目次
  1. 「ドキュメンタリー」の意味と使い方
  2. 「ノンフィクション」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. ルポルタージュとの違い
  5. よくある質問
結論

「ノンフィクション」は事実に基づいた作品全般を指す言葉で、小説・エッセイ・映画など媒体を問いません。「ドキュメンタリー」はノンフィクションの中でも映像作品(映画・テレビ番組など)に限定して使れます。つまり、ドキュメンタリーノンフィクションの一種であり、ノンフィクションという大きなカテゴリの中に、ドキュメンタリーが含まれる関係です。

ドキュメンタリー

どきゅめんたりー
事実を記録した映像作品
映画・テレビ番組など

ノンフィクション

のんふぃくしょん
事実に基づいた作品全般
小説・エッセイ・映像など
項目 ドキュメンタリー ノンフィクション
基本的な意味 事実を記録した映像作品 事実に基づいた作品全般
語源 documentary(記録的な) non-fiction(虚構ではない)
媒体 映画・テレビ・ラジオなど映像・音声 小説・エッセイ・映像など全般
関係性 ノンフィクションの一部 大カテゴリ(上位概念)
制作者の意図 含まれる(構成・編集あり) 含まれる(構成・編集あり)
使用例 ドキュメンタリー映画、ドキュメンタリー番組 ノンフィクション小説、ノンフィクション作家

「ドキュメンタリー」の意味と使い方

「ドキュメンタリー」は、事実をそのまま記録した映像作品を指します。映画、テレビ番組、ラジオ番組などの形式で制作され、「記録映画」「記録映像」とも呼ばれます。

ドキュメンタリーの特徴は、虚構ではなく実際に起きた出来事や実在する人物を扱う点です。社会問題、歴史的事件、自然、人物の密着取材など、テーマは多岐にわたります。

ただし、「事実をそのまま」といっても、撮影や編集の過程で制作者の視点や意図が反映されます。どの場面を撮影し、どう編集するかによって、同じ題材でも印象が異なる作品になることがあります。

「ドキュメンタリー」を使った例文
  • 環境問題を扱ったドキュメンタリー映画が話題になっている。
  • NHKのドキュメンタリー番組を毎週楽しみにしている。
  • あのアーティストのドキュメンタリーがNetflixで配信された。

「ノンフィクション」の意味と使い方

「ノンフィクション」は、事実に基づいて制作された作品全般を指す言葉です。「フィクション(虚構)ではない」という意味で、小説、エッセイ、伝記、映画、ドラマなど、媒体を問わず幅広く使われます。

ノンフィクションに分類される作品には、実際に起きた事件を取材した「ノンフィクション小説」、著名人の人生を描いた「伝記」、作者の体験を綴った「紀行文」などがあります。ドキュメンタリー映画もノンフィクションの一種です。

ノンフィクションの対義語は「フィクション」で、こちらは想像で創作された架空の物語を指します。

「ノンフィクション」を使った例文
  • 彼女はノンフィクション作家として数々の賞を受賞している。
  • この本はノンフィクションだが、まるで小説のように読みやすい。
  • 本屋のノンフィクションコーナーで面白そうな本を見つけた。

語源・由来

「ドキュメンタリー」の由来

「ドキュメンタリー」は英語の「documentary」をカタカナにした言葉です。語源は「document(文書、記録)」で、「記録的な」「文書に基づいた」という意味を持ちます。

映画のジャンルとしてのドキュメンタリーは、1920年代〜1930年代に確立されました。イギリスの映画製作者ジョン・グリアソンが「ドキュメンタリー」という用語を広めたとされています。

「ノンフィクション」の由来

「ノンフィクション」は英語の「non-fiction」をカタカナにした言葉です。「non-」は「〜ではない」という否定の接頭辞、「fiction」は「虚構、創作」を意味し、合わせて「虚構ではない=事実に基づいた」となります。

もともとは文学・出版の分野で使われていた分類用語で、図書館や書店で本を分類する際に「フィクション」と「ノンフィクション」に分けられていました。現在では映像作品にも広く使われています。

ルポルタージュとの違い

ドキュメンタリーやノンフィクションと似た言葉に「ルポルタージュ(ルポ)」があります。

ルポルタージュはフランス語で「報道、現地報告」を意味し、記者やジャーナリストが現地に赴いて取材した内容を報告するものです。新聞や雑誌の記事として書かれることが多く、ニュースとしての即時性や客観性が重視されます。

一方、ドキュメンタリーやノンフィクションは、制作者の視点や意図が反映された「作品」としての性格が強いです。編集や構成によってメッセージ性を持たせることも多く、ルポルタージュよりも主観的な要素が入りやすいと言えます。

よくある質問

Q
「ノンフィクション映画」と「ドキュメンタリー映画」は同じ意味?
A
ほぼ同じ意味で使われることが多いですが、厳密には「ノンフィクション映画」の方が広い概念です。ドキュメンタリー映画はノンフィクション映画の一種ですが、事実に基づいた劇映画(俳優が演じる再現ドラマ形式)も「ノンフィクション映画」に含まれる場合があります。
Q
「ドキュメンタリー小説」という言葉はある?
A
一般的ではありません。小説の場合は「ノンフィクション小説」「ドキュメント小説」と呼ばれます。「ドキュメンタリー」は主に映像作品に対して使われる言葉です。
Q
「ドキュメント」と「ドキュメンタリー」の違いは?
A
「ドキュメント」は「記録、文書」という意味の名詞で、記録された素材や資料を指します。「ドキュメンタリー」はそれを構成・編集して映画や番組として仕上げた作品を指します。
Q
「ノンフィクション」の対義語は?
A
「フィクション」です。フィクションは想像で創作された架空の物語を指し、小説、映画、ドラマなどで広く使われます。