ボクシングなどでパンチやキックの練習に使う吊り下げ式の袋。
「sand bag」は英語では水害対策の「土嚢(どのう)」を意味する。日本では中身が砂と誤解された名称が定着した和製英語。英語では「punching bag」が一般的。
ホームイン ほーむいんscore / cross home plate / reach home
野球で走者が本塁を踏んで得点すること。
「home in」では通じない。英語では「score」「cross home plate」が一般的。日本野球界で広まった和製英語。
ノーカウント のーかうんとdoesn't count / no contest / not counted
得点や成績として計上しないこと。
『no count』だけでは通じない。英語では動詞句『doesn't count』『not counted』『no contest』が一般的。スポーツや競技、子どもの遊びまで日本では幅広く『今のはノーカン』と使われるが、これは日本独自の名詞化。
ショートホール しょーとほーるpar 3 / par-3 hole
ゴルフコースで規定打数3のホール。
和製英語。英語圏では規定打数で『par 3』と呼び、距離の長短で名前を変えない。『short hole』と言うと『100ヤード未満の特に短いホール』を指す別の意味になる。日本では『ショートホール・ミドルホール・ロングホール』と距離別に呼び分ける独自の表現が広まった。
ミドルホール みどるほーるpar 4 / par-4 hole
ゴルフコースで規定打数4のホール。
和製英語。英語圏では『par 4』と呼ぶ。『middle hole』はほとんど使われない表現で、海外のゴルファーには通じない。日本のゴルフ中継・解説で一般化した呼称。
ロングホール ろんぐほーるpar 5 / par-5 hole
ゴルフコースで規定打数5のホール。
和製英語。英語圏では『par 5』と呼ぶ。『long hole』は『600ヤードを超える特に長いホール』のような距離自体の形容として限定的に使われる別の表現。
パーオン ぱーおんgreen in regulation / GIR
規定打数より2打少ない打数でグリーンに乗せること。パー3は1打、パー4は2打、パー5は3打でグリーンオン。
『par on』では通じない和製英語。英語では『green in regulation(GIR)』と呼び、ゴルフのスコア管理における重要な指標として扱われる。日本のゴルフ中継・解説で広まった独自の呼称。
ニアピン にあぴんclosest to the pin / KP
ゴルフコンペで、特定のショートホールにおいてピンに最も近い場所にボールを止めた人を表彰する競技。
『near pin』では通じない和製英語。英語では『closest to the pin』または略して『CTP / KP』と表現する。日本のゴルフコンペで定番の余興・賞として独自に定着した。
ドラコン どらこんlong drive contest / longest drive
ゴルフコンペで最も飛距離が長いドライバーショットを競う競技。
『ドライビングコンテスト』の和製略。英語では『long drive contest』『longest drive』と表現する。プロの世界選手権『World Long Drive』も英語ではdriveを使い、driving contestとは呼ばない。
アゲインスト あげいんすとheadwind / against the wind
ゴルフなどで進行方向に向かって吹く向かい風。
英語の『against』は前置詞で『〜に対して』の意味。単独で『向かい風』を表す名詞用法は和製。英語では『headwind』または『against the wind』と表現する。対義語の追い風『フォロー』も同様に和製で、英語では『tailwind』。
ストッパー すとっぱーcloser / closing pitcher
野球で試合終盤に登板して勝利を確定させる抑え投手。
英語の『stopper』はもともとサッカー用語でディフェンダーのポジションを指す。野球の抑え投手は英語で『closer(クローザー)』と呼ぶのが正しく、近年は日本のプロ野球でも『クローザー』の呼称が浸透してきている。
セットアッパー せっとあっぱーsetup man / setup pitcher / eighth-inning specialist
野球で抑え投手の前、主に7〜8回を担当する中継ぎ投手。
『setup』に『-er』を付けて独自に名詞化した和製英語。英語では『setup man』や『setup pitcher』が一般的。リリーフ陣を『中継ぎ→セットアッパー→クローザー』と階層化する役割分担は日本プロ野球で発達した運用で、英語圏のメジャーリーグでもこの分業体制を採用するようになっている。
バスター ばすたーfake bunt and slash / slash bunt
野球で送りバントの構えから一転して通常のスイングで打ち返す打法。
英語の『buster』は『ぶち壊し屋』『すごい奴』を意味する感嘆詞で、打法を指す用法はない。1963年に巨人軍がドジャースのキャンプを訪れた際、ドジャースの選手がこのプレイをした時にベンチや観客が『Oh! Buster!(やったぜ!)』と感嘆詞として叫んだのを、巨人首脳陣が打法名と誤解して持ち帰ったのが定着の起源とされる。英語では『fake bunt and slash』『slash bunt』と表現する。
ファインプレー ふぁいんぷれーgreat play / outstanding play / amazing play
通常では捕球困難な打球を見事に処理するなど、優れた守備プレー。
『fine play』では通じにくい。英語では『great play』『outstanding play』『amazing play』が一般的。日本のスポーツ実況・解説で広まった和製寄りの表現で、サッカー・バレーボールなど他競技にも応用される。
サポーター さぽーたーfan / supporter (限定的)
スポーツチームの熱心な応援者。特にサッカーやJリーグで使われる呼称。
英語の『supporter』は欧州サッカー文化では使われるが、米国を中心に英語圏では『fan』が一般的。日本ではJリーグ開幕(1993年)に合わせて欧州サッカー文化から取り入れられ、単なる『ファン』より熱心な応援者を指す呼び名として独自に定着した。同じ『supporter』でも医療用品(コルセット類)の意味は英語でも通じる。
エアロバイク えあろばいくexercise bike / stationary bike
室内で運動するための、固定式の自転車型トレーニング機器。
コンビウェルネス(旧コンビ)の登録商標『エアロバイク』が日本で一般名詞化した呼称。英語では『exercise bike』『stationary bike(固定式自転車)』『indoor bike』が一般的。日本のフィットネスクラブやリハビリ施設で広まった呼称で、商標起源の和製英語として典型的なケース。
ノーヒットノーラン のーひっとのーらんno-hitter / no-no
野球で投手が相手チームを安打も得点も無しに抑える試合。
『no hit no run』は冗長で英語の慣用にない。英語では『no-hitter』が標準で、口語では『no-no』とも呼ばれる。日本のプロ野球中継・解説で長年使われ続けた結果、和製の冗長表現として定着した。なお完全試合(perfect game)はノーヒットノーランの上位概念で、四死球・失策・走者すべて出さない試合を指す。
フルベース ふるべーすbases loaded
野球で1塁・2塁・3塁すべてに走者がいる状態。満塁。
『full base』は英語に無い和製表現で、英語では『bases loaded』が標準。「塁が満たされた」状態を「load(積荷を載せる)」で表現するのが英語の発想。日本では「満塁」「フルベース」両方が使われるが、英語実況・解説では必ず『bases loaded』が使われる。
タイムリー たいむりーclutch hit / RBI hit / game-winning hit
野球で走者を本塁に返して得点を生む安打。適時打。
『timely hit』の省略形が「タイムリー」として定着。英語ではこの意味で『clutch hit(勝負所での安打)』『RBI hit(打点付き安打)』『game-winning hit(決勝打)』などが状況に応じて使い分けられる。『timely』だけだと「タイミングの良い」という一般形容詞で、野球用語としては機能しない。
タイムオーバー たいむおーばーtime's up / out of time / time expired
競技・試験などで規定時間を超過すること。
『time over』は英語の定型句にない。英語では『time's up』『time has expired』『out of time』『running out of time』などと表現する。スポーツのみならず日本ではビジネスシーン・受験などでも幅広く使われる和製英語。
サイクルヒット さいくるひっとhitting for the cycle
野球で1試合に単打・二塁打・三塁打・本塁打をすべて打つこと。
『cycle hit』は英語にない短縮形。英語では『hitting for the cycle』と動名詞句で表現する。日本プロ野球では1948年(藤村富美男)の達成が史上初。MLBでは1882年(カーリー・スネ・ナト)が初の達成者。希少な記録だが、世界的にはチームによっては『natural cycle』(単→二→三→本の順で達成)も区別される。
エンタイトルツーベース えんたいとるつーべーすground-rule double
野球で、フェアの打球がノーバウンドでフェンスを越えたり、跳ねて場外に出たりした場合に、打者と走者に2塁進塁が認められる規則。
『entitled two base』は英語にない和製造語。英語では『ground-rule double』(球場規定による二塁打)が正解。「権利を与えられた」の意でentitleを使ったとされる日本独自の冗長表現。日本では「エンタイトル」の解説に何度も触れるほど一般化していない言葉でもあり、英語実況に触れた日本人ファンが違和感を持つことも多い。
バックホーム ばっくほーむthrow home / throw to home plate
野球で、外野手・内野手が捕球後に本塁へ送球すること。
英語の『back home』は「帰宅する」「故郷に戻る」などの意味で使われ、野球の本塁返球の意味にはならない。英語実況では『throw home』『throws to the plate』『makes the throw home』などと表現する。日本プロ野球の中継で1960〜70年代から定着した和製英語。
センタリング せんたりんぐcross / crossing pass
サッカーでサイドからゴール前へ向けてボールを送るパス。
英語では『cross』が標準で、動詞・名詞両方で使われる。『centering』は英語に無い和製サッカー用語。日本サッカー黎明期に「中央へ送る」の意味で生まれたとされる。なお『cross』はサッカー以外にアイスホッケー・ラクロスなどでも同様の意味で使われる国際的な用語。
リフティング りふてぃんぐ(football) juggling / keepy-uppy
サッカーで足・もも・頭などを使ってボールを地面に落とさず連続して触れる技。
英語の『lifting』は「持ち上げる」の意味で、サッカー技術用語にはない。英語では『juggling』(複数の物を扱う技から派生)または英国スラングの『keepy-uppy』が一般的。日本では「ボールを持ち上げ続ける」イメージから『lifting』として独自に定着した。
セットプレー せっとぷれーset piece
サッカーで、コーナーキック・フリーキック・ペナルティキックなど止まった状態から始まる攻撃。
英語では『set piece』が標準で、サッカー・ラグビーで使われる。『set play』は英語で「決まった手順のプレー」一般を指し、特にサッカーの止まったボールからの攻撃には限定されない。日本では「セットプレー」が完全に定着し、サッカー解説の常用語となっている。
ヘディング へでぃんぐheader
サッカーで頭部でボールを処理するプレー。
英語の『heading』は「進路」「方向」「見出し」の意で、サッカー用語としては名詞『header』が標準。動詞は『head the ball』。日本では『ヘディングシュート』『ヘディング・パス』などの派生表現も生まれた和製英語。
スパイク すぱいくcleats / boots (英) / soccer shoes
サッカー・野球などで靴底に滑り止めの突起がついた競技用シューズ。
英語の『spikes』は陸上競技用の鋭く長い金属突起が付いた靴を指す専門用語で、サッカー用の靴の意では使われない。サッカー用は米国では『cleats』、英国では『boots(football boots)』が標準。野球用も米国では『cleats』が一般的。日本では競技を問わず『スパイク』と一括して呼ぶ独自の用法が定着した。
レガース れがーすshin pads / shin guards
サッカーですねを保護する装具。
『leg guards』の発音訛りとされる和製英語。英語では『shin pads(英)』『shin guards(米)』が標準。野球の捕手・打者用の脛当ても英語では『shin guards』。日本ではサッカー用に特化して『レガース』の呼称が定着している。
インナーラップ いんなーらっぷunderlap
サッカーで味方の内側(中央寄り)を追い越して前進する動き。
『inner lap』は英語に存在しない和製戦術用語。英語では『underlap』(オーバーラップの対義語)が正解。サッカー戦術用語として、ペップ・グアルディオラやマンチェスター・シティのスタイルと共に注目された比較的新しい概念。日本では「インナー」を「内側」と直訳した結果生まれた呼称。
パスカット ぱすかっとinterception / steal
サッカー・バスケットボールなどで、相手のパスを途中で奪うプレー。
『pass cut』は英語にない和製造語。英語ではサッカー・アメフトでは『interception』、バスケ・ラクロスでは『steal』が標準。動詞では『intercept the pass』『pick off』なども使われる。日本では複数競技を横断する便利な呼称として定着した。
ダンクシュート だんくしゅーとdunk / slam dunk
バスケットボールで、ジャンプしてボールを直接リングに叩き込むシュート。
英語では『dunk』単独、または『slam dunk』が標準。『dunk shot』は冗長で英語実況では使われない。日本では1980年代のNBAブーム・スラムダンク(漫画)の影響で広まった和製英語。マイケル・ジョーダンのプレイで世界的に注目されたプレイで、和製の呼称も並行して定着した。
カットイン かっといんdrive / penetrate / cut to the basket
バスケ・サッカーなどでドリブルしながら相手守備の内側へ切り込む動き。
英語の『cut in』は「列に割り込む」「会話に割り込む」など別の意味で使われる。バスケでは『drive』『drive to the basket』『cut to the basket』、サッカーでは『cut inside』『drift inside』などが正解。日本ではバスケ・サッカー両方で同じ呼称で通用する独自の用語。
グリーンオン ぐりーんおんgreen in regulation (GIR)
ゴルフで、規定打数より2打少ない打数でグリーンに乗せること。
『green on』は英語に存在しない造語。英語では『green in regulation (GIR)』と呼ばれ、ゴルファーの実力を測る重要な指標。パー3は1打、パー4は2打、パー5は3打でグリーンに到達することを指す。日本でいう「パーオン」も同じ意味で、いずれも和製英語。
ナイスオン ないすおんgood shot on the green
ゴルフで、グリーンに乗せた良いショットを称賛する掛け声。
『nice on』は英語に無い和製の掛け声。英語では『good shot』『great shot』『nice approach』『that's on the green』などと表現する。日本のゴルフ場で『ナイスショット』『ナイスオン』『ナイスバーディー』などのカタカナ掛け声が日本独自に発達した。
バルーンショット ばるーんしょっとpopped-up shot / sky ball
ゴルフで、ボールが高く上がりすぎて飛距離が出ないミスショット。
『balloon shot』は英語の定型語ではない和製ゴルフ用語。英語では『popped-up shot』『sky ball』『high pop』などと表現する。風船のように高く上がるイメージから「バルーン」を使った日本独自の比喩表現。

ビジネス・職業

和製英語正しい英語意味
クレーム くれーむcomplaint
商品やサービスに対する苦情。
英語の「claim」は「主張する」「要求する」の意味で、苦情を表す場合は「complaint」が正しい。
サラリーマン さらりーまんoffice worker / company employee / white-collar worker
会社に勤めて給料を得て働く男性会社員。男性に限らず広く使われることも多い。
「salary(給料)」+「man(男)」を組み合わせた和製語。海外メディアが日本の会社員文化を報じる際は「salaryman」とそのまま使うことが多く、英語にも逆輸入されつつある。
フリーアドレス ふりーあどれすhot desking / shared workspace
オフィスで固定席を持たず、自由に席を選んで働く制度。
「free address」では通じない。英語では「hot desking」が一般的。1990年代に日本企業で広まった働き方の制度。
クレーマー くれーまーcomplainer / picky customer / difficult customer
頻繁に苦情を言う顧客。
和製英語「クレーム」から派生した二次的な和製語。
OL おーえるfemale office worker / office lady
会社に勤めて事務職などに従事する女性社員。
「Office Lady」の頭文字を取った和製略語。1963年に女性週刊誌『女性自身』が公募で生み出した呼称とされる。
ニューハーフ にゅーはーふtrans woman / transgender woman
男性として生まれ女性として生きる人。
「new half」は和製英語。1980年代にショーパブのオーナーが命名したとされる。英語では「trans woman」「transgender woman」が一般的。
ベテラン べてらんexperienced professional / veteran
長年の経験を積んだ熟練者。
英語の「veteran」は第一義として「退役軍人」を指す。職業の熟練者を表すなら「experienced professional」が誤解されにくい。
