日本では、全国ビスケット協会の基準により区別されています。「ビスケット」は糖分・脂肪分が40%未満の焼き菓子の総称。「クッキー」は糖分・脂肪分が40%以上で手作り風の外観のもの。「サブレ」はバターの比率が高く、サクサク・ホロホロした食感が特徴のフランス菓子です。ただし、この基準は法的なものではなく業界の自主規制です。
| 項目 | ビスケット | クッキー | サブレ |
|---|---|---|---|
| 発祥 | イギリス | アメリカ | フランス |
| 糖分・脂肪分 | 40%未満 | 40%以上 | (定義なし) |
| バターの比率 | 小麦粉の約1/2 | 小麦粉の約1/2 | 小麦粉とほぼ同量 |
| 食感 | かため、カリカリ | サクサク、ほろっと | 軽い、ホロホロ |
| 語源 | 「二度焼いた」 | 「小さなお菓子」 | 「砂」 |
「ビスケット」の意味と特徴
「ビスケット」とは、小麦粉・砂糖・油脂・乳製品などから作られる焼き菓子の総称です。イギリスから伝わったとされ、日本では全国ビスケット協会の基準で「糖分と脂肪分が全体の40%未満のもの」と定義されています。
クッキーに比べて砂糖や油脂が控えめで、生地の水分量が多いため、かためでカリカリとした食感に焼き上がります。表面に穴(ピケ)が開いているのも特徴の一つです。
広い意味では、クッキーやサブレ、クラッカー、乾パンなども「ビスケット」に含まれます。
- 紅茶と一緒にビスケットを食べた。
- 子どものおやつにビスケットを買った。
- イギリスでは焼き菓子全般をビスケットと呼ぶ。
「クッキー」の意味と特徴
「クッキー」とは、アメリカから伝わった焼き菓子です。日本では全国ビスケット協会の基準で「糖分と脂肪分が全体の40%以上で、手作り風の外観を持つもの」と定義されています。
ビスケットより砂糖や油脂が多く使われるため、サクサクとした食感で口の中でほろっと崩れる特徴があります。卵や乳製品、ナッツ、はちみつなどを使って風味をつけたものが多いです。
日本では「クッキー」は高級品というイメージがあり、この基準はビスケットとの差別化のために1971年に設けられました。
- 手土産にチョコチップクッキーを買った。
- 子どもと一緒にクッキーを手作りした。
- アメリカでは焼き菓子全般をクッキーと呼ぶ。
「サブレ」の意味と特徴
「サブレ」とは、フランス発祥の焼き菓子です。全国ビスケット協会には明確な定義がありませんが、一般的にバターの比率が高いのが特徴で、小麦粉とバターがほぼ1:1の割合で作られます。
バターをたっぷり使うことでグルテンの形成が抑えられ、軽くてホロホロと崩れる食感になります。ベーキングパウダーを使わないのも一般的な特徴です。
日本の基準に当てはめると、糖分・脂肪分が40%以上になることが多いため、クッキーの一種として分類されます。
- バターの風味が濃厚なサブレを贈り物にした。
- 口の中でホロホロと崩れるサブレが好きだ。
- 鳩の形をしたサブレが有名だ。
語源・由来
「ビスケット」の語源
「ビスケット」の語源は、ラテン語の「bis coctus(ビス コクトゥス)」で、「二度焼いた」という意味です。二度焼くことで水分を抜き、保存性を高めた焼き菓子が始まりとされています。これがフランス語の「biscuit(ビスキュイ)」となり、イギリスで「ビスケット」として広まりました。
「クッキー」の語源
「クッキー」の語源は、オランダ語の「koekje(クーキェ)」で、「小さなお菓子」という意味です。オランダからアメリカに伝わり、アメリカで「cookie」として定着しました。
「サブレ」の語源
「サブレ」の語源には諸説あります。フランス語で「砂」を意味する「sable(サブル)」に由来するという説が有名で、サクサクと崩れる食感が砂に似ていることからとされています。また、フランスのサブレという町が発祥地という説や、17世紀のサブレ侯爵夫人のレシピが元になったという説もあります。
日本独自の基準について
日本では1971年に全国ビスケット協会が、クッキーとビスケットを区別する基準を設けました。
- クッキー:糖分・脂肪分が全体の40%以上、手作り風の外観
- ビスケット:糖分・脂肪分が全体の40%未満
この基準が設けられた背景には、当時「クッキー」が高級品、「ビスケット」が安価なものというイメージがあり、消費者の混乱を防ぐ目的がありました。
ただし、この基準はJAS規格(日本農林規格)ではなく、業界団体の自主規制です。ほとんどの大手菓子メーカーは全国ビスケット協会に加盟しているため、スーパーで売られている商品にはこの基準が適用されていますが、法的な拘束力はありません。
国による呼び方の違い
ビスケットやクッキーの呼び方は、国によって大きく異なります。
- アメリカ:焼き菓子全般を「クッキー」と呼ぶ。「ビスケット」はスコーンのようなパンを指す
- イギリス:焼き菓子全般を「ビスケット」と呼ぶ。「クッキー」という言葉は一般的ではない
- フランス:焼き菓子全般を「ビスキュイ」と呼ぶ。サブレはその一種
日本のように成分で明確に区別しているのは珍しく、海外では同じお菓子でも国によって呼び名が変わります。
よくある質問
ビスケットとクッキー、どっちがカロリー高い?
一般的にクッキーの方がカロリーが高いです。クッキーは糖分・脂肪分が40%以上という基準があるため、ビスケットより砂糖やバターを多く含んでいます。
サブレはクッキーの一種?
日本の基準に当てはめると、サブレは糖分・脂肪分が40%以上になることが多いため、クッキーの一種に分類されます。ただし、全国ビスケット協会にはサブレの明確な定義はありません。
クッキーとビスケットの基準はJAS規格?
いいえ、JAS規格ではありません。全国ビスケット協会が定めた業界の自主基準です。法的な拘束力はなく、協会に加盟していない店舗はこの基準に従う必要がありません。
海外で「ビスケット」と言ったら通じる?
イギリスでは通じますが、アメリカでは注意が必要です。アメリカで「ビスケット」というと、ケンタッキーフライドチキンのメニューにあるようなスコーン風のパンを指します。焼き菓子を指す場合は「クッキー」と言いましょう。