資本
しほん
目次
  1. 「資本」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「資本」は、事業活動を行うための元手となる資金のことです。会計上は資金の調達源泉を表し、経済学では生産活動に投入される財を広く指します。

「資本」の意味

「資本」には複数の意味があり、文脈によって使い分けられます。

1. 会計上の意味
企業の資金調達の源泉を指します。以前は貸借対照表の「資本の部」に記載されていましたが、現在の会計基準では「純資産の部」と呼ばれます。

2. 経済学上の意味
生産活動に投入される財(機械、設備、土地など)を広く指します。「労働」「土地」と並ぶ生産の三要素のひとつとされます。

3. 一般的な意味
事業を始めるための元手や、何かを行うための基盤を指します。「人的資本」「知的資本」のように比喩的にも使われます。

読み方・表記

「資本」の読み方「しほん」です。

「資」は音読みで「シ」、訓読みで「もと」と読みます。「本」は音読みで「ホン」、訓読みで「もと」と読みます。どちらも「もと」という意味を持ち、「事業の元手」を強調しています。

以下のような熟語や表現で使われます。

  • 資本金(しほんきん)- 会社設立時に株主から出資された資金
  • 自己資本(じこしほん)- 返済義務のない資本(純資産)
  • 他人資本(たにんしほん)- 返済義務のある資本(負債)
  • 総資本(そうしほん)- 自己資本と他人資本の合計
  • 資本主義(しほんしゅぎ)- 私有財産と自由市場を基盤とする経済体制
  • 人的資本(じんてきしほん)- 人材が持つ知識・スキル・経験

使い方と例文

「資本」を使った例文
  • 会社設立時の資本金は300万円だった。
  • 自己資本比率が高い企業は経営が安定している。
  • 健康は人生を送る上で大切な資本だ。
  • 資本主義経済では市場原理が重視される。
  • 人的資本への投資が企業の成長につながる。

語源・由来

「資本」は「資」と「本」という2つの漢字から成り立っています。

「資」は「貝」(財貨を表す)と「次」を組み合わせた漢字で、「たから」「もとで」という意味を持ちます。

「本」は木の根元を表す象形文字で、「もと」「根本」「基礎」という意味を持ちます。

この2つを合わせて「事業の元手となる資金」「根本となる財」という意味になりました。英語では「capital」に相当し、これはラテン語の「caput(頭)」に由来します。「主要なもの」「元本」という意味から、経済用語として使われるようになりました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「資本金」と「資本」の違いは何ですか?
A
「資本金」は株主から出資された資金のうち、会社が資本金として計上した金額を指します。「資本」はより広い概念で、資本金に加えて利益剰余金なども含む場合や、負債を含めた総資本を指す場合もあります。
Q
「自己資本比率」とは何ですか?
A
総資本(負債+純資産)に対する自己資本(純資産)の割合のことです。「自己資本÷総資本×100」で計算され、数値が高いほど借入に頼らない安定した経営をしていると評価されます。一般的に30〜40%以上が望ましいとされています。
Q
「資本」と「純資産」は同じ意味ですか?
A
ほぼ同じ意味で使われることが多いです。以前の会計基準では「資本の部」と呼ばれていた部分が、現在は「純資産の部」と呼ばれています。ただし「資本」は文脈によって総資本(負債+純資産)を指す場合もあるため、注意が必要です。