フリーター ふりーたーpart-time worker / freeter
正社員にならずアルバイトやパートで生計を立てる人。
「free(自由な)」とドイツ語「Arbeiter(労働者)」を組み合わせた和製語。1980年代に求人情報誌『フロム・エー』が広めた言葉。
ニート にーとNEET / unemployed youth not in education or training
学校に通わず、働きもせず、職業訓練も受けていない若者。
「Not in Education, Employment or Training」の頭文字を取った英語表現。元々はイギリスの政府文書で使われたが、日本独自の語感で定着した。
ハードスケジュール はーどすけじゅーるtight schedule / busy schedule / packed schedule
予定が詰まっていて忙しい状態。
「hard schedule」よりも「tight schedule」「busy schedule」「packed schedule」が英語として一般的。
ペーパードライバー ぺーぱーどらいばーdriver who rarely drives / licensed but inexperienced driver
運転免許は持っているが、ほとんど運転しない人。
「免許証は紙切れ同然」という意味から生まれた和製英語。
セレブ せれぶcelebrity / wealthy person / socialite
有名人、または経済的に裕福な人。
英語の「celebrity」を略した和製略語。英語の「celeb」も略形として存在するが、日本のセレブは「裕福で華やかな生活を送る人」のニュアンスが強く、「socialite」「wealthy」のほうが近い場合がある。
キャリアウーマン きゃりあうーまんcareer-oriented woman / professional woman
専門的な職業に就いて、自立して働く女性。
英語の「career woman」はやや古い表現で、現在は性別を強調しない「professional」が一般的。
キーパーソン きーぱーそんkey player / key figure
ある物事や組織で中心的な役割を担う重要人物。
英語にも「key person」はあるが、口語ではより自然な「key player」「key figure」が使われることが多い。
アイデアマン あいであまんidea person / creative thinker
次々と新しい発想や企画を生み出す人。
英語では性別を含む「idea man」は使われなくなりつつあり、「idea person」「creative」「innovator」が無難。
ホームページ ほーむぺーじwebsite
Webサイトのこと。
英語で「homepage」と言うと、サイトの最初のページ(トップページ)のみを指す。サイト全体を指す日本語の用法とは違うので注意。
ハンドルネーム はんどるねーむusername / screen name / handle
インターネット上で使う仮名・別名。
アマチュア無線で使う「handle(コールサインに付ける愛称)」から派生した和製語。
ペーパーカンパニー ぺーぱーかんぱにーshell company / paper company
実体のない、書類上だけ存在する会社。
英語でも「paper company」は通じるが、より一般的なのは「shell company」。脱税や資産隠しの文脈で使われる。
パワハラ ぱわはらworkplace bullying / abuse of authority
職場での権力を背景にした嫌がらせ。
「パワーハラスメント」を略した和製語。この言葉自体を生み出したのは日本のコンサルティング会社。英語では「workplace bullying」「abuse of authority」が一般的。
セクハラ せくはらsexual harassment
性的な嫌がらせ。
英語の「sexual harassment」を略した和製略語。英語圏では「sexual harassment」と省略せずに使うのが普通。
マタハラ またはらmaternity harassment / pregnancy discrimination
妊娠や出産を理由とする職場での嫌がらせ。
「マタニティ・ハラスメント」を略した和製語。英語では「pregnancy discrimination」「discrimination against pregnant employees」が一般的。
モラハラ もらはらemotional abuse / psychological harassment
言葉や態度による精神的な嫌がらせ。
フランス語の「Harcèlement Moral」を経由した和製語。英語では「emotional abuse」「psychological harassment」が一般的。
モンスターペアレント もんすたーぺあれんとdemanding parent / pushy parent / helicopter parent
学校などに理不尽な要求を繰り返す保護者。
教育評論家・向山洋一が2007年頃から広めた和製英語。英語では「helicopter parent(過干渉な親)」が近い概念。
キャリアアップ きゃりああっぷcareer advancement / career development
経歴や能力を高めてより良い地位や条件を得ること。
「career up」では通じない。英語では「career advancement」または「move up the career ladder」と表現する。
スキルアップ すきるあっぷskill improvement / develop one's skills
技能や能力を高めること。
「skill up」は和製。英語では「improve one's skills」「skill development」が自然。
ステップアップ すてっぷあっぷadvance / move up to the next level
段階的に上の地位や水準へ進むこと。
英語の「step up」は「踏み出す」「主導する」など別の意味で使われ、日本語の段階上昇とはニュアンスが違う。
レベルアップ れべるあっぷlevel up / improve / upgrade
能力や品質の水準が上がること。
RPGなど日本のゲーム文化から派生し、近年は「level up」として英語にも逆輸入されつつある。
ベースアップ べーすあっぷpay raise / wage increase / base salary increase
基本給を一律に引き上げること。
「ベア」と略すことも。英語では単に「pay raise」と言う。労働組合・春闘の文脈で広まった戦後の和製語。
グレードアップ ぐれーどあっぷupgrade
等級や品質を上げること。
英語の「grade up」では通じない。英語では「upgrade」一語で表す。
パワーアップ ぱわーあっぷpower up / strengthen / enhance
性能や能力を強化すること。
英語の「power up」は「電源を入れる」「起動する」の意味で、日本語の「強化する」とは別。RPGのゲーム文化から広まった和製用法。
リストラ りすとらlayoff / downsizing / restructuring
企業が経営合理化のために人員整理を行うこと。
「restructuring(事業再構築)」の略だが、英語の原語は組織再編全般を指す広い言葉。日本では事実上「解雇」の婉曲表現として定着した。
ベンチャー べんちゃーstartup / venture business
新しい技術やアイデアで急成長を目指す新興企業。
「venture business」を略した和製語。英語では現代では「startup」が圧倒的に一般的。
ブラッシュアップ ぶらっしゅあっぷpolish / refine / improve
完成度を高めるために磨きをかけること。
英語の「brush up」は「(忘れかけたことを)復習する」「磨きをかける」の意味だが、日本語の「企画をブラッシュアップする」のような使い方は和製。
サイドビジネス さいどびじねすside job / side hustle / side gig
本業の傍らで行う副業。
英語の「side business」は通じるが、副業として一般的なのは「side job」「side hustle」「side gig」。
キャッチコピー きゃっちこぴーtagline / slogan / catchphrase
商品や広告で人目を引くために作られた短い宣伝文句。
英語の「catchphrase」(人気のセリフ)とも「copy」(広告本文)とも違う、日本独自の合成語。
キャッチフレーズ きゃっちふれーずslogan / tagline / catchphrase
印象的で記憶に残る宣伝・キャンペーン用の短い文句。
英語の「catchphrase」は「流行語」「決まり文句」の意味で、日本語のような宣伝文句のニュアンスは薄い。
オーダーメイド おーだーめいどcustom-made / made-to-order / bespoke
顧客の注文に応じて個別に作ること。既製品の反対。
「order」と「made」を組み合わせた和製語。英語では「custom-made」「made-to-order」、高級服なら「bespoke」が一般的。
アフターサービス あふたーさーびすafter-sales service / customer service / warranty service
商品販売後の修理・点検・問い合わせ対応などのサービス。
英語の「after service」では通じない。「after-sales service」または単に「customer service」と表現する。
コストパフォーマンス こすとぱふぉーまんすvalue for money / cost-effectiveness / bang for the buck
支払う費用に対して得られる満足度・効果のバランス。
略して「コスパ」とも。「cost performance」自体は経営学・工学の専門用語として英語にもあるが、日常会話で「コスパが良い」と使う日本語の用法は和製。英語では「value for money」「bang for the buck」が自然。
マイカー まいかーone's own car / personal car
個人が所有する自家用車。
「my car」では「私の車」になってしまい、所有概念全般を指す日本語の用法とは違う。英語では「own car」「personal car」と表現する。1960年代の「マイカー時代」というキャッチコピーで広まった。
ペーパーテスト ぺーぱーてすとwritten test / written exam
紙に書いて行う筆記試験。
英語の「paper test」では「紙の品質テスト」と誤解される可能性も。英語では「written test」「written exam」が一般的。
メリット めりっとadvantage / benefit / pro
利点・長所。
英語の「merit」は「功績」「美点」というニュアンスが中心で、利益・利点の意味では「advantage」「benefit」が自然。
デメリット でめりっとdisadvantage / drawback / downside / con
欠点・不利益。
英語の「demerit」は「咎め」「減点」のニュアンスで、日本語のような「欠点」全般を指す広い用法では使われない。
ワンマン わんまんautocratic / dictatorial / one-man
他人の意見を聞かず、独断的に物事を決める人。または1人で運営すること。
英語の「one-man show」「one-man band」など形容詞的な使い方はあるが、日本語のような「ワンマン社長」のネガティブな名詞用法はない。
リーマンショック りーまんしょっくglobal financial crisis of 2008 / 2008 financial crisis
2008年9月のリーマン・ブラザーズ破綻に端を発した世界金融危機。
「Lehman shock」は日本独自の呼び方。英語圏では「2008 financial crisis」「Great Recession」が一般的で、「Lehman shock」と言っても通じにくい。
ジョブチェンジ じょぶちぇんじcareer change / change jobs
職業や業種を変えること。転職。
「job change」では通じにくい。英語では動詞で「change jobs」、名詞で「career change」と表現する。
タッチペン たっちぺんstylus / stylus pen
スマホやタブレットの画面操作に使うペン型の入力機器。
「touch pen」では通じない。英語では「stylus」が一般的。ニンテンドーDSなどで日本では広く一般化した和製英語。
ノートパソコン のーとぱそこんlaptop / laptop computer
持ち運び可能な小型のパーソナルコンピュータ。
「notebook PC」「notebook computer」も英語にあるが、米国では圧倒的に「laptop」(膝の上)が一般的。
フロント ふろんとfront desk / reception
ホテルの受付。
「front」だけでは「前方」の意味になり、ホテルの受付の意味では通じない。英語では「front desk」または「reception」と表現する。
マスコミ ますこみmass media / the media
新聞・テレビ・ラジオなどの大衆向け報道機関の総称。
「mass communication」の略。英語では「mass media」または単に「the media」と表現する。「masucomi」では通じない。
ガードマン がーどまんguard / security guard / security officer
建物や施設の警備を行う人。
英語の「guard」だけで「警備員」を意味する。「guard man」では「マン」が不要で和製合成語。
サービス さーびすfree / complimentary / on the house
無料で提供すること。または値引きやおまけ。
英語の「service」は「業務」「奉仕」を意味し、日本語の「サービスで(無料で)」のニュアンスは伝わらない。英語では「free」「complimentary」「on the house」と表現する。
ブラインドタッチ ぶらいんどたっちtouch typing
キーボードを見ずにタイピングすること。
「blind touch」は英語圏では人種差別的な誤解を招く可能性がある。英語では「touch typing」が一般的。
フリーダイヤル ふりーだいやるtoll-free number / 1-800 number (米)
受信側が通話料を負担する無料電話番号。
NTTコミュニケーションズの商標「フリーダイヤル」が一般名詞化した和製英語。米国では「toll-free number」または番号から「1-800 number」と呼ばれる。
メーカー めーかーmanufacturer / maker
製造業者。商品を作る会社。
英語の「maker」は人や物を作る主体を広く指し、「車のメーカー」のような企業を指す場合は「manufacturer」がより一般的。日本語の用法は限定的。
ボディーチェック ぼでぃーちぇっくbody search / pat-down / security check
空港や施設で行う身体検査。
「body check」は英語ではアイスホッケーの体当たりプレーを指す。空港の身体検査は「body search」「pat-down」と表現する。
ロゴマーク ろごまーくlogo / logotype
企業や商品を視覚的に表現するためにデザインされたシンボル。
「logo mark」とは英語では言わない。英語では単に「logo」が一般的。日本語では「ロゴ(文字)」と「マーク(図形)」を組み合わせた合成語として広まったが、英語圏では区別せず「logo」一語ですべて表現する。
シンボルマーク しんぼるまーくemblem / symbol / brand mark
企業・団体・商品などを象徴する図案。
「symbol mark」では通じない。英語では「emblem」「symbol」「brand mark」が一般的。日本語の「シンボル+マーク」という重ね言葉的な合成は和製。
ネットショップ ねっとしょっぷonline shop / online store / e-commerce site
インターネット上で商品を販売する店舗。
「net shop」では通じにくい。英語では「online shop」「online store」が一般的。日本では「ネット(Internet の略)+ shop」の和製合成語として定着。
カメラマン かめらまんphotographer (写真) / cameraman (映像のみ)
プロとして写真や映像を撮影する人。
英語の「cameraman」は映画やテレビの撮影技師(映像のみ)を指す限定的な語。写真を撮るプロは「photographer」が正しい。日本語の「カメラマン=写真家」という用法は和製寄りの拡張。
プライスダウン ぷらいすだうんprice reduction / price cut / markdown
商品の販売価格を引き下げること。
「price down」では通じない。英語では「price reduction」「price cut」「markdown」が一般的。「プライスダウン」は和製の「〇〇ダウン」型造語の一つ。
オーダーストップ おーだーすとっぷlast order / last call
飲食店で当日の注文受付を終了する時刻、またはその告知。
「order stop」では通じない。英語では「last order」または飲み物の場合は「last call」と表現する。日本の飲食業界用語が広まった和製英語。
アフレコ あふれこdubbing / post-recording / ADR
映像作品の撮影後に音声を録音すること。
「after recording」の和製略語。英語では「dubbing」「post-recording」、業界用語では「ADR(Automated Dialogue Replacement)」が一般的。日本のアニメ業界用語として定着。
OB おーびーgraduate / alumnus / alum
学校や部活動などを卒業した男性。
「Old Boy」の略。英語で「OB」と言うとゴルフの「Out of Bounds(場外)」を意味する。学校の卒業生は「graduate」「alumnus」と表現する。OGも同様(Old Girlの略で、英語ではalumna)。
SNS えすえぬえすsocial media / social networking site
Twitter・Instagram・Facebookなど、オンラインで人と交流できるサービス全般。
