目次
  1. 「止める」の意味と使い方
  2. 「停める」の意味と使い方
  3. 「駐める」の意味と使い方
  4. 「泊める」の意味と使い方
  5. 「留める」の意味と使い方
  6. 語源・由来
  7. 迷ったときの判断基準
  8. よくある質問
結論

「とめる」でも漢字によって意味が異なります。「止める」は動きを停止する、「停める」は乗り物を一時停車する、「駐める」は長時間駐車する、「泊める」は人を宿泊させる、「留める」は固定する・関心を向けるという意味です。ただし「停める」「駐める」常用漢字の表外読み・当て字のため、迷ったら「止める」か「とめる」(ひらがな)を使うのが無難です。

止める

とめる
動きを停止する
最も汎用的

停める

とめる
一時停車する
※表外読み

駐める

とめる
長時間駐車する
※当て字

泊める

とめる
人を宿泊させる
一晩泊める

留める

とめる
固定する
心に留める
項目 止める 停める 駐める 泊める 留める
主な意味 動きを停止 一時停車 長時間駐車 宿泊させる 固定する
対象 動くもの全般 乗り物 人・車 物・心
時間 短時間 長時間 一晩以上
常用漢字 表外読み 当て字
使用例 車を止める 路肩に停める 駐車場に駐める 友人を泊める ピンで留める

「止める」の意味と使い方

「止める」は、動いているものを動かなくする、継続しているものを中断させるという意味で、「とめる」の中で最も汎用的に使える漢字です。

常用漢字表にも「とめる」の読みが載っているため、どの「とめる」を使うか迷ったら「止める」を選べば間違いありません。

なお、「止める」は「やめる」とも読めます。「やめる」と読む場合は「物事を中止する」という意味になりますが、紛らわしいため新聞ではひらがな表記にしています。

「止める」を使った例文
  • タクシーを止めて乗り込んだ。
  • エンジンを止めてから降りてください。
  • けんかを止めに入った。
  • 痛みを止める薬を飲んだ。

「停める」の意味と使い方

「停める」は、乗り物を一時的に停車させるという意味です。「停車」「停留所」の「停」で、比較的短時間その場にとどめておくニュアンスがあります。

ただし、「停」の「とめる」という読みは常用漢字の表外読みです。常用漢字表に載っている読みは「テイ」のみのため、公用文や新聞では「止める」か「とめる」(ひらがな)を使います。

「停める」を使った例文
  • コンビニの前に車を停めて買い物をした。
  • 駅前で友人を待つため車を停めた
  • 路肩にバイクを停めて地図を確認した。

「駐める」の意味と使い方

「駐める」は、車を駐車場などに比較的長時間置いておくという意味です。「駐車」「駐車場」の「駐」で、運転手が車から離れてしばらく戻らないような場面に使います。

ただし、「駐める」は当て字です。「駐」の読みに「とめる」は含まれておらず、IMEの変換候補に出てくることもありますが、正式な表記ではありません。使う場合は「駐車」との関連を意識した意図的な表現として使いましょう。

「駐める」を使った例文
  • ショッピングモールの駐車場に車を駐めた
  • 月極駐車場に車を駐めている。
  • ここに車を駐めるのは禁止されている。

「泊める」の意味と使い方

「泊める」は、人を自宅などに宿泊させるという意味です。「宿泊」「一泊」の「泊」で、一晩以上滞在させるニュアンスがあります。

また、車や船を長時間(一晩以上)置いておく場合にも使われることがあります。「車中泊」「停泊」などの言葉からの連想で、「道の駅に車を泊める」のような表現も見られます。

「泊める」を使った例文
  • 友人を一晩泊めてあげた。
  • 終電を逃した同僚を泊めることにした。
  • 道の駅に車を泊めて車中泊をした。

「留める」の意味と使い方

「留める」は、固定して動いたり離れたりしないようにする、関心を向けるという意味です。「とどめる」とも読み、その場にとどまらせるニュアンスがあります。

物を固定する場合(「ピンで留める」「ボタンを留める」)や、心理的に注意を向ける場合(「心に留める」「目を留める」)に使います。

「留める」を使った例文
  • 書類をクリップで留めた
  • シャツのボタンを留める
  • 彼の言葉を心に留めておこう。
  • ふと目を留めた広告が気になった。

語源・由来

「止」の成り立ち

「止」は足の形を表した象形文字です。足を止めることから「とまる」「とめる」という意味が生まれました。

「停」の成り立ち

「停」は「人」と「亭(あずまや)」を組み合わせた形声文字です。人が亭(休憩所)にとどまることから「とまる」「とどまる」という意味が生まれました。

「駐」の成り立ち

「駐」は「馬」と「主」を組み合わせた形声文字です。馬をつなぎ止めておくことから「とどまる」「駐在する」という意味が生まれました。

「泊」の成り立ち

「泊」は「水」と「白」を組み合わせた形声文字です。船が水辺に停泊することから「とまる」「宿泊する」という意味が生まれました。

「留」の成り立ち

「留」は「田」と「卯」を組み合わせた形声文字です。その場にとどまる、固定するという意味があります。

迷ったときの判断基準

「とめる」をどの漢字で書くか迷ったときは、以下の基準で判断できます。

  • 動きを停止する → 「止める」
  • 乗り物を短時間停車 → 「停める」または「止める」
  • 車を長時間駐車 → 「駐める」(当て字)または「止める」
  • 人を宿泊させる → 「泊める」
  • 物を固定する・心を向ける → 「留める」

「停める」「駐める」は常用漢字の表外読み・当て字のため、公用文では使えません。一般の文章でも、迷ったら「止める」か「とめる」(ひらがな)を使うのが無難です。

よくある質問

Q
「駐車場に車をとめる」はどの漢字を使いますか?
A
「止める」「停める」「駐める」いずれも使われます。ただし「駐める」は当て字、「停める」は表外読みのため、正式な文書では「止める」か「とめる」(ひらがな)が無難です。駐車の意味を強調したい場合は「駐車する」と言い換える方法もあります。
Q
「自転車をとめる」はどの漢字を使いますか?
A
駐輪場に置く場合は「停める」または「止める」が一般的です。走行中の自転車の動きを止める場合は「止める」を使います。
Q
「駐める」は間違いですか?
A
「駐める」は正式には当て字であり、常用漢字表に「とめる」の読みはありません。ただし「駐車」のニュアンスを出すために意図的に使われることも多く、IMEの変換候補にも出てきます。使う場合は当て字であることを理解した上で使いましょう。
Q
「止める」は「やめる」とも読みますか?
A
はい、「止める」は「とめる」「やめる」両方の読み方があります。「やめる」と読む場合は「物事を中止する」という意味です。紛らわしいため、新聞では「やめる」の意味ではひらがな表記にしています。