天文単位
てんもんたんい
目次
  1. 「天文単位」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「天文単位」は、地球と太陽の平均距離を基準とした長さの単位です。約1億5000万kmで、太陽系内の天体の距離を表すのに使われます。

「天文単位」の意味

「天文単位」は、地球と太陽の平均距離を1とした長さの単位です。

2012年の国際天文学連合(IAU)総会で、1天文単位正確に149,597,870,700メートル(約1億5000万km)と定義されました。それ以前は地球の公転軌道の長半径をもとに算出されていましたが、現在は固定値として定められています。

太陽系内の惑星や探査機の位置を表すのに適した単位で、キロメートルで表すと桁数が大きくなりすぎる距離を、扱いやすい数値で示すことができます。

読み方・表記

「天文単位」の読み方は「てんもんたんい」です。

英語では「astronomical unit」といい、記号は「au」(小文字)が2014年以降の国際標準です。それ以前の文献では「AU」「A.U.」「ua」なども使われていました。

使い方と例文

「天文単位」を使った例文
  • 火星は太陽から1.52天文単位の距離にある。
  • 木星の公転軌道は太陽から約5.2天文単位離れている。
  • 探査機ボイジャー1号は、太陽から150天文単位以上の距離に達した。
  • 彗星のふるさとと言れるオールトの雲は、数万天文単位に広がっている。

語源・由来

「天文単位」は英語の「astronomical unit」を訳した言葉で、「天文学の単位」という意味です。

地球と太陽の距離を基準とする考え方は古代ギリシャ時代からありました。紀元前3世紀、アリスタルコスは太陽と月の距離の比を幾何学的に求めようとしており、太陽までの距離を「天体のものさし」として使う発想の原点といえます。

正式な単位として確立されたのは20世紀になってからで、1976年のIAU総会で初めて公式に定義されました。その後、測定技術の向上により数値が精密化され、2012年に現在の固定値が採用されました。

類語・関連語

よくある質問

Q
1天文単位は何キロメートル?
A
1天文単位は正確に149,597,870,700メートル、つまり約1億4960万km(約1.5億km)です。これは地球と太陽の平均距離に相当します。
Q
記号は「AU」と「au」どちらが正しい?
A
2014年以降の国際標準では小文字の「au」が正式な記号です。ただし、以前の文献や一般向けの解説では大文字の「AU」も広く使われています。
Q
なぜ太陽系外の距離には使われないの?
A
太陽系外の恒星までの距離を天文単位で表すと、数十万~数百万という大きな数値になってしまうためです。たとえば、最も近い恒星でも約27万天文単位になります。このような距離には光年やパーセクが使われます。