「デフリンピック」(でふりんぴっく)は、聴覚障害のあるアスリートを対象とした国際総合スポーツ大会のことです。「ろう者のオリンピック」とも呼ばれ、国際手話による運営やフラッシュランプを使った合図など、きこえない選手のための工夫が特徴です。
「デフリンピック」の意味
「デフリンピック」は、国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催する、聴覚障害のある選手のための国際総合スポーツ大会です。オリンピックと同じく4年に1度、夏季大会と冬季大会が開催されます。
1. 参加資格
補聴器や人工内耳を外した状態で、きこえる一番小さな音が55デシベルを超えている選手が対象です。55デシベルとは、普通の声での会話がきこえないレベルに相当します。各国のろう者スポーツ協会に登録し、選考基準を満たした選手が出場できます。
2. 競技の特徴
競技ルールはオリンピックとほぼ同じですが、音による合図を視覚的な方法に置き換えて運営されます。スタートの合図にはフラッシュランプが使われ、審判は笛だけでなく旗を上げて合図します。競技中は補聴器や人工内耳の使用が禁止され、全選手が公平にきこえない状態で競技します。
読み方・表記
「デフリンピック」の読み方は「でふりんぴっく」です。英語では「Deaflympics」と表記します。
「Deaf(デフ)」は英語で「耳がきこえない」という意味で、これと「Olympics」を組み合わせた造語です。以前は「World Games for the Deaf(ろう者のための世界競技大会)」などの名称が使われていましたが、2001年にIOCの承認を得て「Deaflympics」が正式名称となりました。
使い方と例文
- 日本初開催のデフリンピックが東京で行われ、大きな注目を集めた。
- デフリンピックの大会運営は、国際手話によって行われる。
- 彼女はデフリンピックのバレーボールで金メダルを獲得した。
語源・由来
「デフリンピック」は、英語で「耳がきこえない」を意味する「Deaf(デフ)」と「Olympics(オリンピック)」を組み合わせた造語です。
第1回大会は1924年にフランスのパリで開催されました。当時は「国際サイレント大会(International Silent Games)」と呼ばれ、自身もろう者であったフランス人のユジェーヌ・リュバン=アルケが主導しました。彼は「ろうあのクーベルタン」とも呼ばれています。
その後、大会は「世界ろう者競技大会」などの名称で開催されてきましたが、2001年にIOCの承認のもと「デフリンピック」が正式名称となりました。2025年の東京大会は第25回大会であり、100周年の記念大会です。
類語・関連語
よくある質問
「デフ」とはどういう意味ですか?
「デフ(Deaf)」は英語で「耳がきこえない」という意味です。デフリンピックは「Deaf」と「Olympics」を組み合わせた造語で、「ろう者のオリンピック」を意味します。
デフリンピックは日本で開催されたことがありますか?
2025年11月に東京で第25回夏季デフリンピック競技大会が開催されました。日本初開催であり、1924年の第1回大会から100周年の記念大会となりました。21競技が実施され、約80の国・地域から選手が参加しています。
デフリンピックではどんな競技が行われますか?
陸上、水泳、サッカー、バスケットボール、バレーボール、テニス、柔道、空手、卓球など21競技が夏季大会で実施されます。基本的にオリンピックと同じ種目ですが、ボウリングやオリエンテーリングなどデフリンピック独自の種目もあります。