「ボブスレー」(ぼぶすれー)は、ハンドルとブレーキを備えた大型の鋼鉄製そりに複数人で乗り込み、氷のコースを滑走してタイムを競うウィンタースポーツです。最高速度は130〜140km/hに達し、「氷上のF1」とも呼ばれます。
「ボブスレー」の意味
「ボブスレー」は、専用の大型そりに乗って氷が張ったコースを滑走し、タイムを競うウィンタースポーツのひとつです。冬季オリンピックでは1924年の第1回シャモニー大会から正式種目として行われている歴史ある競技です。
1. 競技としてのボブスレー
選手は息を合わせてそりを押して走り、約50〜60メートルの助走で加速をつけてから素早く乗り込みます。ドライバーがハンドルで操舵し、最後尾のブレーキマンがゴール後にブレーキを操作します。全長約1300〜1500メートルの曲がりくねったコースを滑走し、そのタイムで順位を決めます。
2. そりの特徴
ボブスレーのそりは、鋼鉄製のフレームにFRP(繊維強化プラスチック)のカウルを被せた流線型の構造で、操舵装置(ハンドル)とブレーキを備えています。そり競技の中でハンドルとブレーキの両方があるのはボブスレーだけです。選手を含めた合計重量に制限があり、男子2人乗りは390kg、男子4人乗りは630kgと定められています。
読み方・表記
「ボブスレー」の読み方は「ぼぶすれー」です。
英語では「Bobsleigh」または「Bobsled」と綴ります。「Bobsleigh」はイギリス英語、「Bobsled」はアメリカ英語での表記です。日本語では「ボブスレー」の表記が定着しています。
使い方と例文
- ボブスレーは「氷上のF1」とも呼ばれるスピード感あふれる競技だ。
- 映画『クール・ランニング』はジャマイカのボブスレーチームの実話を基にした作品として知られる。
- 4人乗りボブスレーはスタートダッシュの迫力が最大の見どころだ。
- 東京都大田区の中小企業が共同開発した「下町ボブスレー」が注目を集めた。
語源・由来
「ボブスレー」は英語の「bob(ボブ)」と「sleigh(スレイ=そり)」を組み合わせた言葉です。「bob」の由来には諸説あり、スピードが増すにつれて選手の体が前後に揺れる動きを指すという説と、もともと2つの短いランナー(bob=切り尾のような短い滑走部)を連結した構造に由来するという説があります。
19世紀後半、スイスのアルプス地方でイギリス人の行楽客が遊びとしてそり滑りを始めたのが起源とされています。1890年代に鋼鉄製のそりにハンドルとブレーキを取り付けたものが考案され、1897年にはスイスのサンモリッツで世界初のボブスレークラブが設立されました。
類語・関連語
よくある質問
「ボブスレー」の「ボブ」とはどういう意味?
諸説ありますが、選手の体が前後に揺れる動き(bob)を指すという説と、もともと短いランナー(bob=切り尾のような短い滑走部)を連結して作られたことに由来するという説が有力です。
ボブスレーの「モノボブ」とは?
モノボブは1人乗りのボブスレーのことです。2022年の北京大会から女子モノボブがオリンピック正式種目に採用されました。通常のボブスレーと同様にハンドルとブレーキを備えていますが、そりが小さく1人で操縦します。
なぜ「氷上のF1」と呼ばれるの?
最高速度130〜140km/hのスピード感に加え、フェラーリやBMWなど自動車メーカーがそりの開発に携わるなど、マシン性能が勝敗を左右する点がF1レースに似ているためです。