「マンション」は建物の構造(鉄筋コンクリート造など)で区別される集合住宅、「団地」は同じ敷地内に複数の棟が建つ共同住宅群を指します。マンションは民間が建設することが多いのに対し、団地はURや住宅供給公社など公的機関が運営していることが多いのも特徴です。
| 項目 | マンション | 団地 |
|---|---|---|
| 区別の基準 | 建物の構造 | 開発形態(複数棟) |
| 運営主体 | 民間(不動産会社など) | 公的機関(UR、公社など)が多い |
| 敷地 | 採算性重視で敷地を有効活用 | 広い敷地にゆったり配置 |
| 家賃 | 相場並み〜高め | 比較的安い |
| 築年数 | 新築〜築浅も多い | 築年数が古い物件が多い |
| コミュニティ | 希薄なことが多い | 自治会など活発な場合が多い |
「マンション」の意味と特徴
マンションは、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)などの堅固な構造で建てられた、3階建て以上の集合住宅を指すのが一般的です。
民間の不動産会社やデベロッパーが建設・販売することが多く、「分譲マンション」と「賃貸マンション」があります。採算性が重視されるため、敷地を最大限に活用した設計が多く、広場や庭などの共用スペースは団地ほど広くないことが一般的です。
マンションの特徴
- 民間が建設・運営することが多い
- 分譲・賃貸どちらもある
- 新築〜築浅の物件も多い
- オートロックや宅配ボックスなど設備が充実
- 住民同士のコミュニティは希薄なことが多い
「団地」の意味と特徴
団地は、同じ敷地内に複数の棟が建っている共同住宅群を指します。「一団の土地」という不動産用語が語源で、建物の構造ではなく開発形態による区別です。
団地の多くは、UR都市機構(旧・日本住宅公団)や各都道府県の住宅供給公社などの公的機関が運営しています。高度経済成長期に住宅不足を解消するために大量に建設され、現在も多くの人が暮らしています。
団地の特徴
- 同じ敷地内に複数の棟がある
- UR(都市再生機構)や公社など公的機関が運営
- 広い敷地に公園や緑地が整備されている
- 周辺に商店街や病院、学校などが整備されていることも
- 自治会活動など住民コミュニティが活発
構造は同じことが多い
実は、団地の多くは鉄筋コンクリート造で建てられています。つまり、構造だけを見ればマンションと同じです。
そのため、不動産ポータルサイトでは「団地」という種別はなく、構造的には「マンション」に分類されることが多いです。
マンションと団地の違いは、構造ではなく「開発形態」「運営主体」「敷地の使い方」などにあるといえます。
団地に住むメリット・デメリット
団地のメリット
- 家賃が安い – 築年数が古い物件が多く、同エリアのマンションより家賃が安い傾向
- 敷地が広くゆったり – 棟と棟の間隔が広く、日当たり・風通しが良い
- 緑が多い – 公園や植栽が整備され、子育て環境に良い
- コミュニティがある – 自治会活動が活発で、住民同士の交流がある
- 初期費用が安い – URの場合、礼金・更新料・仲介手数料が不要
団地のデメリット
- 築年数が古い – 昭和30〜40年代に建てられた物件が多い
- エレベーターがない場合も – 5階建てでもエレベーターがない物件がある
- 設備が古い – 給湯器や配管など、設備の老朽化が進んでいる場合も
- 自治会への参加 – 住民コミュニティが活発な分、参加を求められることも
URと公社の違い
団地を運営する主な公的機関には、UR都市機構と住宅供給公社があります。
UR都市機構(旧・日本住宅公団)
国の独立行政法人で、全国に約72万戸の賃貸住宅を管理しています。礼金・更新料・仲介手数料が不要で、保証人も不要という特徴があります。
住宅供給公社
各都道府県や政令指定都市が設立した法人で、地域ごとに運営されています。URと同様に公的な賃貸住宅を提供しています。
よくある質問
「団地」と「マンション」、構造の違いは?
構造自体は同じことが多いです。団地の多くは鉄筋コンクリート造で、構造だけ見ればマンションと同じです。違いは構造ではなく、開発形態(複数棟が同じ敷地にある)や運営主体(公的機関が多い)にあります。
「団地」は分譲もある?
以前は分譲もありましたが、URは1999年に分譲住宅の供給を停止しました。現在のUR住宅は賃貸のみです。ただし、過去に分譲された団地は「分譲団地」として存在しています。
「UR賃貸」と「公営住宅」の違いは?
UR賃貸は国の独立行政法人が運営し、収入制限なく誰でも申し込めます。公営住宅は自治体が運営し、低所得者向けに収入制限が設けられています。
「団地」に一人暮らしでも住める?
UR賃貸であれば、一人暮らしでも申し込めます。ただし、ファミリー向けの間取り(2DK以上)が多いため、一人暮らし向けの物件は少ない傾向があります。