戴く
いただく
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かんたんに言うと
「戴く」は「もらう」「食べる」「飲む」の謙譲語で、「頂く」よりも格式高く改まった表現です。ただし「いただく」という読みは常用漢字表の表外読みのため、公用文やビジネス文書では使用を避けます。
「戴く」の意味
「戴く」には主に以下の意味があります。
頭の上にのせる
「戴」の原義で、冠や帽子などを頭にのせることを表します。「戴冠式」「戴帽式」などの熟語で使われています。
うやうやしく受け取る
目上の人から物を恭しく受け取ることを表します。「頂く」よりも深い敬意を込めた表現で、非常に高貴な方からの贈り物や、格式高い品物を受け取る場面で使われます。
あがめ尊ぶ
人を長として仰ぎ尊ぶことを表します。「推戴」「奉戴」などの熟語で使われ、リーダーや指導者として敬い迎える意味を持ちます。
読み方・表記
「戴く」の読み方は「いただく」です。
「戴」の音読みは「タイ」で、「戴冠」「推戴」「奉戴」「頂戴」などの熟語で使われます。
表外読みについて
「戴」は2010年に常用漢字に追加されましたが、「いただく」という読みは常用漢字表に含まれていません(表外読み)。常用漢字表に含まれているのは「タイ」という音読みのみです。そのため、公用文やそれに準じるビジネス文書では「戴く」は使用せず、「頂く」を使います。
使い方と例文
「戴く」を使った例文
- 会長から身に余るお言葉を戴き、恐縮しております。
- 皇室から賜った品を謹んで戴いた。
- 恩師から直筆のお手紙を戴くという光栄に浴した。
- 先代から大切な家宝を戴いた。
語源・由来
「戴」は形声文字で、「異」と音符から成り立っています。
「異」は大きな面を頭にのせる様子を表しており、「頭の上に物をのせる」「うやうやしく受け取る」という意味を持ちます。古代中国では、冠を頭にのせることが尊敬や権威の象徴であったことから、敬意を込めて受け取るという意味が生まれました。
「戴冠式」は王や皇帝が冠を頭にのせる儀式を指し、「推戴」は人を推薦して長として迎えることを意味します。いずれも「高く掲げる」「敬い仰ぐ」というニュアンスが含まれています。
類語・関連語
よくある質問
Q
「戴」の音読みは何?
「戴」の音読みは何?
A
「タイ」と読みます。「戴冠(たいかん)」「推戴(すいたい)」「奉戴(ほうたい)」「頂戴(ちょうだい)」などの熟語で使われます。
「タイ」と読みます。「戴冠(たいかん)」「推戴(すいたい)」「奉戴(ほうたい)」「頂戴(ちょうだい)」などの熟語で使われます。
Q
「戴冠式」とは何?
「戴冠式」とは何?
A
王や皇帝が即位する際に、冠を頭にのせる儀式のことです。「戴」の「頭の上にのせる」という意味から来ています。イギリス国王の戴冠式などが有名です。
王や皇帝が即位する際に、冠を頭にのせる儀式のことです。「戴」の「頭の上にのせる」という意味から来ています。イギリス国王の戴冠式などが有名です。
Q
「不倶戴天」とはどういう意味?
「不倶戴天」とはどういう意味?
A
「ふぐたいてん」と読み、「同じ天の下には一緒にいられない」という意味から、深い恨みを持つ相手のことを指します。「不倶戴天の敵」のように使います。
「ふぐたいてん」と読み、「同じ天の下には一緒にいられない」という意味から、深い恨みを持つ相手のことを指します。「不倶戴天の敵」のように使います。