『Social Networking Service』の頭字語だが、英語圏ではこの略形は使われない和製英語。英語では『social media』が圧倒的に一般的で、特定のサイトを指す場合は『social networking site』とも言う。日本では2000年代後半のmixi・Twitter・Facebook普及期に『SNS』として定着し、業界用語からマスメディアの一般用語にまで広がった。
ネームバリュー ねーむばりゅーfame / reputation / brand recognition
知名度の高さや、名前そのものが持つ影響力。
『name value』では通じない和製英語。英語では『fame』『reputation』『brand recognition』『name recognition』が一般的。日本のマーケティング・広告業界で広まった独自の表現で、商品や人物の知名度を抽象的な『価値』として捉える発想が反映されている。
リストアップ りすとあっぷmake a list / list (動詞) / list out
候補や項目を一覧として書き出すこと。
『list up』では通じない和製英語。英語では動詞『list』だけで『一覧化する』を表せるため『up』は不要。『make a list (of)』『list out』が自然な表現。日本のビジネス用語として『〜アップ』系(スキルアップ・キャリアアップ)の派生で広まった。
キャッシュバック きゃっしゅばっくrebate / refund / cashback (限定的)
商品購入後やサービス利用後に、購入額の一部が現金や口座へ返金される仕組み。
『cashback』自体は英語にも存在するが、米国では主にデビットカード決済時の『お釣りを現金で受け取る』機能を指し、日本のような『購入後の返金特典』の意味では使われにくい。日本のような特典型の意味では『rebate』『refund』が正確。日本では1980年代以降の家電・通信業界の販促キャンペーンで広まった。
セールスポイント せーるすぽいんとselling point / strong point / key feature
商品・サービスや人物の魅力や強みとなる部分。
『sales point』では通じない和製英語。英語では『selling point』と動名詞形を使うのが正しく、複数なら『key selling points (KSP)』。日本では『売り(うり)』の翻訳語として戦後の広告業界に定着し、自己PR・履歴書の文脈にまで広がった。
ヒアリング ひありんぐinterview / consultation / information gathering
ビジネスで相手から情報を聞き取って収集すること。
英語の『hearing』は『聴覚』『公聴会』『裁判所の審理』など受動的・公的な意味で、ビジネスでの『相手から情報を聞き出す行為』には使われない。英語では『interview』『consultation』『information gathering』『meeting』が適切。日本ではコンサルティング業界・調査業界で1990年代以降に広まった独自の用法。
コストダウン こすとだうんcost reduction / cut costs / lower costs
経費や生産費用を削減すること。
『cost down』では通じない和製英語。英語では名詞『cost reduction』、動詞句『cut costs』『reduce costs』『lower costs』が一般的。製造業の品質管理用語(QCサークル運動)と共に1960〜70年代から日本企業で定着した。対義語の『コストアップ』も同様に和製。
トライアンドエラー とらいあんどえらーtrial and error
試行錯誤。試しては失敗を重ねながら最適解を探る手法。
『try and error』は和製英語で、英語では『trial and error』が正しい。日本語で『try』の方が馴染みがあるため動詞形に変化したと考えられるが、英語では名詞同士(trial と error)を並べる必要がある。動詞と名詞を並列にすると文法的に違和感がある点を英語ネイティブは指摘する。
プラスアルファ ぷらすあるふぁa little something extra / plus more / something additional
基本のものに、何か追加で加えられる要素。
『plus alpha』では通じない和製英語。英語では『a little something extra』『a bit more』『something additional』『and then some』などと表現する。『α』はギリシャ文字で『何か未知のもの』を象徴的に表す日本独自の用法。野球の試合終了時の点差表記『3X-2』(後攻チームのサヨナラ勝ち)にも使われる。
ギャラ ぎゃらfee / pay / compensation
芸能人やスポーツ選手などへの出演料・報酬。
英語の『guarantee(保証)』の頭3文字を取って略した和製英語。英語では『fee』『performance fee』『appearance fee』『pay』が一般的。日本の芸能界・興行業界で戦後から定着した業界用語で、本来は出演者への『最低保証額』の意味だったものが報酬全般を指すように変化した。
ハローワーク はろーわーくjob center / public employment service
厚生労働省所管の公共職業安定所の愛称。職業紹介・雇用保険手続き等を行う行政機関。
1989年(平成元年)に旧労働省が一般公募を実施し、4,161件の応募から「ハローワーク」が選定された。1990年(平成2年)度から愛称として使用開始。英語の『hello work』では通じず、英語圏では『job center(英)』『employment office』『public employment service』が一般的。日本独自の行政用語として完全に定着している。
オーバードクター おーばーどくたーoverqualified job seeker / unemployed PhD holder
博士号を取得したが、専門に見合う職に就けない研究者・元院生。
『over doctor』は英語にない和製造語。英語では『overqualified for the job』『PhD overqualification』『unemployed PhD holder』などと表現する。日本では大学院重点化政策(1990年代)以降、博士課程修了者の就職難が社会問題化する中で広まった用語。
キャビンアテンダント きゃびんあてんだんとflight attendant / cabin crew
旅客機の客室乗務員。略称CA。
英語では『flight attendant』『cabin crew』が標準で、『cabin attendant』はほぼ使われない。略称『CA』も英語圏では通じない。かつて女性のみの職を指した『stewardess』『air hostess』はジェンダー中立的でないため現在は使われない。日本では1970〜80年代に「スチュワーデス」から「キャビンアテンダント」へ呼称が変わった和製英語。
リクルートスーツ りくるーとすーつdark suit / interview suit
就職活動用に着用する、黒や濃紺などの目立たない色のスーツ。
『recruit suit』では通じない和製英語。英語圏には「就活専用スーツ」という概念がなく、面接時には普通の『business suit』『interview suit』『dark suit』を着る。日本特有の新卒一括採用制度と画一的な就活文化が生んだ呼称で、社会現象として海外メディアにも取り上げられた。
プリント ぷりんとhandout / printout / worksheet
学校で配布される印刷物。教材・テスト用紙など。
英語の『print』は「印刷物」一般を指し、配布物の意味は持たない。学校配布物は『handout』、印刷したもの(ファイルの出力)は『printout』、練習問題は『worksheet』と使い分ける。日本では戦後の学校文化で「プリント」が定着し、生徒が「先生、プリントください」と言う独特の用法に発展した。
テンキー てんきーnumeric keypad / number pad / 10-key
キーボード右側にある数字専用のキー部分。
『ten key』は英語に存在しない和製IT用語。英語では『numeric keypad』『number pad』『num pad』が標準で、業務用語では『10-key』とも書く。NTTが電話のプッシュホン(押しボタン)導入時に使った用語に由来するとされる。日本のオフィス用語として完全に定着している。
メールマガジン めーるまがじんemail newsletter / e-zine
メールで定期配信される情報誌。略してメルマガ。
『mail magazine』は英語にない和製造語。英語では『email newsletter』『e-newsletter』『e-zine』が標準。1990年代後半のインターネット黎明期に日本で広まった独自の呼称で、現在もマーケティング用語として頻繁に使われる。略形「メルマガ」も日本独自。
フリーメール ふりーめーるfree webmail / free email service
GmailやYahoo!メールなど、無料で利用できる電子メールサービス。
『free-mail』は英語に無く、英語では『free webmail』『free email service』が正解。日本では1990年代後半のHotmail(現Outlook.com)普及期に「フリーメール」呼称が定着した。ビジネスメールに対する個人メール、有料メールに対する無料メール、という日本独自の対比カテゴリが生まれた。
マッチポンプ まっちぽんぷself-created scandal / racketeering
自分で問題を起こしておきながら、その解決にも自分で乗り出して利益を得る行為。
英語『match(マッチ=火を点ける)』とオランダ語/ドイツ語『pomp(消火ポンプ)』を組み合わせた和製合成語。英語にも他言語にもこの組み合わせは無く、日本独自の比喩表現。1960年代に新聞記者の造語として広まったとされる。英語では『self-created scandal』『scaring up business by creating the problem』などと説明的に訳す。
パラサイトシングル ぱらさいとしんぐるadult living with parents / boomerang generation
学卒後も親と同居し、生活費を親に依存する独身者。
1997年に社会学者・山田昌弘が著書『未婚化社会の親子関係』(有斐閣、宮本みち子・岩上真珠との共著)で提唱した和製の造語。1999年の単著『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書)でベストセラーとなり社会現象化した。英語では『adult living with parents』『boomerang kids/generation』『live-at-home adult』などと表現する。
アカハラ あかはらacademic harassment / bullying in academia
大学・研究機関で、教員や上司が学生・部下に対して行う嫌がらせ。
『academic harassment』を縮めた和製英語で、英語圏では『academic bullying』『bullying in academia』『abuse of academic power』などが使われる。日本ではパワハラ・セクハラ・モラハラと同じ系列で1990年代後半から認知が広まり、文部科学省・各大学のガイドラインにも明記される正式な用語となった。
バブル ばぶるeconomic bubble / asset bubble
経済が実体価値を超えて膨張し、崩壊する現象。特に1986〜91年頃の日本の好景気を指す。
英語の『bubble』だけでは「泡」「シャボン玉」の意味で、経済用語としては通じない。英語では『economic bubble』『asset bubble』『housing bubble』など必ず修飾語が必要。日本では「バブル経済」「バブル時代」「バブル世代」と派生語が多数生まれており、単独で経済現象を指す独自の用法。
ライフプラン らいふぷらんfinancial planning / life planning
結婚・出産・住宅購入・退職など人生の重要イベントを見据えた長期計画。
『life plan』は英語で稀な表現。英語では『financial planning』『life planning』『long-term planning』が一般的で、特にお金に関する文脈では『financial planning』を使う。日本では保険会社・金融機関のマーケティング用語として1990年代以降広まり、ライフプランナー・ライフプランニングなど派生語も定着した。

ファッション・衣類

和製英語正しい英語意味
トレーナー とれーなーsweatshirt
綿素材の長袖の上着。
英語の「trainer」は「指導者」または「運動靴」(イギリス英語)を指す。スウェット素材の上着は「sweatshirt」と言う。
ワンピース わんぴーすdress
上下が一体になった女性用の衣服。
英語の「one-piece」は水着など「上下一体型のもの」を指す。服装の意味では「dress」を使う。
ワイシャツ わいしゃつdress shirt / business shirt
スーツの下に着るフォーマルなシャツ。
「white shirt(ホワイトシャツ)」が聞き間違いで「ワイシャツ」になったとされる和製語。色を問わず使うため、英語では「dress shirt」「business shirt」と表現する。
パーカー ぱーかーhoodie / hooded sweatshirt
フード付きのスウェットシャツ。
英語の「parka」はエスキモーが着る毛皮付きの防寒着を指す。日本のパーカーは「hoodie」が正しい。
ジーパン じーぱんjeans
デニム生地の長ズボン。
「ジーンズ・パンツ」を略した和製語。英語では「jeans」(複数形)が正しい。
マフラー まふらーscarf
首に巻く防寒用の布。
英語の「muffler」はアメリカでは車の消音器(マフラー)を指すことが圧倒的に多い。首に巻く布は「scarf」が一般的。
ピアス ぴあすearrings / pierced earrings
耳たぶに穴を開けて装着するアクセサリー。
英語の「pierce」は動詞で「穴を開ける」。装飾品は「earrings」で、ネイティブは穴あり・穴なし両方を「earrings」と呼ぶ。穴を強調する場合は「pierced earrings」。
ジャンパー じゃんぱーjacket / windbreaker
丈の短い上着・ブルゾン。
英語の「jumper」はアメリカでは「ジャンパースカート(袖なし女性用ワンピース)」、イギリスでは「セーター(pullover)」を指す。日本語のジャンパーは「jacket」「windbreaker」が近い。
アクセサリー あくせさりーjewelry / accessories
指輪・ネックレス・ピアスなど身につける装飾品。
英語の「accessory」はバッグ・帽子・スカーフ・靴なども含む「小物全般」を指す広い概念。指輪やネックレスなど宝飾品は「jewelry」と区別される。
ノースリーブ のーすりーぶsleeveless
袖のない衣服。
「no sleeve」では通じない。英語では「sleeveless」(袖のない、の形容詞)を使う。
ジャージ じゃーじsweatpants / track suit / athletic wear
運動着・体操服として使われる伸縮性のある衣類。
英語の「jersey」は生地の名前またはサッカーなどのユニフォームを指す。日本の「ジャージ(上下セット)」は「sweatpants」「track suit」と表現する。
ペアルック ぺあるっくmatching outfits / couple outfits
カップルや友達同士で同じデザインの服を着ること。
「pair look」では通じない。英語では「matching outfits」と表現する。日本独自の文化として近年「couple look」として認知されつつある。
モッズコート もっずこーとM-51 parka / fishtail parka
袖口や裾にひもが付いた、軍用ジャケット風のコート。
1960年代イギリスの若者文化「モッズ(Mods)」が米軍のM-51ジャケットを愛用したことから日本で命名。英語圏では「M-51 parka」「fishtail parka」と呼ばれる。
ストッキング すとっきんぐpantyhose / tights
腰から足先までを覆う薄手の伸縮性のある下着。
英語の「stocking」は「長靴下」(膝上までの片足ずつのもの)を指す。日本のストッキング(パンスト)は「pantyhose」が正しい。
ハイカラー はいからーhigh-collar shirt / band collar
首回りが高めの襟。または明治・大正期の西洋風で派手な様子。
「high collar」は英語にもあるが、日本では明治期の西洋風文化人を指す形容詞としても使われた独自の用法を持つ。
フリーサイズ ふりーさいずone size fits all / one-size
サイズの区別がなく、誰でも着用できるサイズ。
「free size」では通じにくい。英語では「one size fits all」が一般的。日本のアパレル文化で広まった和製英語。
ビーチサンダル びーちさんだるflip-flops / thongs (豪・NZ)
ビーチや日常で履く、鼻緒のあるゴム製サンダル。
「beach sandal」では通じない。英語では音から「flip-flops」、オーストラリアでは「thongs」と呼ぶ。略形「ビーサン」も日本独自。
マニキュア まにきゅあnail polish / nail varnish
爪に塗る化粧用塗料。
英語の「manicure」は「爪の手入れ全般のサービス」を指す。爪に塗る塗料そのものは「nail polish」(米)または「nail varnish」(英)と呼ぶ。
ヘアバンド へあばんどheadband
髪をまとめるために頭に巻く帯状の装飾品。
「hair band」では通じにくい。英語では「headband」が一般的。日本ではカチューシャと区別して使うが、英語ではどちらも「headband」。
スリーサイズ すりーさいずbody measurements / vital statistics
バスト・ウエスト・ヒップの3つの身体寸法。
「three size」では通じない。英語では「measurements」または「vital statistics」と表現する。日本のファッション・芸能界で広まった和製英語。
ハイソックス はいそっくすknee-high socks / knee socks
膝下まで届く長めの靴下。
「high socks」では通じない。英語では「knee-high socks」(膝までの靴下)が一般的。
リップクリーム りっぷくりーむlip balm / Chapstick (商標)
唇の保湿・保護のための塗布剤。
