柔術
じゅうじゅつ
目次
  1. 「柔術」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「柔術」(じゅうじゅつ)は、素手や短い武器を使って相手を制する日本古来の武術の総称です。投げ技、関節技、絞め技、当身技など幅広い技法を含みます。現代では「ブラジリアン柔術」の略称としても広く使われています。

「柔術」の意味

「柔術」は文脈によって異なる対象を指すことがあります。

1. 日本の古武術としての柔術

戦国時代から江戸時代にかけて体系化された、武器を持たない状態で相手を制する格闘術の総称です。戦場で刀を失った際の組討ちから発展し、投げ技、関節技、絞め技、当身技(打撃技)など多彩な技法を含みます。天神真楊流、起倒流、竹内流、楊心流など数百の流派が存在し、それぞれが独自の技術体系を持っていました。

2. ブラジリアン柔術の略称としての柔術

現代の格闘技シーンでは、「柔術」はブラジリアン柔術(BJJ)を指すことが多くなっています。こちらは日本の柔道・柔術がブラジルに伝わり、寝技・関節技を中心に独自の発展を遂げた格闘技です。道着を着て行う競技で、日本でも約5万人の競技人口があるとされています。

読み方・表記

「柔術」の読み方は「じゅうじゅつ」です。

「柔」は音読みで「ジュウ」、「術」は「ジュツ」と読みます。「柔」はしなやかさ・やわらかさを、「術」は実戦的な技術・技法を意味します。

英語での表記は、古流柔術は「jujutsu」、ブラジリアン柔術は「jiu-jitsu」と書かれることが多く、綴りで区別されることもあります。

使い方と例文

「柔術」を使った例文
  • 江戸時代には多数の柔術の流派が存在した。
  • 健康のために柔術を始めてみようと思っている。
  • 嘉納治五郎は柔術の諸流を研究して柔道を創始した。
  • 柔術」はもともと「柔よく剛を制す」という理念に基づく武術だ。

語源・由来

「柔術」の「柔」は、「柔よく剛を制す」という中国の兵法に由来する言葉です。力で正面から対抗するのではなく、相手の力を利用して制するという考え方を表しています。「術」は戦いの場で使う技術・技法を意味します。

柔術のルーツは、武家社会の中で発展した合戦時の組討ちの技術にあります。戦国時代に武士が鎧を着けた状態での格闘技法として体系化され、江戸時代の太平の世では、護身術や心身鍛錬の手段として多くの流派が開かれました。「和術」「やわら」「体術」「拳法」「捕手術」など、流派によってさまざまな呼び名が使われていましたが、近世以降「柔術」の名称が広く定着しました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「柔術」は現在も習える?
A
古流柔術は一部の道場や古武道保存団体で学ぶことができます。一方、ブラジリアン柔術の道場は全国各地に数多くあり、初心者でも始めやすい環境が整っています。
Q
「柔術」の読み方は「じゅうじゅつ」?「やわらじゅつ」?
A
一般的な読み方は「じゅうじゅつ」です。古くは「やわら」と呼ばれることもありましたが、これは柔術そのものの古称であり、「柔術」を「やわらじゅつ」と読むことは通常ありません。
Q
「柔術」にはどんな流派がある?
A
古流柔術には、天神真楊流、起倒流、竹内流、楊心流、関口流など数百の流派があったとされています。これらの多くは明治以降に衰退しましたが、一部は現在も伝承されています。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年