ダークマター
だーくまたー
目次
  1. 「ダークマター」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「ダークマター」は、光や電磁波を出さないため直接観測できないが、重力を持つ謎の物質です。日本語では「暗黒物質」とも呼ばれます。

「ダークマター」の意味

「ダークマター」とは、電磁波(光、電波、X線など)を発しないため直接観測できませんが、重力の影響によってその存在が間接的に確認されている未知の物質です。

現在の観測では、宇宙全体の質量・エネルギーの約27%をダークマターが占めていると推定されています。私たちが知っている原子などの通常の物質は約5%にすぎず、ダークマターはその5倍以上の量が存在しています。

ダークマターは銀河や銀河団の周りに「ハロー」と呼ばれる球状の塊として存在し、その重力によって銀河の構造を支え、宇宙の大規模構造の形成に重要な役割を果たしていると考えられています。

読み方・表記

「ダークマター」英語の「dark matter」をカタカナで音訳した表記です。読み方は「だーくまたー」です。

日本語では「暗黒物質」(あんこくぶっしつ)とも訳されます。学術論文や専門書では「暗黒物質」、一般向けの解説では「ダークマター」が使われることが多いです。

使い方と例文

「ダークマター」を使った例文
  • 銀河の回転速度を説明するには、ダークマターの存在が不可欠である。
  • 重力レンズ効果の観測から、ダークマターの分布を推定できる。
  • ダークマターの正体を解明すれば、ノーベル賞級の発見になる。
  • 宇宙の大規模構造はダークマターの重力によって形成されたと考えられている。

語源・由来

「ダークマター」は英語の「dark matter」に由来します。「dark」は「暗い」「見えない」、「matter」は「物質」を意味し、直訳すると「暗い物質」となります。

この名称は、光や電磁波を発しないため「見えない」という特徴から名づけられました。「暗黒」という言葉には不気味なイメージがありますが、実際には透明で、通常の物質とはほとんど相互作用しない性質を持つと考えられています。

1933年、スイスの天文学者フリッツ・ツビッキーが、かみのけ座銀河団の観測から「見えない物質」の存在を提唱したのが始まりです。当初は「ミッシングマス(失われた質量)」とも呼ばれていました。

類語・関連語

よくある質問

Q
ダークマターはなぜ「見えない」のですか?
A
ダークマターは光や電磁波を発しないため、望遠鏡で直接観測することができません。ただし重力は持っているため、他の天体への重力的な影響(銀河の回転速度や重力レンズ効果など)から間接的にその存在が確認されています。
Q
ダークマターの正体は何ですか?
A
まだ解明されていませんが、「未知の素粒子」が最も有力な候補です。WIMP(弱い相互作用をする質量のある粒子)やニュートラリーノ、アクシオンなどが候補として挙げられており、世界中で検出実験が進められています。
Q
「ダークマター」と「暗黒物質」は同じ意味ですか?
A
はい、同じものを指します。「暗黒物質」は英語の「dark matter」を日本語に訳したもので、「ダークマター」はカタカナで音訳したものです。学術的な文脈では「暗黒物質」、一般向けでは「ダークマター」が多く使われます。