「lip cream」では通じにくい。英語では「lip balm」が一般的。米国では商標「Chapstick」が一般名詞化している。
ノーメーク のーめーくno makeup / bare-faced / makeup-free
化粧をしていない素顔の状態。
「no make」では通じない。英語では「no makeup」「bare-faced」と表現する。日本では「ノーメーク」「ノーメイク」両表記が混在する和製語。
ハイブランド はいぶらんどluxury brand / high-end brand / designer brand
ヴィトン・シャネルなどの高級ファッションブランド。
「high brand」では通じない。英語では「luxury brand」「high-end brand」「designer brand」が一般的。日本のファッション業界で定着した和製英語。
スパッツ すぱっつleggings
脚にぴったり合った伸縮性のあるボトムス。
英語の「spats」は19世紀の革靴の上に履く「足首カバー」を指す古い語。現代の脚にフィットするボトムスは「leggings」が一般的。
コーディネート こーでぃねーとoutfit / coordinated look
服や小物を組み合わせて装いをまとめること。
英語の「coordinate」は動詞「調整する」「協調させる」が主で、ファッションの装い全体を指す名詞用法は限定的。英語では「outfit」が一般的。
エステ えすてbeauty salon / day spa / beauty treatment
美容・痩身・脱毛などの美容施術を行うサロン。
フランス語の「esthétique(エステティック)」を略した和製語。英語では「beauty salon」「day spa」が一般的。「esthetic」自体は英語にもあるが「美的な」という形容詞で、施術店舗の意味は通じない。
ボーダー ぼーだーhorizontal stripe / striped
横縞模様のこと、または横縞模様の衣類。
英語の『border』は『縁取り』『境界線』を意味し、横縞を指す用法はない。日本では『border』に縁取り模様の意味があり、その模様に横縞が多かったことから誤解が広まったとされる和製用法。英語では『horizontal stripe』または単に『stripe』と表現する。縦縞も日本では『ストライプ』と区別するが、英語の『stripe』は縦横どちらでも使える。
サスペンダー さすぺんだーsuspenders (米) / braces (英)
ズボンを肩から吊り下げて固定する2本のベルト。
アメリカ英語では『suspenders』、イギリス英語では『braces』と呼ばれる。イギリス英語で『suspenders』というと『ストッキングを留めるガーターベルト』を意味するため、英国で『I love suspenders』と言うと別の意味に解釈されてしまう要注意の和製語。歯科矯正器具も英語で『braces』なので米英いずれも紛らわしい。
ハーフパンツ はーふぱんつshorts
膝丈程度の短いズボン。
『half pants』では通じない和製英語。英語では単に『shorts』。日本では英語『pants』が下着の意味で定着している(これも和製の用法)ため、衣服のパンツと混同しないよう『ハーフパンツ』『ショートパンツ』と呼び分ける独自の文化が生まれた。
ヘアセット へあせっとdo one's hair / style one's hair
結婚式やパーティなど特別な場のために髪型を整えること。
『hair set』では通じにくい和製英語。英語では動詞句『do one's hair』『style one's hair』『fix one's hair』を使う。日本では美容業界の『シャンプー・カット・セット(パーマ)』というメニュー構成と共に独自に名詞化した呼び名で、結婚式や成人式での美容室メニューとして広まった。
ボディーバッグ ぼでぃーばっぐsling bag / cross-body bag / chest bag
斜め掛けして体に密着させる片肩のバッグ。
英語の『body bag』は『遺体袋』を意味するため、絶対に英語圏で使ってはいけない要注意の和製英語。バッグの意味では『sling bag』『cross-body bag』『chest bag』などが正しい。日本では2000年代以降にメンズファッションでブランドが展開し定着した呼称。
チーク ちーくblush / cheek color
頬を赤くする化粧品、または頬に色を入れるメイク。
英語の『cheek』は『頬(の部位)』を意味し、化粧品名としては使われない。英語では『blush』(直訳『赤面』)が一般的で、商品名に『blusher』『cheek color』も使われる。日本の化粧品業界が『チークカラー』『チークシャドー』として商品展開する中で、『チーク』単体で頬紅を指す独自の用法が定着した。
アイプチ あいぷちdouble eyelid glue / double-eyelid tape
一重まぶたを二重まぶたに見せるための化粧品。
アイ(eye)+プチ(『プチっと』の擬音)を組み合わせた和製の合成語。コージー本舗の商品名『アイプチ』が一般名詞化したケース。英語では『double eyelid glue』『double-eyelid tape』『eyelid tape』などが正式。アジア圏(特に日韓)で発達した美容文化で、欧米では二重まぶたが多いため類似商品の需要が低く、商品名・呼称ともに日本独自の発展を遂げた。
プチプラ ぷちぷらaffordable / budget-friendly / inexpensive
手頃な価格で高見えするファッションやコスメ。
プチ(フランス語petit『小さい』)+プライス(price)を合わせた和製の合成語。英語では『affordable』『budget-friendly』『drugstore(コスメの場合)』が一般的。2000年代後半に女性ファッション誌で広まり、低価格でも質のいい商品を肯定的に評価する文化として日本独自に定着した。フランス語+英語の合成という点でも珍しい和製語。
ボディコン ぼでぃこんbodycon / body-hugging dress
体の線を強調するタイトなドレス。
『body conscious』を略した和製英語だが、近年は『bodycon』『bodycon dress』として英語圏にも逆輸入されて通じるようになった。1986年頃のディスコブームと共に日本で広まり、バブル時代を象徴するファッションとして社会現象化した。北アフリカ出身デザイナーのアズディン・アライアが1981年ミラノコレクションで発表したスタイルが原型とされる。
ハイネック はいねっくturtleneck (米) / polo neck (英)
首にぴったり沿った高い襟のセーターやシャツ。
『high neck』は英語の衣服用語にない。英語では米国『turtleneck(タートルネック)』、英国『polo neck』が標準で、それぞれ亀の首・ポロ競技用襟を語源とする。日本では『タートルネック』『ハイネック』『モックネック』『オフタートル』などを襟の高さで使い分ける独自の分類が定着した。
オールバック おーるばっくslicked-back hair / combed-back hair
髪を頭頂部から後方へ撫でつけた髪型。
『all back』は英語の髪型用語にない和製語。英語では『slicked-back hair』『combed-back hair』『swept-back hair』などと表現する。日本では映画俳優・サラリーマンの定番ヘアスタイルとして昭和期に定着し、現代でもメンズビューティ業界の標準用語として使われている。
チャームポイント ちゃーむぽいんとbest feature / most attractive feature
その人の最も魅力的な特徴。
『charm point』は英語にない造語。英語では『best feature』『most attractive feature』『strong suit (比喩的に)』などと表現する。日本では1970〜80年代の女性誌で「あなたのチャームポイントは?」のような問いかけ表現として広まり、自己PR・お見合いの定型句として完全に定着した。
パンスト ぱんすとpantyhose (米) / tights (英)
下半身を覆う薄手のストッキング。下着部分と靴下部分が一体化したもの。
『panty stocking』の略形だがこれ自体が和製英語。英語では米国『pantyhose』、英国『tights』が標準で、『panty stocking』は通じない。日本では1960年代後半にアツギ・福助などが商品展開し、商品ジャンル名として定着。略形「パンスト」は日本独自。
ヘアマニキュア へあまにきゅあsemi-permanent hair color / hair gloss
髪の表面を一時的にコーティングして色付けする美容剤。
『hair manicure』は英語にない和製の合成語。英語では『semi-permanent hair color』『hair gloss』『hair glaze』などが使われる。「爪のマニキュアのように髪をコーティングする」という発想から1980年代に資生堂など日本メーカーが商品展開した独自の美容カテゴリ。
ビューラー びゅーらーeyelash curler
まつ毛を挟んでカールさせる美容道具。
1934年に資生堂が発売した「アイブロー」のさらに前身、米メーカー「Beulah Beauty Aids」社の商品名「Beulah(ビューラ)」が日本で一般名詞化したという説が有力。英語では『eyelash curler』が標準で、『beulah』は商品名としても現代英語では通じない。商標起源の和製英語の典型例。
メイクキープミスト めいくきーぷみすとsetting spray / makeup setting spray
メイクの仕上げにスプレーして崩れを防ぐ化粧品。
『make keep mist』は英語に無い完全な和製造語。英語では『setting spray』『makeup setting spray』『finishing spray』が標準。日本ではコーセー・資生堂などのコスメブランドが2010年代以降に商品ジャンルを確立した比較的新しい和製英語。
アイメイク あいめいくeye makeup
アイシャドウ・アイライナー・マスカラなど目元の化粧。
『eye make』で止めるのは和製で、英語では必ず『eye makeup』まで言う必要がある。『make』だけだと「作る」という動詞になってしまう。日本では1990年代以降の女性誌で「アイメイク」「ベースメイク」「リップメイク」など、メイクを部位別に呼ぶ独自の体系が発達した。
ノーブラ のーぶらbraless / going braless
ブラジャーを着用していない状態。
『no bra』は和製の名詞句で、英語では形容詞『braless』または動詞句『go braless』を使う。日本では1960年代後半の女性解放運動・ヒッピー文化の影響で広まった独自の表現。略形「ノーブラ」は日本独自で、英語に対応する短縮形はない。
ロマンスグレー ろまんすぐれーsilver fox / dashing older man with grey hair
白髪交じりで魅力的な中高年男性。
『romance grey』は英語にない和製の造語。英語では『silver fox』(銀色の狐=魅力的な白髪男性)が口語として定着している。日本では1950〜60年代の映画雑誌から広まったとされる古典的和製英語で、ハリウッドスター(ケーリー・グラントなど)を形容する文脈で使われた。
クールビズ くーるびずsummer business casual (no English equivalent)
夏季にネクタイ・上着を省く軽装での勤務スタイル。
2005年4月に環境省が一般公募で選定。当時の環境大臣・小池百合子が推進役を務め、2005年6月1日から開始した日本独自の政策用語。英語に対応語はなく、説明的に『summer business casual』『lighter summer office wear』などと表現するしかない。同年の新語・流行語大賞トップ10入り。
ウォームビズ うぉーむびずwinter business warm dress (no English equivalent)
冬季に重ね着等で暖かく過ごす勤務スタイル。
「クールビズ」の冬版として2005年に環境省が提唱。室温20度設定とセットで省エネを促す政策と共に広まった和製英語。英語に対応語はない。クールビズほど浸透していないが、官公庁・大企業では冬季も推奨される。

暮らし・家電

和製英語正しい英語意味
コンセント こんせんとoutlet / socket / wall outlet
電気を取るための差込口。
「concentric plug(同心円型プラグ)」が略されたとされる。英語の「consent」は「同意」の意味なので別物。
バリアフリー ばりあふりーaccessible / accessibility / barrier-free design
高齢者や障害者が暮らしやすいよう、段差などの障壁を取り除くこと。
「barrier free」は和製英語的な表現で、英語では「accessible」「barrier-free design」が一般的。日本では1990年代から広く使われるようになった。
マンション まんしょんapartment / condominium / flat
鉄筋コンクリート造の集合住宅。
英語の「mansion」は「大豪邸」を意味する。映画「ホーンテッドマンション」のような大邸宅のイメージなので、海外で「I live in a mansion」と言うと富豪扱いされてしまう。
リフォーム りふぉーむrenovation / remodeling / home improvement
住宅などを改装・修繕すること。
英語の「reform」は「改革」「改正」の意味で、住宅の改装には使わない。英語では「renovation」「remodeling」が一般的。
アパート あぱーとapartment
木造または軽量鉄骨の集合住宅。一般にマンションより低層・小規模。
「apartment」の略。英語ではマンションとアパートを区別せず「apartment」で統一する。
ワンルーム わんるーむstudio apartment / studio flat
居室が1部屋だけの集合住宅の間取り。
英語で「one room」と言っても通じにくい。「studio」が一般的。
マイホーム まいほーむone's own home / home ownership
個人が所有する家。持ち家。
「my home」では「私の家」の意味になり、所有概念全般を指す日本語の用法とは違う。英語では「own home」または「home ownership」が一般的。
ベランダ べらんだbalcony / veranda
建物の外側に張り出した屋根付きのスペース。
英語の「veranda」は1階の屋根付きテラスを指すことが多い。集合住宅の2階以上のものは通常「balcony」と呼ぶ。
カラーボックス からーぼっくすstorage cube / cube shelf / open shelf
三段や四段の棚状になった、比較的安価で組み立てやすい収納家具。
「color box」では通じない。英語では「storage cube」「open shelf」「modular shelving」と表現する。日本独自の収納家具カテゴリー。
レンジ れんじmicrowave / microwave oven
電子レンジのこと。マイクロ波で食品を加熱する調理器具。
英語の「range」はガスコンロやオーブンを指す。電子レンジは「microwave」と呼ぶのが一般的。
クーラー くーらーair conditioner / AC
室内を冷却する空調機器。
英語の「cooler」は飲み物を冷やすクーラーボックスを指す。冷房装置は「air conditioner」または「AC」。
オートロック おーとろっくautomatic lock / self-locking door
ドアが閉まると自動的に施錠される鍵の仕組み。
「automatic lock」を略した和製語。英語では「automatic lock」「self-locking」と表現するのが正しく、「auto-lock」単独では基本的に通じない。近年はスマートフォンの自動ロック機能を「Auto-Lock」と呼ぶ事例が増えており、英語圏でもこの形が使われ始めている。日本ではマンションのエントランス施錠を中心に独自に定着した呼称。
ホチキス ほちきすstapler
紙を綴じる文具。
発明会社「E.H. Hotchkiss社」の社名が日本で一般名詞化したもの。商標が普通名詞になった代表例。
プチプチ ぷちぷちbubble wrap
梱包用の気泡入り緩衝シート。
「プチプチ」は川上産業の登録商標。商品名が一般名詞化した例。
ファスナー ふぁすなーzipper / zip
衣服や鞄に使われる開閉具。
英語の「fastener」は留め具全般を指す広い意味の語。日本のファスナーに該当する具体名は「zipper」(米)または「zip」(英)。
ドライヤー どらいやーhair dryer / blow dryer
髪を乾かす送風加熱器具。
英語の「dryer」だけだと衣類乾燥機(clothes dryer)を指すことが多いため、「hair dryer」と明確にする必要がある。
ヘアアイロン へああいろんcurling iron / flat iron / hair straightener
髪を巻いたり伸ばしたりする加熱器具。
巻き髪用は「curling iron」、ストレート用は「flat iron」または「hair straightener」と用途で呼び分ける。
シール しーるsticker
粘着面のある装飾用または機能用の紙片。
英語の「seal」は「封印」「印章」「公印」の意味で、粘着シールは「sticker」と呼ぶ。
シャープペンシル しゃーぷぺんしるmechanical pencil
芯を機械的に押し出して書く筆記具。
英語では「mechanical pencil」が一般的。日本のシャープ社が初期に開発・販売した「エバー・レディー・シャープ・ペンシル」が由来。「sharp pencil」は「尖った鉛筆」と誤解される。
ボールペン ぼーるぺんballpoint pen / pen
ペン先に小さな金属球(ボール)があり、回転させながらインクを出す筆記具。
「ball pen」では通じない。英語では「ballpoint pen」、口語では単に「pen」。イギリスやオーストラリアでは商標由来の「biro」と呼ぶこともある。
サインペン さいんぺんmarker / felt-tip pen
フェルト素材のペン先で書く筆記具。
ぺんてるの商標「サインペン」が一般名詞化した和製英語。英語では「marker」「felt-tip pen」が一般的で「sign pen」では通じない。
クリアファイル くりあふぁいるplastic folder / plastic sleeve
