いずれも「好きな人・応援している人」を指しますが、ニュアンスが異なります。「推し」は他人におすすめしたいほど好きな人やものを指す幅広い表現。「担当」は主に旧ジャニーズ(現STARTO)ファンの間で使われる言葉で、「推し」より愛情や覚悟が強いニュアンス。「本命」は複数いる好きな人の中で「一番」を指すときに使います。
| 項目 | 推し | 担当 | 本命 |
|---|---|---|---|
| 基本的な意味 | おすすめしたいほど好きな人 | 自分が応援するメンバー | 一番好きな人・第一候補 |
| 主な使用界隈 | 全ジャンル共通 | 旧ジャニーズ(STARTO) | 全般(恋愛でも使用) |
| 愛情の強さ | ライト〜ヘビー | ヘビー(覚悟がある) | 一番(最上位) |
| 由来 | 「推す」(推薦する) | 「情報収集を担当する」 | 競馬の優勝候補 |
| 略称 | - | 担、自担 | - |
「推し」の意味と使い方
「推し」は、他の人におすすめしたいほど好きな人やものを指す言葉です。「推す」(推薦する)という動詞が名詞化したもので、「この人を推薦したい」「応援したい」というニュアンスがあります。
アイドル、俳優、声優、アニメキャラクター、Vtuberなど、幅広いジャンルで使える汎用性の高い表現です。2010年代にAKB48の「推しメン(推しメンバー)」という言葉から広まり、現在ではオタク文化を超えて一般的に使われるようになりました。
「推し」は比較的ライトな印象があり、気軽に使える点が特徴です。複数の「推し」がいることも珍しくなく、「箱推し」(グループ全体を推す)という使い方もあります。
- 私の推しは歌もダンスも上手いところが魅力です。
- 新しいアニメを見て、推しが増えてしまった。
- 推しのグッズを買いに遠征してきた。
「担当」の意味と使い方
「担当」は、グループの中で自分が応援している特定のメンバーを指す言葉です。主に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)のファンの間で使われてきた表現で、略して「担」とも言います。
由来は「ユニットの中で○○くんを担当して情報を集めるね」という考え方から。ファン同士で情報を分担して集めていた文化が背景にあります。
「担当」は「推し」よりも愛情や覚悟が強いニュアンスを持ちます。「担当になる」ということは、長くその人を応援し続ける前提があり、「何があっても応援する」という意味合いが込められています。「自担(自分の担当)」という言い方もよく使われます。
- 私の担当は緑のメンバーカラーの子です。
- 自担の舞台を観に行ってきた。
- あの人、誰担なんだろう?
「本命」の意味と使い方
「本命」は、その人にとっての第一候補・一番好きな人を指す言葉です。もともとは競馬などで優勝の第一候補を指す言葉で、そこから「一番望んでいる対象」という意味に広がりました。
オタク用語というより一般的な日本語ですが、推し活の文脈では「複数いる推しの中で一番好きな人」を指すときに使われます。また、恋愛的なニュアンスを含むことも多く、「ガチ恋」(本気で恋している状態)の対象を「本命」と呼ぶこともあります。
バレンタインデーの「本命チョコ」や、受験の「本命校」など、推し活以外の場面でも広く使われる言葉です。
- 推しは何人かいるけど、本命はやっぱりこの人。
- 本命のライブだけは絶対に外せない。
- 彼女の本命はあのグループのセンターらしい。
語源・由来
「推し」の由来
「推し」は「推す」という動詞の名詞形です。「推す」には「推薦する」「強くすすめる」という意味があり、「他の人にもおすすめしたいほど好き」というニュアンスが残っています。
2000年代後半、AKB48の「推しメン(推しメンバー)」という言葉から広まったとされています。総選挙で応援するメンバーに投票する文化とともに、「推し」という言葉が定着しました。
「担当」の由来
「担当」は、ジャニーズファンの間で1990年代頃から使われてきた言葉です。ファン同士がグループのメンバーを「担当」し、それぞれが情報を集めて共有する文化が背景にあります。
「担当する」という責任感を伴う言葉であるため、「推し」よりも重い、覚悟のあるニュアンスが生まれました。
「本命」の由来
「本命」はもともと競馬用語で、レースで優勝が最も期待される馬(本命馬)を指していました。そこから転じて「第一候補」「一番望んでいる対象」という意味で使われるようになりました。
使い分けのポイント
3つの言葉は似ているようで、使う場面やニュアンスが異なります。
ジャンルで使い分ける
- 旧ジャニーズ(STARTO):「担当」「自担」が一般的
- K-POP:「推し」のほか「ペン」も使用
- アニメ・ゲーム:「推し」が一般的
- Vtuber:「推し」が一般的
- 俳優・女優:「推し」が一般的
ニュアンスで使い分ける
- 気軽に好きを表現したいとき:「推し」
- 覚悟を持って応援していることを伝えたいとき:「担当」
- 複数の中で一番であることを強調したいとき:「本命」
よくある質問
「推し」と「担当」はどっちが愛情が強い?
一般的に「担当」の方が愛情や覚悟が強いニュアンスがあります。「担当」は長期的に応援する前提があり、「何があっても応援する」という意味合いが込められています。ただし、個人の感覚によって異なる場合もあります。
ジャニーズファン以外が「担当」を使っても大丈夫?
使っても問題ありませんが、「担当」はジャニーズ界隈特有の文化として根付いている言葉です。他のジャンルでは「推し」を使う方が一般的で、自然に通じやすいでしょう。
「本命」と「ガチ恋」の違いは?
「本命」は「一番好きな人」を指す言葉で、必ずしも恋愛感情を伴いません。一方「ガチ恋」は「本気で恋をしている」状態を指し、恋愛感情が前提です。「本命」に「ガチ恋」している、という使い方もできます。
「自担」と「担当」の違いは?
意味は同じです。「自担」は「自分の担当」を略した言葉で、「私の自担は○○くんです」のように使います。「担当」も「担」と略して使うことが多いです。