恣意的
しいてき
かんたんに言うと
「恣意的」は、論理的な理由や根拠がなく、その人の思いつきや気まぐれで物事を決めるさまを表します。「ルールを恣意的に運用する」のように、主に批判的なニュアンスで使われます。
「恣意的」の意味
「恣意的」とは、論理的な必然性がなく、思いつきや気まぐれで判断・行動するさまを表す言葉です。
客観的な基準や合理的な理由に基づかず、その場の気分や個人的な好みで決めてしまうことを指します。多くの場合、批判的・否定的なニュアンスで使われます。
「恣意的」が使われる典型的な場面:
- ルールや基準の適用が人によって異なるとき
- 明確な根拠なく判断が下されるとき
- 公平性・客観性が求められる場面で主観が入るとき
読み方・表記
「恣意的」の読み方は「しいてき」です。
「恣」は常用漢字ですが、日常であまり見かけないため難読語の一つです。
漢字の成り立ち
- 恣:ほしいまま、思いのまま、気まま
- 意:こころ、考え、思い
- 的:〜のような、〜の性質を持つ
「恣意」は「気ままな心」「自分勝手な考え」という意味の名詞で、これに「的」がついて形容動詞になっています。
使い方と例文
「恣意的」を使った例文
- 法律の恣意的な解釈は許されない。
- データを恣意的に取捨選択してはいけない。
- 人事評価が恣意的だという不満の声が上がった。
- この基準は恣意的に決められたものではない。
よく使われる表現
- 恣意的な判断:根拠のない主観的な判断
- 恣意的な解釈:都合よく意味を曲げること
- 恣意的な運用:ルールを気まぐれに適用すること
「意図的」との違い
「恣意的」と「意図的」は混同されやすい言葉ですが、意味が大きく異なります。
- 恣意的:論理的な根拠がなく、気まぐれであるさま(ネガティブ)
- 意図的:はっきりとした目的や考えがあって行うさま(中立〜ネガティブ)
「意図的」は明確な意思・目的があることを表しますが、「恣意的」は逆に根拠や理由がないことを表します。
使い分けの例
- 彼は意図的に情報を隠した。(目的があって隠した)
- 彼は恣意的に情報を選んだ。(根拠なく気まぐれで選んだ)
語源・由来
「恣意」は中国語に由来する言葉です。
「恣」は「ほしいまま」「思いのまま」という意味で、自分の欲望や気持ちに従って行動することを表します。「恣意」で「気ままな心」「自分勝手な考え」を意味し、日本語では明治時代以降、法律用語や学術用語として使われるようになりました。
特に法学の分野では、「恣意的な権力行使」「恣意的な判断」など、公平性・客観性の欠如を批判する文脈でよく使われます。
類語・関連語
よくある質問
Q
「恣意的」は良い意味でも使える?
「恣意的」は良い意味でも使える?
A
基本的には批判的・否定的なニュアンスで使われます。「根拠がない」「気まぐれだ」という意味なので、良い意味で使うことはほとんどありません。
基本的には批判的・否定的なニュアンスで使われます。「根拠がない」「気まぐれだ」という意味なので、良い意味で使うことはほとんどありません。
Q
「恣意」と「恣意的」の違いは?
「恣意」と「恣意的」の違いは?
A
「恣意」は名詞で「気ままな心、自分勝手な考え」、「恣意的」は形容動詞で「気まぐれで根拠がないさま」を表します。「恣意的な判断」のように「恣意的」の形で使われることがほとんどです。
「恣意」は名詞で「気ままな心、自分勝手な考え」、「恣意的」は形容動詞で「気まぐれで根拠がないさま」を表します。「恣意的な判断」のように「恣意的」の形で使われることがほとんどです。
Q
「恣意的」の反対語は?
「恣意的」の反対語は?
A
「客観的」「合理的」「論理的」などが反対の意味を持つ言葉です。根拠や基準に基づいて判断することを表します。
「客観的」「合理的」「論理的」などが反対の意味を持つ言葉です。根拠や基準に基づいて判断することを表します。