プリントや書類を入れる透明なプラスチック製のファイル。
「clear file」では通じない。英語では「plastic folder」「plastic sleeve」が一般的。日本で1980年代に普及した文房具。
ルーズリーフ るーずりーふfiller paper / refill paper
バインダーに綴じて使う、穴の開いた1枚ずつの用紙。
「loose-leaf」自体は英語にあるが「ルーズリーフ用紙」を指す名詞用法は和製。米国では「filler paper」が一般的。
セロテープ せろてーぷScotch tape / clear tape / sticky tape
透明な粘着テープ。
ニチバンの商標「セロテープ」(セロハンテープの略)が一般名詞化した和製英語。米国では「Scotch tape」(3M社の商標)が一般的。
ガムテープ がむてーぷpacking tape / duct tape / masking tape
梱包などに使う幅広の粘着テープ。
「gum tape」では通じない。英語の「gum」は「ガム・樹脂」を意味する。英語では用途別に「packing tape(梱包用)」「duct tape(ダクト用)」と区別する。
タッチパネル たっちぱねるtouchscreen / touch screen
指で触れて操作する画面。
「touch panel」は和製英語。英語の「panel」は「ドアや壁の板」を意味するため違和感がある。英語では「touchscreen」が一般的。
リサイクルショップ りさいくるしょっぷsecond-hand shop / thrift shop / used goods store
古着や中古家具・家電などの中古品を売買する店。
「recycle」は英語では「資源を再生する」を意味し、空き缶や古紙を扱う回収業者と誤解される。英語では「second-hand shop」「thrift shop」が一般的。
ビジネスホテル びじねすほてるeconomy hotel / budget hotel
ビジネス客向けの低価格・シンプルな宿泊施設。
「business hotel」では通じない。英語では「economy hotel」「budget hotel」が一般的。日本独自に発達した宿泊形態。
ナースコール なーすこーるcall button / nurse call button
病院で患者が看護師を呼ぶための装置。
「nurse call」では通じにくい。英語では「call button」または「nurse call button」と表現する。
ストーブ すとーぶheater / space heater
部屋を暖める暖房器具。
英語の「stove」は調理用コンロやガスレンジを意味する。日本の暖房器具は「heater」または「space heater」と表現する。
ベビーベッド べびーべっどcrib / cot (英)
赤ちゃん用の柵で囲まれた小型ベッド。
「baby bed」では通じない。英語では米国「crib」、英国「cot」が一般的。
チャイルドシート ちゃいるどしーとcar seat / child car seat
自動車に取り付ける子ども用の安全シート。
「child seat」では通じにくい。英語では単に「car seat」が一般的で、文脈で子ども用と理解される。
ジュニアシート じゅにあしーとbooster seat
幼児がチャイルドシートを卒業した後に使う、座面を高くする補助シート。
「junior seat」では通じない。英語では「booster seat」(高さを増す座席)が一般的。
アイマスク あいますくsleep mask / eye mask
睡眠時に光を遮るため目を覆う布製の覆い。
「eye mask」も通じるが、英語では「sleep mask」が一般的。日本では用途を強調した「アイマスク」が一般化した和製寄りの語。
カンニング かんにんぐcheating
試験などで他人の答案を見たり持ち込み禁止物を使ったりする不正行為。
英語の「cunning」は「ずる賢い」「狡猾な」という形容詞で、不正行為そのものを指さない。試験での不正は「cheating」と表現する。
キーホルダー きーほるだーkey ring / key chain / keychain
鍵を束ねたり装飾を付けたりする小物。
英語の「key holder」は壁に取り付けて複数の鍵をぶら下げる板状のホルダーを指す。日本のキーホルダーは「key ring」「keychain」が正しい。
コインランドリー こいんらんどりーlaundromat / launderette (英)
硬貨を入れて使うセルフ式の洗濯施設。
「coin laundry」では通じない。米国では「laundromat」、英国では「launderette」が一般的。
コインロッカー こいんろっかーcoin locker / pay locker / locker
硬貨を入れて使う鍵付きの預かりロッカー。
「coin locker」自体は通じる場合もあるが、英語圏では単に「locker」と呼ぶことが多い。日本独自の駅・空港文化と結びついた語。
チャック ちゃっくzipper / zip / fastener
衣服やバッグに付ける引き手で開閉する留め具。
1927年に日本の尾道で発売された「チャック印」という商品名が一般名詞化した和製英語。米国では「zipper」、英国では「zip」が一般的。
ドライバー どらいばーscrewdriver
ねじを締めたり緩めたりする工具。
英語の「driver」は「運転手」「打つ人」など別の意味。工具のドライバーは「screwdriver」と表現する。日本ではプラスドライバー・マイナスドライバーと呼ぶが、英語では「Phillips screwdriver」「flat-head screwdriver」。
ブックカバー ぶっくかばーbook jacket / book sleeve / book cover (limited)
本を保護するための覆い。書店で付けてくれる紙のカバーなど。
英語の「book cover」は書籍の表紙そのものを指すことが多い。後から付ける保護用の覆いは「book jacket」または「book sleeve」と区別される。
フローリング ふろーりんぐhardwood flooring / wooden floor / wood floor
板張りの床。または床材としての木材。
英語の「flooring」は床材全般を指し、木製とは限らない。日本のフローリングは木製限定なので「hardwood flooring」「wooden floor」が正確。
マジックテープ まじっくてーぷVelcro / hook-and-loop fastener
面同士を押し付けて貼り合わせる繊維製の留め具。
クラレの商標「マジックテープ」が一般名詞化した和製英語。英語では同じく商標起源の「Velcro」が一般名詞化している。一般名詞では「hook-and-loop fastener」。
ミキサー みきさーblender
食材を撹拌・粉砕する電気調理器具。
英語の「mixer」は別の調理器具(生地を練る装置)を指すことが多い。日本の「ミキサー」(ジュースを作る機械)は英語では「blender」が一般的。
ラップ らっぷplastic wrap / cling film (英) / Saran wrap
食品包装用の薄いプラスチック製フィルム。
英語の「wrap」は「包む」の動詞または「包んだもの」を指す。食品ラップは米国「plastic wrap」「Saran wrap」、英国「cling film」が一般的。
ベッドタウン べっどたうんbedroom community / commuter town / dormitory town
大都市近郊にあって、通勤者の住宅地として機能する都市。
「bed town」では通じない。英語では「bedroom community」「commuter town」が一般的。日本の都市開発で広まった和製英語。
バージンロード ばーじんろーどwedding aisle / aisle
結婚式で花嫁が父親と歩く通路。
「virgin road」では通じない。英語では単に「aisle(通路)」または「wedding aisle」と表現する。日本のブライダル業界が作った和製英語。
バンガロー ばんがろーcabin / lodge / log cabin
キャンプ場などにある木造の簡易宿泊小屋。
英語の「bungalow」は一階建ての小さな住居(平屋)を意味する。日本のキャンプ場の宿泊小屋は「cabin」「lodge」が正しい。
ホームベーカリー ほーむべーかりーbread machine / bread maker
家庭でパンを自動で焼くことができる調理家電。
「home bakery」では通じない。英語では「bread machine」「bread maker」が一般的。日本独自に発達したキッチン家電カテゴリで、商品名から定着した和製英語。
ホットカーペット ほっとかーぺっとelectric carpet / heated rug / heating mat
電気で温める床敷きの暖房器具。
「hot carpet」では通じない。英語では「electric carpet」「heated rug」が一般的。日本の住宅事情(こたつ文化)に合わせて発達した独自の暖房器具。
ホットプレート ほっとぷれーとelectric griddle / electric grill
卓上で焼き肉やお好み焼きなどを調理できる電気調理器具。
英語の「hot plate」は「電熱調理台(コンロ代わり)」を指す。日本の家庭用の卓上焼き器は「electric griddle」「electric grill」と表現する。
リンス りんすconditioner / hair conditioner
シャンプー後に髪に塗布する仕上げ用ヘアケア剤。
英語の「rinse」は「すすぐ」という動詞が主で、ヘアケア商品の意味では通じない。英語では「conditioner」が一般的。最近では日本でも「コンディショナー」が併用される。
オーブントースター おーぶんとーすたーtoaster oven
パンを焼くだけでなくグラタンなど簡単な調理もできる小型オーブン。
英語では「oven」と「toaster」が逆順で「toaster oven」が正しい。日本語の「オーブントースター」は語順を入れ替えた和製英語。
ホームセンター ほーむせんたーhardware store / home improvement store / DIY store
工具・建材・園芸用品・日用品など住まいやDIY関連の商品を幅広く扱う大型小売店。
『home center』では通じにくい和製英語。米国では『hardware store』『home improvement store』、英国では『DIY store』が一般的。米国チェーンの『Home Depot』『Lowe's』が代表例。日本では1970年代にカインズやコメリなどが独自業態として発達させた。
マグカップ まぐかっぷmug / coffee mug
取っ手付きの円筒形の大きなカップ。
英語の『mug』と『cup』を重ねた重ね言葉の和製英語。英語ではmugとcupは同等の語彙レベルで相互に交換可能なため、『mug cup』は『チゲ鍋』『冷却クーラー』のような重言になってしまう。英語では単に『mug』、または用途を明示する場合は『coffee mug』『tea mug』と表現する。
ジップロック じっぷろっくziplock bag / resealable bag / zipper bag
上部をスライダーで密閉できるプラスチック保存袋。
米国S.C.ジョンソン社(旧ダウブランズ)の商標『Ziploc』が日本で一般名詞化した呼称。英語では正確には『Ziploc bag』(商標)または『zipper bag』『resealable bag』『freezer bag』が一般的。米国でも『ziplock』として一般名詞化が進んでいる。
ガラケー がらけーfeature phone / flip phone / dumb phone
スマートフォン普及以前の従来型携帯電話。折りたたみ式が代表的。
『ガラパゴス携帯』の略。日本市場で独自に進化した携帯電話が、世界標準と切り離されガラパゴス諸島の生態系のように独自進化した状況を揶揄する和製語。英語では『feature phone(機能携帯)』『flip phone(折りたたみ携帯)』『dumb phone(賢くない携帯=スマホ対比)』と表現する。
モーニングコール もーにんぐこーるwake-up call
ホテルや旅館で指定時刻に客室電話で起こしてもらうサービス。
『morning call』では通じない和製英語。英語では『wake-up call』(起こしてくれる電話)と表現する。日本のホテル業界で広まった呼称で、スマートフォンのアラーム機能普及で利用機会は減ったが、ホテルのサービスメニューとして今も残っている。
ラブホテル らぶほてるlove hotel / short-stay hotel
カップルの利用を主目的として、短時間または宿泊で部屋を貸すホテル。
『love hotel』は和製英語だが、日本独自の業態として世界的に注目され、近年は英語圏でも『love hotel』として逆輸入で通じる場合がある。古い英語のスラングでは『hot-pillow hotel』『no-tell motel』などと表現された。1970年代の大阪『ホテル・ラブ』が呼称定着の起源とされる。
システムキッチン しすてむきっちんbuilt-in kitchen / fitted kitchen
流し・コンロ・調理台・収納などを一体化して組み込んだキッチン設備。
クリナップ社が1960年代にヨーロッパのオーダーメイドキッチンを参考に日本向けに開発・命名した和製英語。英語では『built-in kitchen』『fitted kitchen(英)』が一般的。欧米では建築段階で組み込むのが普通なので特別な呼称はなく、日本独自に商品カテゴリとして発達した。
カウンターキッチン かうんたーきっちんkitchen counter / open kitchen / breakfast bar
キッチンとダイニングの間にカウンターを設けた開放的な台所の形式。
『counter kitchen』では通じない和製英語。英語では『open kitchen』『kitchen with breakfast bar』『kitchen counter』と表現する。日本の住宅事情で1980〜90年代に主流となった『対面式キッチン』が広まる中で、不動産・住宅業界用語として定着した。
ベビーサークル べびーさーくるplaypen / play yard
赤ちゃんが安全に遊べるように仕切られた囲い。
『baby circle』では通じない和製英語。英語では『playpen』(遊び用の囲い)が一般的で、米国では『play yard(プレイヤード)』も使われる。英語の『circle』は『円』『集団』の意味で『囲い』のニュアンスはない。日本の住宅事情に合わせて折り畳み式・メッシュ型など独自進化を遂げた育児用品。
ランチョンマット らんちょんまっとplace mat
食卓で食器の下に敷く長方形のマット。
『luncheon mat』を組み合わせた和製英語。luncheon は『公式な昼食会』の意で英語に存在するが、英語圏では食器の下のマットを『place mat(プレイスマット)』と呼ぶ。日本では1970年代以降に家庭でも一般化し、給食でも使われるようになって完全に定着した。
ピンセット ぴんせっとtweezers
細かい物をつまんで扱うための先細りの工具。
オランダ語の『pincet』が語源で、医療用語として江戸時代の蘭学から日本に伝わった。英語には『pinset』という単語自体が存在せず、英語では『tweezers』(複数形)と呼ぶ。語源としては外来語だが、英語っぽい響きで定着しているため和製英語的に扱われることが多い境界エントリ。ドイツ語・フランス語などヨーロッパの言語では『ピンセット』に近い呼称が使われる。
クッションフロア くっしょんふろあvinyl flooring / cushioned vinyl
クッション性のあるビニール系の床材。CFと略されることも。
『cushion floor』では通じない和製英語。英語では『vinyl flooring』『cushioned vinyl』『sheet vinyl flooring』と表現する。日本のマンションや賃貸住宅で1970年代から普及した床材カテゴリで、CF(シーエフ)の略称と共に住宅・リフォーム業界に定着した。
リバウンド りばうんどregain weight / yo-yo dieting
ダイエット後に元の体重に戻ってしまう、または元の体重を超えてしまう現象。
英語の『rebound』は『跳ね返る』『バスケットボールのリバウンド』『失恋からの立ち直り』などの意味で、減量後の体重戻りを指す用法はない。英語では『regain weight』『yo-yo dieting(ヨーヨーダイエット)』が正しい表現。日本の健康・美容業界で1980年代以降に広まった独自の用法。
シャッターチャンス しゃったーちゃんすphoto opportunity / perfect moment for a photo
写真撮影に絶好の瞬間。
『shutter chance』では通じない和製英語。英語では『photo opportunity』『photo op』『the perfect moment for a photo』『picture-perfect moment』と表現する。日本のカメラ文化・写真愛好家コミュニティで1970年代頃から定着した独自の表現。
ドクターストップ どくたーすとっぷdoctor's orders / doctor's stoppage
医師の判断によって特定の行為や活動を中止・制限すること。
『doctor stop』では通じない和製英語。英語では一般用法では『doctor's orders(医師の指示)』、スポーツの試合中断は『doctor's stoppage』と表現する。日本のボクシング・プロレス界が発祥とされ、健康管理の場面まで広く使われるようになった独自の用法。例:『お酒はドクターストップがかかっている』→『I'm under doctor's orders not to drink alcohol』。
キャッチホン きゃっちほんcall waiting
通話中に別の電話がかかってきたとき、現在の通話を保留して受けられるサービス。
NTTのサービス名『キャッチホン』(1972年開始)が一般名詞化した呼称。『catch phone』では英語圏で通じず、英語では『call waiting』が標準。日本の電話文化に独特の存在で、固定電話時代の代表的なオプションサービス。スマートフォンの普及で利用機会は減ったが用語自体は残っている。
ナンバーディスプレイ なんばーでぃすぷれいcaller ID / caller identification
着信時に発信者の電話番号を表示するサービス。
