柔道
じゅうどう
目次
  1. 「柔道」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「柔道」(じゅうどう)は、嘉納治五郎が1882年に創始した日本の武道です。投げ技や固め技を中心とし、心身の鍛錬と人格の完成を目指します。オリンピックの正式種目としても広く知られています。

「柔道」の意味

「柔道」には大きく2つの側面があります。

1. 武道・教育体系としての意味

柔道は、古流柔術の技法を研究・再編し、技の修練を通じて心身を鍛え、人格の完成を目指す武道です。「精力善用(心身の力を最も有効に使うこと)」「自他共栄(互いに助け合い共に栄えること)」を基本理念としており、単なる格闘技ではなく人間教育の手段として位置づけられています。

2. スポーツ競技としての意味

1964年の東京オリンピックで正式種目に採用されて以来、世界的な競技スポーツとしても発展しています。体重別の階級制で試合が行われ、投げ技による「一本」や、固め技(抑え込み・関節技・絞め技)による決着を目指します。現在は約204の国と地域が国際柔道連盟(IJF)に加盟しています。

読み方・表記

「柔道」の読み方は「じゅうどう」です。

「柔」は音読みで「ジュウ」、「道」は「ドウ」と読みます。「柔」は「やわらかい」「しなやか」という意味を持ち、「道」は技の修練を通じて歩む精神的な道を表しています。

英語では「Judo」と表記され、そのまま世界共通語として通用します。

使い方と例文

「柔道」を使った例文
  • 息子は小学生のころから柔道を習っている。
  • 柔道は礼に始まり礼に終わるといわれる武道だ。
  • オリンピックの柔道競技で日本選手が活躍した。
  • 中学校の体育で柔道の授業を受けた。

語源・由来

「柔道」という名称は、嘉納治五郎が古流柔術を研究して新たな武道を体系化した際に採用したものです。嘉納は「道は根本で術はその応用である」という考えから、「術」ではなく「道」を講ずる場として「講道館」を開きました。

嘉納は少年時代から身体が弱く、強くなりたいという思いで天神真楊流と起倒流の柔術を修行しました。その後、諸流の長所を取り入れて独自の技術体系を確立し、1882年に東京・下谷の永昌寺の書院12畳を道場として「講道館」を創設しました。当初は「嘉納流柔術」とも呼ばれていましたが、嘉納自身の教育思想を反映して「柔道」の名が定着しました。

なお「柔道」という言葉自体は嘉納以前から一部の流派で使われていましたが、理念を含めて体系化し世界に広めたのは嘉納治五郎です。

類語・関連語

よくある質問

Q
「柔道」はいつからオリンピック種目になった?
A
1964年の東京オリンピックで初めて正式種目に採用されました。1940年の東京大会(戦争で中止)では公開競技としての採用が決まっていました。
Q
「柔道」の基本理念は何?
A
「精力善用(心身の力を最も有効に使うこと)」と「自他共栄(互いに助け合い共に栄えること)」の2つが基本理念です。嘉納治五郎が提唱しました。
Q
「柔道」の段位はどのようになっている?
A
初段から十段までの段位があり、初段以上は黒帯を締めます。段位制は嘉納治五郎が囲碁・将棋の段位制度を参考に導入したとされています。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年