「実話」は本当にあった話・出来事そのものを指し、「ノンフィクション」は事実に基づいて制作された作品ジャンルを指します。実話は「素材」、ノンフィクションは「作品の分類」という違いがあります。
| 項目 | 実話 | ノンフィクション |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | 本当にあった話・出来事 | 事実に基づく作品ジャンル |
| 指すもの | 出来事・素材そのもの | 作品・コンテンツ |
| 虚構の有無 | 一切含まない | 構成・編集が入ることも |
| 語種 | 和語(漢語) | 外来語(英語由来) |
| 使用例 | 実話をもとにした映画 | ノンフィクション作家 |
「実話」の意味と使い方
「実話」は、本当にあった話・実際に起きた出来事を意味する言葉です。作り話ではない、事実そのものを指します。
実話の特徴は、虚構が一切含まれていない点です。誰かが体験した出来事、実際に起きた事件や事故など、「本当のこと」を表すときに使います。
映画やドラマでは「実話をもとにした」「実話に基づく」という表現がよく使われます。これは、その作品の題材が実際の出来事であることを示しています。
- この映画は実話をもとにしている。
- 嘘のような話だが、これは実話だ。
- 実話怪談を集めた本を読んだ。
「ノンフィクション」の意味と使い方
「ノンフィクション」は、事実に基づいて制作された作品を意味する言葉です。実際の出来事や人物を題材にした小説、映画、ドキュメンタリーなどが該当します。
ノンフィクションの特徴は、作品ジャンルを表す言葉である点です。単なる出来事ではなく、取材や調査を経て「作品」として仕上げられたものを指します。
ノンフィクション作品は事実に基づいていますが、構成・編集を通じて制作者の視点や解釈が反映されることがあります。そのため、実話そのものとは異なり、ある程度の「演出」が含まれる場合もあります。
- 彼女はノンフィクション作家として活躍している。
- 本屋のノンフィクションコーナーで本を探した。
- このノンフィクション作品は大宅壮一賞を受賞した。
語源・由来
「実話」の由来
「実話」は「実(じつ)」と「話(わ)」を組み合わせた和製漢語です。「実」は「本当の、事実の」、「話」は「話、物語」を意味し、合わせて「本当の話」となります。
「ノンフィクション」の由来
「ノンフィクション」は英語の「non-fiction」をカタカナにした外来語です。「non-」は「〜ではない」という否定の接頭辞、「fiction」は「虚構、創作」を意味します。つまり「虚構ではない作品」という意味です。
20世紀初頭、出版業界でフィクションとノンフィクションに本を分類するために使われ始めた用語です。
使い分けのポイント
「実話」と「ノンフィクション」は、以下のように使い分けます。
「実話」を使う場面
- 出来事そのものを指すとき:「これは実話です」
- 作品の素材・題材を説明するとき:「実話をもとにした映画」
- 本当かどうかを強調するとき:「嘘みたいだけど実話だ」
「ノンフィクション」を使う場面
- 作品ジャンルを表すとき:「ノンフィクション小説」
- 作家・作品を分類するとき:「ノンフィクション作家」
- 本屋・図書館での分類:「ノンフィクションコーナー」
よくある質問
「実話をもとにしたノンフィクション」という表現は正しい?
正しい表現です。実話(本当にあった出来事)を素材として、ノンフィクション(事実に基づく作品)に仕上げたという意味になります。「実話」が素材、「ノンフィクション」が作品ジャンルを指しています。
ノンフィクションは100%事実?
必ずしも100%事実とは限りません。ノンフィクション作品は事実に基づいていますが、構成・編集の過程で制作者の視点や解釈が反映されることがあります。一方、「実話」は虚構が一切含まれない出来事そのものを指します。
「実話」と「史実」の違いは?
「実話」は一般的な本当の話全般を指し、「史実」は歴史上の事実、特に歴史的に重要な出来事を指します。実話は身近な体験談にも使えますが、史実は歴史に関する文脈で使われます。
「実話系」と「ノンフィクション系」の使い分けは?
どちらも事実に関連した作品を指しますが、「実話系」は怪談や体験談など生々しさを強調するときに、「ノンフィクション系」は取材・調査に基づく本格的な作品を指すときに使われる傾向があります。