NTT東日本/西日本のサービス名『ナンバー・ディスプレイ』(1998年開始)が一般名詞化した呼称。英語では『caller ID』が標準。固有のサービス名が普通名詞化した典型例で、ガラケー時代に契約必須だった有料オプション。現在はスマホ標準機能となり日常意識されなくなっている。
プッシュホン ぷっしゅほんpush-button telephone / touch-tone phone
ボタン操作で番号を入力する電話機。
日本電信電話公社(現NTT)の登録商標。1969年に商用化された日本独自の呼称。英語では『push-button telephone』『touch-tone phone』が標準。それまでのダイヤル式と区別する商品名として広まり、世代を超えて定着した。
マナーモード まなーもーどsilent mode / vibrate mode
携帯電話で着信音を消す設定。バイブレーションで通知する状態。
『manner mode』は英語にない和製英語。英語では『silent mode』『vibrate mode』『do not disturb』などと表現する。日本独自の「公共マナーとしての着信音オフ」発想から生まれた語で、電車内アナウンス・劇場の案内などで広く使われる。
マイナスドライバー まいなすどらいばーflathead screwdriver / slotted screwdriver
先端が一文字(マイナス記号型)のねじ回し。
プラス記号「+」とマイナス記号「−」で工具を区別する日本独自の発想に基づく呼称。英語では『flathead screwdriver』『slotted screwdriver』が標準。ねじ頭の形状を「flat(平らな)」「slotted(溝のある)」と形容する英語と、記号で表す日本語の発想の違いが現れている。
プラスドライバー ぷらすどらいばーPhillips screwdriver / Phillips-head
先端が十字(プラス記号型)のねじ回し。
1934年に米国のヘンリー・F・フィリップスが特許を取得したフィリップス式ねじに対応する工具で、英語では発明者の名を取って『Phillips screwdriver』『Phillips-head screwdriver』と呼ぶ。日本ではマイナスドライバーと対にして「プラス」と呼ぶ和製の呼称が定着した。
ヘルスメーター へるすめーたーbathroom scale / weighing scale
家庭用の体重計。
『health meter』は英語にない和製造語。英語では『bathroom scale』『weighing scale』『scale』が一般的。日本では1959年にタニタが家庭用の体重計を「ヘルスメーター」として発売し、ジャンル名として定着した。商品命名が一般名詞化した典型例。
ダストボックス だすとぼっくすtrash can (米) / rubbish bin (英) / dustbin (英)
ゴミを入れる容器。
『dust box』は英語で稀。英語では米国『trash can』『garbage can』、英国『rubbish bin』『dustbin』が一般的。なお『dustbin』(英)は街路用の大型ゴミ箱を指すことが多い。日本ではオフィス家具・店舗備品のメーカーが商品名として広めた呼称。
ダストシュート だすとしゅーとgarbage chute / refuse chute / trash chute
マンション・ビル内でゴミを上層階から地下集積所へ落とすための縦穴。
『dust chute』も英語では稀で、『garbage chute』『refuse chute』『trash chute』が一般的。「chute」は仏語由来で「滑り台」の意。日本では1970年代の中高層マンション建設ブームで一般化したが、衛生面・防火面の問題から現代の新築マンションでは廃止されることが多い。
キッチンペーパー きっちんぺーぱーpaper towel (米) / kitchen roll (英)
調理・拭き取り用の使い捨て紙タオル。
英語では米国『paper towel』、英国『kitchen roll』『kitchen paper』が標準。ただし英国の『kitchen paper』は地域によって「クッキングシート」を指すこともあり、日本の用法とは厳密には異なる。日本ではキレイキレイなど商品名のCMで「キッチンペーパー」が定着した。
ユニットバス ゆにっとばすprefabricated bathroom unit / one-piece bathroom
浴槽・洗面台・トイレなどを一体型のパネルで組み立てた住宅設備。
1964年の東京オリンピック時、ホテルニューオータニの建設で工期短縮のために初めて導入された日本独自の建築発想。英語では『prefabricated bathroom unit』『one-piece bathroom』などと説明的に表現する。マンション・ビジネスホテルの標準仕様として日本で広く普及した。
アルコールランプ あるこーるらんぷspirit lamp / alcohol burner
アルコールを燃料とする小型の加熱器具。理科実験で使われる。
『alcohol lamp』も英語で通じなくはないが稀で、化学実験室では『spirit lamp』『alcohol burner』が標準。なお日本の小学校・中学校理科実験の定番器具で、世代を問わず認知度が高い和製英語。
マイバッグ まいばっぐreusable shopping bag / tote bag
買い物時に持参する繰り返し使える袋。エコバッグとも呼ぶ。
『my bag』は英語では文字通り「私の鞄」の意味で、日本特有の「レジ袋削減のために持参する袋」の意味は持たない。英語では『reusable shopping bag』『tote bag』『grocery bag』が一般的。2020年7月のレジ袋有料化以降、日本で急速に普及した用語。
エコバッグ えこばっぐreusable bag / shopping bag
繰り返し使える買い物袋。マイバッグとも。
『eco bag』は英語で稀で、『reusable bag』『reusable shopping bag』が標準。日本では「エコ=環境にやさしい」の接頭辞で多くの和製英語が作られ、エコカー・エコポイント・エコ住宅などと並ぶ系列。レジ袋有料化政策と共に2000年代以降に広まった。
シャンプーハット しゃんぷーはっとbath visor / shampoo eye shield (children)
子どもの洗髪時、目や耳に水が入らないように頭につける円形のひさし。
英語圏にも類似商品はあり『bath visor』『shampoo eye shield』などと呼ばれるが、特化したカテゴリ用語は確立していない。日本ではピップエレキバン社の登録商標『シャンプーハット』(1968年発売)が一般名詞化した呼称で、商品名起源の和製英語。
セミダブル せみだぶるsmall double / queen-narrow
シングルとダブルの中間サイズのベッド。幅約120cm。
『semi-double』は英語のベッドサイズ用語に存在しない。英語では『small double(英)』『twin XL』『three-quarter bed』などと呼ぶが、日本のセミダブルとサイズは厳密には一致しない。日本独自のベッド規格として一人暮らし・カップル向けに定着している。
ベビーホテル べびーほてるunlicensed daycare
認可外の保育施設。夜間・休日預かりに対応するものも多い。
『baby hotel』は英語に無い和製造語。1980年代に厚生省告示で行政用語化したが、英語圏では類似の業態自体が稀で『unlicensed daycare』『babysitting service』などと説明的に表現する。日本の保育事情を反映した独自の業態名。
ライフライン らいふらいんcritical infrastructure / utilities / lifelines
電気・ガス・水道・通信など、生活に欠かせないインフラ。
英語の『lifeline』は本来「命綱」「救命索」「掌のいのちの線」の意味で、社会インフラを指す用法は和製。英語では『critical infrastructure』『utilities』『essential services』が標準。1995年の阪神・淡路大震災以降、災害報道・行政用語として日本に定着した独自の用法。
シックハウス しっくはうすsick building syndrome
新築・改装した住宅で、化学物質によって居住者が頭痛・吐き気などの症状を起こす現象。
『sick house』は英語に存在せず、英語では『sick building syndrome (SBS)』が標準。1970年代に欧米のビル症候群として認識された現象を、日本では住宅向けに「シックハウス症候群」と訳した和製英語。2003年の建築基準法改正で化学物質の使用規制が導入された。
パイプカット ぱいぷかっとvasectomy
男性の精管を切断・結紮して避妊する手術。
『pipe cut』は英語に無い和製の婉曲表現で、本来の英語『vasectomy』(精管切除術)を「パイプを切る」と比喩した日本独自の言い回し。英語圏で『pipe cut』と言うと水道工事と誤解される。語義解説に徹し、医療判断は医師に相談するのが基本。
パワースポット ぱわーすぽっとpower spot / sacred site / spiritual site
霊的なエネルギーが集まるとされる場所。神社・遺跡など。
『power spot』は英語にも存在するが、日本のような「気のパワーをもらえる観光地」の意味では稀。英語では『sacred site』『spiritual site』『place of power』などと表現する。日本では1990年代に作家・荒俣宏が紹介し、2000年代の女性誌・スピリチュアル系メディアで爆発的に広まった独自の用法。
ウーパールーパー うーぱーるーぱーaxolotl
メキシコサラマンダーの幼形成熟個体。両生類の一種。
1985年に日清食品が同社のカップ焼きそば「UFO」のTVCMキャラクター名として命名した和製語(商標はジャックポット社)。当時のCMで一大ブームとなり、ペットとしても普及した。英語名は『axolotl(アホロートル)』。アステカの神話に登場する神アショロトルの名に由来する。

乗り物・交通

和製英語正しい英語意味
オープンカー おーぷんかーconvertible
屋根が開閉できる、または屋根のない自動車。
「open car」では通じない。英語では「convertible」が一般的。屋根が開く構造を指す。
ハンドル はんどるsteering wheel
自動車の方向を操作する円形の装置。
英語の「handle」は「取っ手」「握り」を意味し、車のハンドルは「steering wheel」または単に「wheel」と呼ぶ。
ウインカー ういんかーturn signal / blinker / indicator
方向転換を示す点滅ランプ。
「ウインクするもの」から命名された和製語。英語では米国「turn signal」「blinker」、英国「indicator」が一般的。
アクセル あくせるgas pedal / accelerator
エンジンの回転数を上げるペダル。
「accelerator」を略した和製略語。米国では「gas pedal」または単に「gas」、英国では「accelerator」と呼ぶ。
ガソリンスタンド がそりんすたんどgas station / petrol station / filling station
自動車に燃料を補給する施設。
「gasoline stand」では通じない。米国「gas station」、英国「petrol station」が一般的。
バックミラー ばっくみらーrearview mirror
車の後方を映す室内ミラー。
「back mirror」では通じない。英語では「rearview mirror」(後方視界のミラー)と表現する。
サイドミラー さいどみらーside-view mirror / wing mirror
車の側面に付いた後方確認用のミラー。
英語では米国「side-view mirror」、英国「wing mirror」が一般的。「side mirror」だけでも通じることはある。
フロントガラス ふろんとがらすwindshield / windscreen
自動車の前面に取り付けられたガラス。
「front glass」では通じない。米国「windshield」、英国「windscreen」と表現する。
キャンピングカー きゃんぴんぐかーcamper / RV / motorhome
車中泊や旅行ができるように設備が整えられた車。
「camping car」では通じにくい。英語では「camper」「RV(Recreational Vehicle)」「motorhome」が一般的。
シルバーシート しるばーしーとpriority seat / courtesy seat
高齢者・障害者・妊婦などの優先席。
1973年に日本国有鉄道が導入。「シルバー」は当時の座席シートの色(銀色)が由来だが、「銀世代=高齢者」の意味でも通じる和製語。英語では「priority seat」。
ベビーカー べびーかーstroller / pram / pushchair / baby carriage
乳幼児を乗せて押して移動する車。
「baby car」では通じない。米国「stroller」、英国「pram」「pushchair」が一般的。
コインパーキング こいんぱーきんぐpay parking / metered parking / public parking lot
硬貨や紙幣で時間貸しする駐車場。
「coin parking」では通じない。英語では「pay parking」「metered parking」、または単に「parking lot」「parking garage」と表現する。
パンク ぱんくflat tire / puncture
タイヤに穴が空いて空気が抜けること。
英語の「puncture」を略した和製略語。英語では「flat tire」または「puncture」と表現する。「punk」だと「パンクロック」や「不良少年」の意味になる。
ハイヤー はいやーchauffeured car / hired car / car service
予約制で運行する貸切タクシー。
英語の「hire」は動詞で「雇う」「賃借りする」の意味。名詞として「ハイヤー」を使うのは和製の用法。英語では「chauffeured car」「car service」と表現する。
ロケットスタート ろけっとすたーとflying start / quick start / explosive start
競技などで勢いよくスタートを切ること。
「rocket start」では通じにくい。英語では「flying start」「explosive start」と表現する。
スピードダウン すぴーどだうんslow down / decelerate
速度を落とすこと。
「speed down」は英語にない表現。英語では「slow down」「decelerate」「reduce speed」が一般的。対義語の「スピードアップ」も同様に和製寄り。
ショベルカー しょべるかーexcavator / digger / power shovel
土や石を掘削する建設機械。
「shovel car」では通じない。英語では「excavator」「digger」「power shovel」が一般的。
ダンプカー だんぷかーdump truck
荷台を傾けて積荷を一度に降ろせるトラック。
「dump car」では通じにくい。英語では「dump truck」が一般的。
ナンバープレート なんばーぷれーとlicense plate / number plate (英)
自動車に取り付けられた登録番号を表示するプレート。
「number plate」は英国で使われるが、米国では「license plate」が一般的。日本語の「ナンバープレート」は和製寄りの混成語。
サイドブレーキ さいどぶれーきparking brake / hand brake / emergency brake
駐車時に車輪を固定する補助ブレーキ。
「side brake」では通じない。英語では「parking brake」「hand brake」「emergency brake」が一般的。
アイドリングストップ あいどりんぐすとっぷidle stop / engine idle stop / stop-start system
信号待ちなどで自動的にエンジンを停止する機能。
「idling stop」では通じにくい。英語では「stop-start system」「idle stop technology」が一般的。日本の自動車業界用語が普及した和製英語。
クラクション くらくしょんhorn / car horn
自動車などの警笛装置。
フランスの「Klaxon社」の商標が日本で一般名詞化したもの。英語では単に「horn」または「car horn」と表現する。
バイク ばいくmotorcycle / motorbike
エンジン付きの二輪車。
英語の「bike」は「自転車(bicycle)」の略を意味するのが一般的。エンジン付き二輪車は「motorcycle」「motorbike」と表現する。
ハイブリッドカー はいぶりっどかーhybrid car / hybrid vehicle / hybrid
エンジンとモーターを併用して走る自動車。
「hybrid car」自体は英語にもあるが、英語では単に「hybrid」と呼ぶことが多い。日本のトヨタ・プリウスなどから世界的に広まった概念で、日本語ではフルネームの「ハイブリッドカー」が定着している。
マイナーチェンジ まいなーちぇんじminor update / facelift / refresh
自動車などで、基本設計を変えずに細部のみ改良する商品更新。
「minor change」では通じない。英語では「minor update」または自動車業界用語の「facelift(顔のリフトアップ)」が一般的。
モデルチェンジ もでるちぇんじredesign / new model / next-generation model
自動車などで、基本設計から大幅に変更する全面改良。
「model change」では通じにくい。英語では「redesign」「new model」、フルモデルチェンジは「next-generation model」と表現する。
カーナビ かーなびGPS / GPS navigation / car navigation system
自動車に搭載される目的地案内システム。
「car navigation」を略した和製語。英語では「GPS」(米国)「satnav」(英国)と呼ぶのが一般的。
ハイオク はいおくpremium gasoline / high-octane gasoline
オクタン価の高い高級ガソリン。スポーツカーや輸入車に多く指定される。
『high-octane(高オクタン)』を略した和製英語。英語では『premium gasoline』『high-octane gas』が一般的で、『hi-oc』のような略形は通じない。日本ではJIS規格でオクタン価96以上をプレミアム(ハイオク)、89以上をレギュラーと規定。給油所文化と共に独自の略称として定着した。
