「保証」は間違いないと責任を持って約束すること(保証書・保証人)。「保障」は権利や安全を守り保護すること(社会保障・生命保険)。「補償」は損害を金銭で埋め合わせること(損害保険・補償金)。保険では「生命保険=保障」「損害保険=補償」と覚えましょう。
| 項目 | 保証 | 保障 | 補償 |
|---|---|---|---|
| 意味 | 責任を持って約束する | 権利・安全を守る | 損害を埋め合わせる |
| 漢字のポイント | 証=証明・約束 | 障=さしさわり(を防ぐ) | 補=おぎなう |
| 対象 | 品質・人・約束 | 権利・地位・生活 | 損害・損失 |
| 保険での使用 | 年金保険 | 生命保険 | 損害保険 |
| 支払い方式 | 約束どおり支払う | 定額払い | 実損払い |
| 主な使用例 | 保証書、保証人 | 社会保障、安全保障 | 損害補償、補償金 |
「保証」の意味と使い方
「保証」とは、間違いがないと責任を持って約束することです。「証」という漢字が示すように、「確かだ」「大丈夫だ」と証明し、請け合うニュアンスがあります。
人やモノに対して「責任を持つ」という意味で使われ、約束を守れなかった場合は責任を問われます。
「保証」の主な使用例
- 保証書:製品の品質を保証する書類
- 保証人:債務者の代わりに返済を約束する人
- 連帯保証人:債務者と同等の責任を負う保証人
- 身元保証:人物の身元を保証すること
- 品質保証:製品の品質を保証すること
- メーカー保証:故障時の修理を保証するサービス
- この製品には1年間の保証がついている。
- 賃貸契約には保証人が必要です。
- 成功を保証することはできません。
「保障」の意味と使い方
「保障」とは、権利や立場、安全を保護し守ることです。「障」という漢字には「さしさわり」という意味があり、障害となるものから守るというニュアンスがあります。
現在や将来の状態が脅かされないように保全するという意味で、国家レベルの制度や生命保険でよく使われます。
「保障」の主な使用例
- 社会保障:国民の生活を守る制度
- 安全保障:国家の安全を守ること
- 人権保障:人権を守ること
- 死亡保障:死亡時に保険金を支払う保障
- 医療保障:病気・ケガの際の保障
- 収入保障:収入が途絶えた際の保障
- 日本国憲法は基本的人権を保障している。
- 生命保険で家族の生活を保障する。
- 社会保障制度の見直しが議論されている。
「補償」の意味と使い方
「補償」とは、損失や損害を金銭などで埋め合わせることです。「補」は「おぎなう」、「償」は「つぐなう」という意味で、失われたものを補填するニュアンスがあります。
すでに発生した損害に対して、金銭でその損害を埋め合わせる場面で使われます。損害保険でよく使われる用語です。
「補償」の主な使用例
- 損害補償:損害を金銭で補うこと
- 火災補償:火災による損害の補償
- 補償金:損害に対して支払われる金銭
- 休業補償:休業による損失の補償
- 遺族補償:遺族に対する補償
- 労災補償:労働災害に対する補償
- 事故の被害者に補償金が支払われた。
- 自動車保険で対物補償に加入している。
- 災害による損害を国に補償してもらう。
保険での使い分け
保険分野では、3つの「ホショウ」が明確に使い分けられています。
生命保険 → 保障
生命保険は、死亡や病気などの不測の事態から自分や家族を守るための保険です。契約時に決めた金額が支払われる「定額払い」方式のため、「保障」を使います。
損害保険 → 補償
損害保険は、事故や災害で生じた損害を埋め合わせるための保険です。実際に発生した損害額に応じて支払われる「実損払い」方式のため、「補償」を使います。
年金保険 → 保証
年金保険では、「保証期間付終身年金」のように、一定期間は必ず年金を支払うと約束する意味で「保証」が使われます。
覚え方
- 生命保険 = 保障(定額払い)
- 損害保険 = 補償(実損払い)
- 年金保険 = 保証(約束)
間違いやすいケース
「保障」と「補償」の混同
生命保険会社が扱う保険には「保障」、損害保険会社が扱う保険には「補償」を使うのが一般的です。ただし、医療保険やがん保険など両社が扱う第3分野の保険では混在することがあります。
「保証」と「保障」の混同
- 「安全保証」 → 「安全保障」
- 「社会保証」 → 「社会保障」
- 「品質保障」 → 「品質保証」
判断のポイント
- 「約束する」「責任を持つ」 → 保証
- 「守る」「保護する」 → 保障
- 「埋め合わせる」「償う」 → 補償
よくある質問
「賠償」と「補償」の違いは?
どちらも損害を金銭で償う意味ですが、「賠償」は法的責任に基づく償い(損害賠償)、「補償」はより広く損害を埋め合わせる場合に使います。「賠償」は法的義務、「補償」は任意の場合も含みます。
「弁償」との違いは?
「弁償」は比較的小規模な損害や個人間のやりとりで使われます。「借りた本を汚してしまったので弁償する」のように、日常的な場面で使うことが多いです。
生命保険と損害保険の「ホショウ」が違う理由は?
生命保険は契約時に決めた定額が支払われ、家族の生活を「守る」ため「保障」を使います。損害保険は実際の損害額を「埋め合わせる」ため「補償」を使います。支払い方式の違いが漢字の違いに反映されています。
「安全保障」と「国家補償」の違いは?
「安全保障」は国家の安全を脅威から守ることで「保障」を使います。「国家補償」は国が国民に与えた損害を金銭で埋め合わせることで「補償」を使います。目的の違いで漢字が変わります。
3つの「ホショウ」の簡単な覚え方は?
「保証」は「証明」の証で約束すること。「保障」は「障害」の障を取り除いて守ること。「補償」は「補う」と「償う」で埋め合わせること。漢字の意味を考えると覚えやすくなります。