「立春」は二十四節気の第一で「春の始まり」を示す日(2月3〜4日頃)です。「春分」は二十四節気の第四で「春の中間点」を示す日(3月20〜21日頃)で、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。春分は国民の祝日ですが、立春は祝日ではありません。
| 項目 | 立春 | 春分 |
|---|---|---|
| 二十四節気での順番 | 第一(最初) | 第四 |
| 意味 | 春の始まり | 春の中間点 |
| 日付 | 2月3〜4日頃 | 3月20〜21日頃 |
| 太陽黄経 | 315度 | 0度(春分点) |
| 昼夜の長さ | まだ夜の方が長い | 昼と夜がほぼ同じ |
| 祝日 | いいえ | はい(春分の日) |
| 主な行事 | 立春大吉のお札 | お彼岸、お墓参り |
「立春」の意味と使い方
「立春」は二十四節気の第一で、暦の上で「春の始まり」を示す日です。「立」には「始まる」という意味があり、「春が立つ(始まる)」ことを表しています。
現在の暦では2月3日または4日頃にあたり、冬至と春分のちょうど中間点に位置します。太陽黄経が315度になる瞬間を含む日と定義されています。
実際にはまだ寒い時期ですが、暦の上ではこの日から春が始まります。旧暦では立春の頃に元日がめぐってくることが多く、新年の始まりとしても捉えられていました。
- 立春を過ぎても寒い日が続いている。
- 暦の上では立春から春が始まる。
- 立春の朝、「立春大吉」のお札を玄関に貼った。
「春分」の意味と使い方
「春分」は二十四節気の第四で、「春の中間点」を示す日です。太陽が春分点(天の赤道を南から北へ横切る点)を通過する瞬間を含む日で、太陽黄経が0度になります。
現在の暦では3月20日または21日頃にあたります。太陽が真東から昇り真西に沈むため、昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日を境に、夏至まで昼が少しずつ長くなっていきます。
春分は「春分の日」として国民の祝日に定められており、法律では「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされています。また、お彼岸の中日にあたり、お墓参りをする習慣があります。
- 春分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになる。
- 春分を過ぎると日が長くなってくる。
- 春分の頃にはお彼岸でお墓参りをする。
語源・由来
「立春」の「立」は「始まる」という意味で、「春が立つ(始まる)」ことを表しています。二十四節気には同様に「立夏」「立秋」「立冬」があり、これらをまとめて「四立(しりゅう)」と呼びます。
「春分」の「分」は「分かれる」「等分する」という意味で、昼と夜の長さが等しく分かれることを表しています。同様に「秋分」も昼夜が等しくなる日です。冬至・夏至・春分・秋分をまとめて「二至二分(にしにぶん)」と呼びます。
ちなみに、ヨーロッパなどでは立春ではなく春分を春の始まりとしています。これは、昼と夜の長さが等しくなり、ここから昼が長くなっていくことを春の起点と捉えているためです。
なぜ春分だけ祝日なのか
二十四節気の中で、国民の祝日になっているのは春分と秋分だけです。立春や夏至、冬至は祝日ではありません。
これは、春分と秋分に「皇霊祭(こうれいさい)」という宮中祭祀が行われてきた歴史に由来します。皇霊祭は、天皇が歴代の天皇や皇族の霊を祀る大祭で、明治時代には国家の祭日とされていました。
戦後の1948年に「国民の祝日に関する法律」が制定された際、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」として国民の祝日になりました。
それぞれの行事
立春の行事
- 立春大吉のお札:「立春大吉」と書いたお札を玄関に貼り、厄除けとする
- 立春朝搾り:立春の朝に搾った日本酒を縁起物として楽しむ
- 節分:立春の前日に行われる豆まきなどの行事
春分の行事
- お彼岸:春分の日を中日とした前後3日間(計7日間)で、お墓参りをしてご先祖を供養する
- ぼたもち:春のお彼岸に供える和菓子。牡丹の花にちなんだ名前
- 春季皇霊祭:宮中で行われる祭祀
よくある質問
立春と春分、どちらが春の始まり?
日本や中国では「立春」を春の始まりとしますが、ヨーロッパなどでは「春分」を春の始まりとしています。どちらが正しいというわけではなく、文化や捉え方の違いです。
「暑さ寒さも彼岸まで」の彼岸とは?
春分の日・秋分の日を中日とした前後3日間、計7日間のことです。春分の頃になると寒さが和らぎ、秋分の頃には暑さが収まることから、このような言い回しが生まれました。
春分の日は毎年同じ日?
いいえ、年によって3月20日または21日に変動します。地球の公転周期と暦のずれによるもので、正式な日付は国立天文台が前年2月に発表します。
「春分」と「秋分」の違いは?
どちらも昼と夜の長さがほぼ等しくなる日ですが、春分は昼が長くなっていく転換点、秋分は昼が短くなっていく転換点です。また、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」、秋分の日は「祖先をうやまい、亡くなった人々をしのぶ日」と法律で定められています。