エンスト えんすとengine stall / stalling
走行中や信号待ちでエンジンが意図せず停止してしまうこと。
『エンジンストップ』の略とされるが、英語では『engine stall』が正解で『engine stop』では通じない。動詞『stall』には『(エンジンが)止まる』『失速する』の意味があり、能動的な停止ではなくトラブルとしての停止を指す。日本独自の略形・誤訳に近い和製英語で、マニュアル車運転の文脈で広く使われる。
ボンネット ぼんねっとhood (米) / bonnet (英)
自動車の前部にあるエンジンルームを覆うカバー部分。
英国英語の『bonnet』は通じるが、米国では『hood』が一般的で『bonnet』はほぼ通じない。米英で語彙が分かれる代表例。元々は18世紀の女性用帽子・幼児用フードを意味する語が、馬車の幌・自動車のエンジンカバーに転用された。日本では戦前のイギリス系自動車文化の影響で『ボンネット』が定着した。
レンタカー れんたかーrental car / rent-a-car / hire car (英)
短期間借りて使う自動車。
もともと『car rental』の和製語的な語順入れ替えだが、米国で『rent-a-car』が商標的に使われるようになり、現在は英語圏でも通じる逆輸入された和製英語。ハーツ(Hertz)など世界的レンタカー会社が『Rent-A-Car』を社名に含めており、結果的に英語として定着した珍しいケース。英国では『hire car』『car hire』が一般的。
ハンドルキーパー はんどるきーぱーdesignated driver / DD
飲み会で、酒を飲まずに自動車を運転する役を引き受ける人。
『handle keeper』は英語にない和製造語で、英語版Wikipediaの和製英語項目の冒頭例として挙げられる典型語。英語では『designated driver』『DD』が標準。日本では飲酒運転厳罰化(2002年道路交通法改正、2007年改正)の流れの中で、警察庁・JAFが推進した社会運動用語として定着した。
ハザードランプ はざーどらんぷhazard lights / hazard flashers / emergency flashers
車両の左右ウインカーを同時に点滅させて緊急停車を示すライト。
『hazard lamp』は英語にない。英語では『hazard lights』『hazard flashers』『emergency flashers』が標準で、必ず複数形になる(左右2つあるため)。日本では道路交通法上は『非常点滅表示灯』が正式名称だが、「ハザードランプ」「ハザード」が完全に定着した。
エコカー えこかーhybrid vehicle / electric vehicle / eco-friendly car
ハイブリッド車・電気自動車など環境負荷の小さい自動車。
『eco car』は英語でほぼ使われない。英語では『hybrid vehicle (HV)』『electric vehicle (EV)』『eco-friendly car』『green car』などと具体的な技術名で呼ぶ。日本では2009年「エコカー減税」「エコカー補助金」など政府の優遇政策で広まった行政・マーケティング用語。
エコドライブ えこどらいぶfuel-efficient driving / eco-driving
急発進・急加速を避けて燃費を良くする運転スタイル。
『eco drive』は英語で稀で、『fuel-efficient driving』『eco-driving』『economical driving』が一般的。日本では2003年に経済産業省・環境省・国土交通省・警察庁の4省庁による「エコドライブ普及・推進アクションプラン」が策定され、行政主導で広まった用語。
ノンステップバス のんすてっぷばすlow-floor bus
車内入口に段差がなく、車椅子・ベビーカーでも乗り降りしやすい設計の路線バス。
『non-step bus』は英語にない和製造語。英語では『low-floor bus』が標準で、米国では『low-floor transit bus』とも。日本では1997年に運輸省(現国土交通省)がガイドラインを策定し、バリアフリー化の象徴として広まった用語。
セルフスタンド せるふすたんどself-service gas station
客が自分で給油するガソリンスタンド。
『self stand』は英語に無い。英語では『self-service gas station』『self-serve station』が標準。日本では1998年4月の規制緩和でセルフサービス給油が解禁されて以降に広まった用語。なお「ガソリンスタンド」自体も和製英語で、英語では『gas station(米)』『petrol station(英)』。
ドライブイン どらいぶいんrest area / roadside diner / truck stop
国道沿いの休憩施設・食事処。
英語の『drive-in』は本来「車に乗ったまま利用できる」という意味で、『drive-in movie theater(屋外映画館)』『drive-in restaurant(注文も食事も車内)』のような形態を指す。日本の「ドライブイン」(道路沿いの休憩・食堂施設)とは別概念。英語では『rest area』『roadside diner』『truck stop』が近い。
インキー いんきーlock keys inside car / be locked out
車の鍵を車内に置いたままドアをロックしてしまうこと。
『in key』では英語で通じない和製英語。英語では『lock my keys inside the car』『lock myself out』が標準。JAFのロードサービス出動理由の上位を占める日本独自の業界用語で、保険業界・自動車業界で広く使われる。

娯楽・文化・交流

和製英語正しい英語意味
スキンシップ すきんしっぷphysical contact / physical affection / bonding
肌と肌の触れ合いによる親密なふれあい。
「skin」+「-ship(友情のような関係性)」の和製合成語。英語で「skinship」と言うと「皮の船」を連想させる。1953年WHO会議で日本人医師が紹介した造語とされる。
ハイタッチ はいたっちhigh five
互いの手のひらを頭上で打ち合わせて喜びを表す動作。
英語では「high five」(5本指のhigh)が一般的。「high touch」では通じない。
ボディタッチ ぼでぃたっちphysical contact / touching
コミュニケーションのために体に触れること。
「body touch」では通じない。英語では「physical contact」「touching」と表現する。
ジェットコースター じぇっとこーすたーroller coaster
起伏のあるレールを高速で走る遊園地のアトラクション。
後楽園ゆうえんち(現・東京ドームシティ)が「ジェットコースター」と命名したのが始まりとされる。英語では「roller coaster」が一般的。
タレント たれんとTV personality / celebrity / entertainer
テレビなどに出演する芸能人。
英語の「talent」は「才能」「才能のある人」を意味し、芸能人を指す日本語の用法は和製。英語では「TV personality」「celebrity」が一般的。
ゲームセンター げーむせんたーarcade / amusement arcade / video arcade
ゲーム機を多数設置した娯楽施設。
「game center」では通じにくい。英語では「arcade」または「amusement arcade」が一般的。
ゴールデンタイム ごーるでんたいむprime time
テレビ視聴率が最も高くなる時間帯(19時~22時頃)。
「golden time」では通じない。英語では「prime time」が一般的。
ライブハウス らいぶはうすlive music venue / concert venue / music club
音楽のライブ演奏を聴かせる比較的小規模な店舗。
「live house」では通じない。英語では「live music venue」「concert venue」「music club」が一般的。
プレイガイド ぷれいがいどticket agency / box office
コンサートや演劇のチケットを販売する場所。
「play guide」では通じない。英語では「ticket agency」「box office」が一般的。
アイドル あいどるpop idol / J-pop idol / teen idol
若い世代を中心に人気を集める歌手・タレント。
英語の「idol」は「偶像」「崇拝の対象」を意味する宗教的な語感が強い。日本のアイドル文化は独自に発展し、「J-pop idol」として海外でも認知されつつある。
ホームパーティー ほーむぱーてぃーhouse party / dinner party / get-together
自宅で開く小規模なパーティー。
「home party」では通じない。英語では「house party」「dinner party」が一般的。
サイン さいんautograph (有名人) / signature (書類)
有名人がファンに書く自筆署名。または書類上の署名。
英語の「sign」は動詞「署名する」または名詞「標識」を意味する。有名人の自筆署名は「autograph」、書類への署名は「signature」と使い分ける。
トランプ とらんぷplaying cards / cards
ハートやスペードなどの絵柄が描かれた52枚+ジョーカーのカードゲーム用カード。
英語の「trump」は「切り札」を意味し、ゲームの一場面を指す。カード自体は「playing cards」または単に「cards」と呼ぶ。
キャスター きゃすたーnews anchor / anchor / newscaster
ニュース番組の司会者・読み手。
「caster」は英語では「家具の脚の車輪」を主に意味する。英語では「news anchor」または「newscaster」が一般的。
ロケ ろけlocation shooting / on location / filming on location
映画やテレビ番組をスタジオ外の屋外で撮影すること。
「location」を略した和製略語。英語では「on location」または「location shooting」と表現する。
グラビアアイドル ぐらびああいどるbikini model / pin-up model / glamour model
雑誌の写真ページに登場する水着姿のモデル・タレント。
英語の「gravure」は「グラビア印刷(凹版印刷)」を意味する印刷技法の用語で、人物を指さない。英語では「bikini model」「pin-up model」が一般的。
ブロマイド ぶろまいどstar photo / portrait photo / postcard photo
俳優や歌手などのスターのはがき大の肖像写真。
英語の「bromide」は化学的な「臭化物」を意味する。日本では臭化銀を使う「印画紙(bromide paper)」が省略されて、印画紙に焼き付けた肖像写真自体を指すようになった独自の用法。
ライブ らいぶconcert / live show / gig
歌手やバンドが観客の前で行う実演公演。
英語の「live」は形容詞「生の」または副詞「生で」が主で、「ライブに行く」のような名詞用法は限定的。英語圏では「concert」「live show」「gig(カジュアル)」と表現する。
ハッピーエンド はっぴーえんどhappy ending
物語が幸福な結末で終わること。
英語では「happy ending」と「-ing」が必要。「happy end」だけでは「幸せが終わった」と逆の意味に取られかねない。日本では「ハッピーエンド」が映画・物語の定型句として定着した和製。
スナック すなっくhostess bar / pub
ママと呼ばれる女性が経営する小規模な飲み屋。
英語の「snack」は「軽食」「おやつ」を意味する。日本特有の「スナック」(飲み屋)は「hostess bar」「small bar」と表現する。スナック菓子のsnack barとも区別される。
コンパ こんぱdrinking party / mixer / get-together
学生や若者が集まって行う飲み会・親睦会。
ドイツ語「Kompanie(仲間)」または英語「company」の略とされる和製語。英語では「drinking party」「mixer」と表現する。
グッズ ぐっずmerchandise / merch / goods (limited)
アーティストやキャラクターの関連商品。
英語の「goods」は「商品」「品物」一般を指す。日本の「アイドルグッズ」「アニメグッズ」のような特定の関連商品は「merchandise」または略して「merch」が一般的。
ハイビジョン はいびじょんhigh-definition / HD
従来より高解像度・高画質のテレビ映像規格。
「high vision」では通じない。英語では「high-definition」または略して「HD」が一般的。NHKが開発したアナログハイビジョン放送(MUSE方式)の名称が一般名詞化した和製英語。
バックダンサー ばっくだんさーbackup dancer / background dancer
歌手のステージで後ろで踊るダンサー。
「back dancer」では通じない。英語では「backup dancer」「background dancer」が一般的。
ボトルキープ ぼとるきーぷleaving a bottle at the bar / personal bottle
飲み屋で買った酒のボトルを店に預けて次回以降も継続して飲める仕組み。
『bottle keep』では通じない和製英語。英語圏には同様の習慣自体がほぼ存在しないため対応する定型表現もない。日本独自のスナック・バー文化として戦後に広まった常連客優遇のシステムで、ボトルに名前を書いて棚に飾る形が定番。
リーチ りーちone away from winning (麻雀) / reach (英語に存在)
麻雀で、あと1つ役が揃えば上がれる状態を宣言すること。
英語の『reach』は「届く」「達する」が基本意味で、麻雀の「立直(リーチ)」宣言は中国麻雀発祥の用語を英語『reach』で表記した和製・中製の混合表現。日本麻雀で1930年頃から発達したルールで、現在は世界中で『riichi』として通じる。なお『リーチをかける』表現も日本独自で、英語麻雀界では『declare riichi』と表現する。
ゴールデンウィーク ごーるでんうぃーくJapan's spring holiday week / Golden Week
4月末から5月初旬にかけての連休。
1951年に映画会社・大映の専務取締役・松山英夫が、当時の映画興行記録を更新したこの時期を「黄金週間」と呼んだのが起源とされる。英語圏には同概念がなく、海外メディアでは『Japan's spring holiday week』『Golden Week』とそのまま日本語をローマ字化して使うことも増えた。逆輸入和製英語の一つ。
ゴールデンアワー ごーるでんあわーprime time
テレビ放送で視聴率の高い時間帯。日本では平日19時〜22時頃。
『golden hour』は英語では「写真撮影に最適な日の出後・日の入り前の柔らかな光の時間」を指す別の意味。テレビの視聴率ピーク時間帯は英語では『prime time』が標準。日本の放送業界では1950年代から「ゴールデンアワー」「ゴールデンタイム」が定着し、視聴率調査の指標となっている。
ロケハン ろけはんlocation scouting
映画・ドラマ・CMの撮影場所を事前に調査・選定すること。
「ロケーション・ハンティング」の略形だが、これ自体が和製英語。英語では『location scouting』『scouting locations』が標準。動詞『hunt』は獲物を狙うニュアンスが強く、場所選びには使われない。日本の映画・テレビ業界で1960年代から定着した独自の業界用語。
オフボーカル おふぼーかるinstrumental / backing track / karaoke version
歌唱パートを抜いた伴奏のみの音源。
『off vocal』は英語にない和製造語。英語では『instrumental』『backing track』『karaoke version』『minus one』などと表現する。日本の音楽業界・カラオケ業界で1980年代から広まった用語で、CDシングルのオフボーカル版が日本独自の収録慣行として定着した。
クレーンゲーム くれーんげーむclaw machine / crane game
アームを操作して景品をつかむゲーム機。UFOキャッチャーとも。
英語では『claw machine』が米国で主流、『crane game』も両国併用される。日本では1965年にタイトーが「クラウン602」を発売し、1985年にセガが「UFOキャッチャー」を商標登録して以降、アーケード文化の定番となった。UFOキャッチャーは商標のため、業界横断で使える「クレーンゲーム」が一般名詞化した。
ミスコンテスト みすこんてすとbeauty pageant / beauty contest
若い女性の美しさや知性を競うコンテスト。
『miss contest』は英語に無い和製造語。英語では『beauty pageant』『beauty contest』が標準で、優勝者には『Miss Universe』『Miss World』のようにMissの称号が付与される。日本では大学のミスコンテストが秋の風物詩として定着しているが、ジェンダー問題から廃止する大学も増えている。
レースクイーン れーすくいーんgrid girl / umbrella girl / promotional model
F1やオートバイレースで、スポンサーロゴ入りの衣装を着てピットや観客席を盛り上げる女性。
『race queen』は英語にない和製造語。英語では『grid girl(グリッドガール)』『umbrella girl』『promotional model』などと呼ばれた。なお2018年にF1が世界的にgrid girl制度を廃止し、現在は『grid kids(子どもがピットに登場)』に置き換わっている。日本のSUPER GTでは独自の文化として継続中。
ロードショー ろーどしょーpremiere / theatrical release / wide release
映画の劇場公開、特に新作の封切り上映。
