目次
  1. 「注意報」の意味と種類
  2. 「警報」の意味と種類
  3. 「特別警報」の意味と種類
  4. 警戒レベルとの対応
  5. 発表のタイミング
  6. よくある質問
結論

「注意報」は災害が起こるおそれがあるときに「注意」を呼びかけるもの。「警報」は重大な災害が起こるおそれがあるときに「警戒」を呼びかけるもの。「特別警報」は数十年に一度の大災害が予想されるときに「命を守る行動」を呼びかけるもの。危険度は「注意報 < 警報 < 特別警報」の順に高くなります。

注意報

ちゅういほう
災害のおそれあり
「注意」を呼びかけ

警報

けいほう
重大な災害のおそれ
「警戒」を呼びかけ

特別警報

とくべつけいほう
数十年に一度の大災害
「命を守る行動」を
項目 注意報 警報 特別警報
危険度 低 中 最高
発表基準 災害が起こるおそれ 重大な災害が起こるおそれ 数十年に一度の大災害
呼びかけ 注意してください 警戒してください 命を守る行動を
警戒レベル レベル2相当 レベル3〜4相当 レベル5相当
種類の数 16種類 7種類 6種類
取るべき行動 最新情報に注意 避難の準備・高齢者等は避難 直ちに命を守る行動

「注意報」の意味と種類

「注意報」とは、災害が発生するおそれがあるときに注意を呼びかける予報です。気象庁が発表する防災情報の中で、最も軽い段階にあたります。

注意報が発表されたら、最新の気象情報に注意し、警報に切り替わる可能性があることを意識しておきましょう。

注意報の種類(16種類)

  • 大雨注意報、洪水注意報、強風注意報、風雪注意報、大雪注意報
  • 波浪注意報、高潮注意報、雷注意報、融雪注意報、濃霧注意報
  • 乾燥注意報、なだれ注意報、低温注意報、霜注意報、着氷注意報、着雪注意報
「注意報」を使った例文
  • 大雨注意報が発表されたので、傘を持って出かけた。
  • 強風注意報が出ているため、洗濯物は室内に干した。
  • 注意報の段階で避難の準備を始めておくと安心だ。

「警報」の意味と種類

「警報」とは、重大な災害が発生するおそれがあるときに警戒を呼びかける予報です。注意報よりも危険度が高く、実際に災害が発生する可能性があります。

警報が発表されたら、避難の準備を始め、高齢者や体の不自由な方は避難を開始する段階です。

警報の種類(7種類)

  • 大雨警報、洪水警報、暴風警報、暴風雪警報、大雪警報、波浪警報、高潮警報

注意報は16種類あるのに対し、警報は7種類です。「雷警報」「濃霧警報」などは存在しません。これは、雷や濃霧は局地的・短時間の現象であり、「重大な災害」の基準に達しにくいためです。

「警報」を使った例文
  • 大雨警報が発令されたため、学校が休校になった。
  • 暴風警報が出ているので、外出を控えてください。
  • 警報が出たら、避難場所を確認しておこう。

「特別警報」の意味と種類

「特別警報」とは、警報の発表基準をはるかに超える現象が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まっているときに発表される最大級の警報です。2013年8月から運用が開始されました。

特別警報は「数十年に一度」の大災害が予想される場合に発表されます。発表されたら、直ちに命を守る行動をとる必要があります。

特別警報の種類(6種類)

  • 大雨特別警報、暴風特別警報、暴風雪特別警報、大雪特別警報、波浪特別警報、高潮特別警報

警報は7種類ですが、特別警報は6種類です。「洪水特別警報」は存在せず、洪水に関しては「氾濫発生情報」が最高レベルの警戒情報となります。

「特別警報」を使った例文
  • 大雨特別警報が発表された。直ちに命を守る行動をとってください。
  • 特別警報は数十年に一度の大災害が予想されるときに発表される。
  • 特別警報が出てからでは避難が間に合わない場合もある。

警戒レベルとの対応

気象庁と市区町村は、5段階の「警戒レベル」を発表しています。注意報・警報・特別警報は、この警戒レベルと対応しています。

警戒レベル1(早期注意情報)

  • 災害への心構えを高める段階
  • 最新の気象情報に注意

警戒レベル2(注意報相当)

  • 避難行動の確認をする段階
  • ハザードマップで避難場所・経路を確認

警戒レベル3(警報相当)「高齢者等避難」

  • 高齢者・障がい者・乳幼児等は避難開始
  • それ以外の人も避難の準備

警戒レベル4(警報相当)「避難指示」

  • 危険な場所から全員避難
  • 避難場所または安全な親戚・知人宅へ

警戒レベル5(特別警報相当)「緊急安全確保」

  • 直ちに命を守る行動
  • すでに災害が発生している可能性
  • 避難が困難な場合は、建物の2階以上など少しでも安全な場所へ

発表のタイミング

気象庁は、気象状況の変化に応じて段階的に情報を発表します。

一般的な発表の流れ

  1. 気象情報・早期注意情報:数日前から注意喚起
  2. 注意報:災害のおそれが出てきた段階
  3. 警報:重大な災害が予想される3〜6時間前
  4. 特別警報:重大な災害の危険性が著しく高まった段階

重要なポイント

  • 特別警報が発表されてからでは、すでに避難のタイミングを逃している可能性がある
  • 警報の段階で早めに避難行動をとることが大切
  • 特別警報が発表されなくても災害は発生する

よくある質問

Q
警報が出たら学校は休みになる?
A
多くの学校では「暴風警報」「大雨警報」などが発表された場合に休校となりますが、基準は自治体や学校によって異なります。事前に学校からの連絡方法や休校基準を確認しておきましょう。
Q
注意報と警報の切り替わりのタイミングは?
A
気象庁は、警報級の現象が概ね3〜6時間先に予想されるときに、注意報から警報に切り替えます。ただし、状況によってはより早い段階で警報が発表されることもあります。
Q
特別警報が出たらどうすればいい?
A
直ちに命を守る行動をとってください。すでに避難が困難な場合は、自宅の2階以上や崖から離れた部屋など、少しでも安全な場所に移動しましょう。特別警報が出てからでは避難が間に合わない場合もあるため、警報の段階で早めに避難することが重要です。
Q
「雷警報」「濃霧警報」がないのはなぜ?
A
雷や濃霧は局地的・短時間の現象であり、広範囲に「重大な災害」をもたらす基準に達しにくいため、警報は設定されていません。注意報のみ発表されます。
Q
「発表」と「発令」はどちらが正しい?
A
気象庁の注意報・警報・特別警報は「発表」が正式な表現です。一方、市区町村が出す「避難指示」などは「発令」と表現されます。ただし、一般的には「警報が発令された」という表現も広く使われています。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年