英語の『road show』は本来「巡業興行」「投資家説明会(IPO前のロードショー)」を指し、映画封切りの意味では使われない。映画の劇場公開は『premiere』『theatrical release』『wide release』が標準。日本では映画雑誌『ロードショー』(1972〜2008年、集英社)が長年発行されたことも普及の一因。
エンドロール えんどろーるclosing credits / end credits / credit roll
映画・ドラマの終盤に流れるスタッフ・キャストの名前一覧。
『end roll』は英語で「巻物の終わり」「包帯の終わり」のような物理的なロールを指し、映画用語ではない。映画用語では『closing credits』『end credits』『credit roll』が標準。日本では映画館でエンドロールまで席を立たない観客マナーが定着しており、独自の文化として注目される。
ファンサ ふぁんさfan service (アイドル文脈) / meet-and-greet moment
アイドル・俳優・声優などがファンに対して行う特別なサービス。
「ファンサービス」の略。英語の『fan service』はアニメ・ゲーム業界で「ファンが喜ぶサービスシーン(露出シーンなど)」の意で使われる別の用法。アイドル文脈の「ライブで目線を送る」「手を振り返す」などの意味は和製で、英語では『eye contact』『interaction with fans』『meet-and-greet moment』などと表現する。
マチアプ まちあぷdating app
出会いを目的としたスマートフォンアプリ。
「マッチングアプリ」の略で、これ自体も和製英語。英語では『dating app』が標準で、『matching app』はほぼ使われない。Tinder・Bumble・Hingeなど英語圏発のアプリでも、日本では「マッチングアプリ」「マチアプ」と呼ばれる。2010年代後半以降の急速な普及と共に略形が定着した。
ファンミ ふぁんみfan meet-up / meet-and-greet / fan meeting
アーティストやアイドルがファンを招いて行う交流イベント。
「ファンミーティング」の略形。英語では『fan meet-up』『meet-and-greet』『fan event』が一般的で、『fan meeting』は稀。日本ではK-POP・ジャニーズ・声優ファンダムで2000年代以降に定着した用語で、ライブよりカジュアルな交流イベントを指す。
ベッドイン べっどいんgo to bed (romantic/sexual context)
男女が性的な目的でベッドに入ること。
英語の『bed-in』は1969年にジョン・レノンとオノ・ヨーコが「平和のためのベッド・イン」と称してベトナム反戦を訴えた抗議行動を指す歴史的な語。日本独自の用法は性的なニュアンスで、英語では『go to bed together』『sleep together』『have sex』などと表現する。日本の女性誌・恋愛コラムで広まった独自の婉曲表現。
アドバルーン あどばるーんadvertising airship balloon / promotional balloon
広告を吊り下げて空中に浮かせる大型気球。
『ad balloon』は英語の宣伝風船の意ではほぼ使われない。英語では『advertising airship balloon』『promotional balloon』『advertising blimp』などが使われる。日本では昭和初期からデパート・新装開店の宣伝として広まり、空に浮かぶアドバルーンは戦後の経済成長期の象徴的光景となった。
プリクラ ぷりくらphoto booth / photo sticker booth
コインを入れて自分の写真を撮影・印刷できる機械。
「プリント倶楽部」の略で、アトラス社の登録商標『プリント倶楽部』(1995年発売)が一般名詞化した呼称。英語では『photo booth』『photo sticker booth』が標準。1990年代後半に女子高生文化の象徴となり、世界的にも『purikura』として認知が広がった逆輸入の側面もある。
ホワイトデー ほわいとでーWhite Day (no English equivalent)
3月14日。バレンタインデーで贈り物を受けた人がお返しをする日。
1978年に全国飴菓子工業協同組合が総会で「キャンディを贈る日」として制定決議。第1回公開キャンペーン「愛にこたえるホワイトデー」は1980年に三越・電通の協力を得て開始された。石村萬盛堂は1978年「マシュマロデー」を起源とする別説を主張している。英語圏には対応する習慣はないが、東アジア(韓国・中国・台湾)には逆輸入されて定着した。
リセマラ りせまらrerolling / reroll (gacha games)
ガチャ系スマートフォンゲームで、希望のキャラを引くまでアプリをリセットして繰り返し新規プレイすること。
「リセットマラソン」の略。reset + marathonの和製合成語。英語では『rerolling』『reroll』が標準で、ゲーム用語として2010年代後半に英語圏でも定着した。日本のソーシャルゲーム文化(パズドラ・モンスト・FGOなど)と共に世界へ広まった用語で、逆輸入の側面もある。
ファミコン ふぁみこんNintendo Entertainment System (NES)
1983年に任天堂が発売した家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の略。
「ファミリーコンピュータ」の略形で日本独自。北米では『Nintendo Entertainment System (NES)』として1985年発売、デザインも変更された。日本では「ファミコン」が定着し、世代を超えてゲーム機の代名詞となった。1983年7月15日発売以降、世界累計約6,191万台を売り上げた歴史的ハードウェア。
ベストテン べすとてんtop ten
ランキングで上位10位までの順位。
『best ten』は英語の慣用ではなく、『top ten』『top 10』が標準。日本では1978〜89年にTBSで放映された音楽番組『ザ・ベストテン』が国民的人気を博し、ランキング文化と共に「ベストテン」が定着した。番組終了後も用語は残り、ランキング系コンテンツの定型句として使われている。

気持ち・性格

和製英語正しい英語意味
リフレッシュ りふれっしゅrefresh oneself / unwind / recharge
気分転換して心身をすっきりさせること。
英語の「refresh」は他動詞として使うのが基本で、「I refresh myself」のように再帰代名詞が必要。「refreshed(形容詞)」「unwind(くつろぐ)」のほうが自然。
マンネリ まんねりrut / stale routine / monotonous
型にはまって変化や新鮮味がないこと。
英語の「mannerism」を略した和製語。英語の「mannerism」は「特定の話し方や仕草の癖」を指し、日本語の「マンネリ(飽き・停滞)」とは別の意味。英語では「stuck in a rut」「stale routine」が近い。
マイペース まいぺーすat one's own pace / laid-back
他人に影響されず、自分のペースで物事を進める性格や態度。
「my pace」と直訳しても通じない。動作なら「at my own pace」、性格を指す場合は「laid-back(落ち着いた)」が近い。
ハッスル はっするgive it your all / hustle (different nuance)
張り切ること、頑張って活発に動くこと。
英語の「hustle」は「せかせか動く」「だます」「副業に励む」など複数の意味があり、日本語の「張り切る」のような肯定的な励ましのニュアンスとは違う。
マイブーム まいぶーむpersonal favorite / what I'm into / current obsession
個人的に夢中になっていること、最近ハマっていること。
イラストレーターのみうらじゅん氏が考案した造語。「my boom」では通じない。英語では「I'm into ~」「I'm hooked on ~」のように動詞句で表現する。
テンション てんしょんmood / energy / spirits
気分の高揚度合い。
英語の「tension」は「緊張」「対立」の意味。「テンションが上がる」を英語で表現するなら「get excited」「get pumped」など。
シビア しびあharsh / strict / severe (different nuance)
厳しい、容赦のない、過酷な状態を表す形容詞。
英語の「severe」は「重度の」「深刻な」(病気・気候など)の意味が強い。日本語の「シビアな判定」「シビアな状況」のニュアンスでは「harsh」「strict」「tough」が近い。
ナイーブ ないーぶsensitive / delicate / gentle
繊細で傷つきやすい性格。
英語の「naive」は「世間知らず」「幼稚」「考えが甘い」のネガティブな意味。日本語の「繊細・敏感」とは正反対なので要注意。
スマート すまーとslim / slender / stylish
体型がほっそりしている、または洗練されている様子。
英語の「smart」は「賢い」「頭がいい」の意味が中心。体型を指す用法はない。
ハイセンス はいせんすstylish / fashionable / having good taste
感覚や趣味が洗練されていること。
「high sense」では通じない。英語では「stylish」「fashionable」「has good taste」と表現する。
アットホーム あっとほーむcozy / homey / welcoming
家庭的でくつろげる雰囲気。
英語の「at home」は「自宅で」「在宅で」の意味。雰囲気を表すなら「homey」「cozy」「welcoming」が自然。
アバウト あばうとvague / rough / loose
おおざっぱで細かいことにこだわらない様子。
英語の「about」は「〜について」「およそ」の意味で、性格を表す用法はない。
メンタル めんたるmental state / mentality / mindset
精神的な強さや心の状態。
英語の「mental」は形容詞で「精神の」、単独では「精神状態」を意味しない。「mental strength」「mentality」と組み合わせる必要がある。
ハードボイルド はーどぼいるどtough / stoic / hard-edged
感情を表に出さず、冷徹で強靭な人物像や作風。
英語の「hard-boiled」は元々「固ゆで卵」の意味。文学ジャンルとして「hard-boiled fiction」も存在するが、日本での「ハードボイルドな男」のように人物像・性格を形容する用法は独自の拡張。
ジンクス じんくすsuperstition / lucky charm (positive) / curse (negative)
縁起・験担ぎ。良い結果・悪い結果につながると信じられている習慣。
英語の「jinx」は「不運をもたらすもの」と否定的な意味のみ。日本語では良い意味(「勝利のジンクス」)でも悪い意味でも使われる。
ラブラブ らぶらぶlovey-dovey / madly in love
恋人同士が仲睦まじく愛し合っている様子。
「love love」では通じない。英語では「lovey-dovey」「madly in love」「all over each other」などと表現する。
コンプレックス こんぷれっくすinferiority complex / insecurity / hang-up
劣等感、または自分の欠点や弱点に対する強い意識。
英語の「complex」は「複合体」「複雑な」を意味し、心理学用語としては「inferiority complex(劣等感)」のように修飾語が必要。日本では「コンプレックス」だけで劣等感を指す。
ハーフ はーふbiracial / mixed-race / multiracial
両親のうち片方が日本人、もう片方が外国人である人。
英語の「half」は「半分」を意味し、人を指して「half」と言うと「半分しか人間でない」と取られかねず失礼。英語では「biracial」「mixed」が適切。
マザーコンプレックス まざーこんぷれっくすmama's boy / Oedipus complex (psychology)
母親に強く依存している男性、またはその心理状態。
「マザコン」と略される和製英語。英語では「mama's boy」が一般的。心理学用語としては「Oedipus complex」がある。
ヤンキー やんきーdelinquent / punk / bad boy
派手な服装で反社会的な行動をする若者。不良。
英語の「Yankee」は「アメリカ人」「米国北部出身者」を意味する。日本での「不良」の意味は和製で、関西方言から広まったとされる。
キスマーク きすまーくhickey / love bite
キスや吸引によって肌に残る赤紫色の跡。
「kiss mark」は和製英語。英語では米国「hickey」、英国「love bite」が一般的。
ハイテンション はいてんしょんhyper / excited / hyped up / pumped
気分が高揚して興奮している状態。
英語の「high tension」は物理用語の「高圧電線」や心理状態の「強い緊張」を意味する。気分の高揚は「hyper」「excited」「hyped」と表現する。
オール おーるall-nighter (動詞: pull an all-nighter)
夜通し起きていること。徹夜。
「all」を単独で「徹夜」の意味で使うのは和製。英語では「all-nighter」が名詞形。「pull an all-nighter(徹夜する)」のように使う。
ワンパターン わんぱたーんpredictable / monotonous / repetitive / cliched
同じやり方や型を繰り返して変化がないこと。
「one pattern」では通じない。英語では「predictable(予想がつく)」「monotonous(単調な)」が一般的。
ブーム ぶーむfad / craze / trend / fashion
ある事柄が短期間に流行すること。
英語の「boom」は経済の「急成長」や砲弾の「爆発音」を意味するのが一般的。日本での「ブームが来た」のような流行のニュアンスは「fad」「craze」がより適切。
イメチェン いめちぇんmakeover / image change
髪型やファッションなどを変えて印象を一新すること。
「image change」を略した和製略語。英語では「makeover」が一般的。「image change」自体は和製寄りで、英語では「change one's image」「reinvent oneself」と動詞句で表現する。
マウンティング まうんてぃんぐone-upmanship / posturing / showing off
相手より優位に立とうとする言動。
動物行動学の「mounting(馬乗り)」が語源とされる和製拡張。英語の「mounting」は登山・設置などの意味が一般的で、対人関係の優位性主張の意味はない。英語では「one-upmanship」「flexing」が近い。
ローテンション ろーてんしょんlow energy / gloomy / in a funk
気分が沈んで元気のない様子。
英語の『tension』は『緊張』『対立』を意味し、気分の高低を表す用法はない。日本では既に和製の『ハイテンション=興奮・元気』が定着しており、その対義語として『ローテンション』が独自に作られた二次的な和製語。英語では『low energy』『gloomy』『in a funk』『down』などと表現する。
ローティーン ろーてぃーんearly teens / preteen
10代前半(おおむね13〜15歳)の年代。
『low teen』では通じない和製英語。英語では『early teens』と表現する。日本では『ハイティーン(17〜19歳前後)』と対比的に用いられる和製語で、ファッション誌等で読者層を示す業界用語として広まった。なお英語の『preteen』は一般に9〜12歳を指す別の概念。
シェイプアップ しぇいぷあっぷget in shape / tone up / slim down
運動などで体型を引き締めること。
英語の『shape up』は『きちんとする』『行儀よくする』『改善する』の意味で使われ、体型を整える意味は限定的。減量・引き締めの意味では『get in shape』『tone up』『slim down』が一般的。日本では1980年代のエアロビクスブームと共に独自定着した和製英語的用法。
ガッツ がっつguts (用法異なる) / courage / grit / determination
勇気・根性・困難に立ち向かう精神力。
英語の『guts』は『内臓』『腸』を意味する単語で、複数形で『勇気・根性』のニュアンスも持つが、日本の『ガッツがある』のような名詞的・抽象的用法とはニュアンスが違う。英語では『have guts』(動詞句)や『courage』『grit』『determination』を使うのが自然。日本では1972年のプロボクサー『ガッツ石松』の登場で一気に一般化した(ガッツポーズの語源にもなった)。
イメージダウン いめーじだうんdamage to one's image / loss of reputation
評判や好感度が下がること。
『image down』は英語にない和製の合成語。英語では『damage to one's image』『loss of reputation』『tarnish one's image』などと表現する。日本では『〜アップ』『〜ダウン』のペアで多数の和製語が生まれ(イメージアップ・スキルアップ・コストダウンなど)、ビジネス・芸能の世界で日常的に使われる。
イメージアップ いめーじあっぷimage enhancement / boost one's image
評判や好感度が上がること。
『image up』は英語にない和製造語。英語では『image enhancement』『improve one's image』『boost one's reputation』などと表現する。「イメージダウン」と対で広まり、ブランディング・企業広報・芸能事務所の戦略用語として完全に定着している。
ピンチ ぴんちtough spot / crisis / jam
困難な状況、危機的な状況。
英語の『pinch』は本来「(指で)つねる」「ひとつまみ」が主意で、危機の意味で使うのは『a pinch(小さな困難)』のような限定的な用法。日本のように「絶体絶命のピンチ」「ピンチをチャンスに」のように汎用的な「危機」の名詞として使うのは和製。英語では『tough spot』『crisis』『in a jam』が一般的。

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