間狂言
あいきょうげん
目次
  1. 「間狂言」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
かんたんに言うと

「間狂言」は、能や人形浄瑠璃などの本編の合間に演じられる短い喜劇や寸劇のことです。観客をリラックスさせる役割があります。

「間狂言」の意味

「間狂言」には、演じられる場面によって主に2つの意味があります。

能における間狂言

能の前場と後場の間に、狂言方が演じる部分を指します。能の主人公(シテ)が装束を替えている間に、物語の背景や経緯を分かりやすく説明する役割を担います。「アイ」「アイ狂言」とも呼ばれます。

人形浄瑠璃における間狂言

人形浄瑠璃の幕間に演じられる短い喜劇を指します。本編の緊張感ある物語の合間に、道化人形が滑稽な寸劇を演じて観客を笑わせ、場の雰囲気を和らげました。江戸時代に盛んでしたが、18世紀以降は衰退しました。

読み方・表記

「間狂言」の読み方は「あいきょうげん」です。

「間」は「あい」と読み、「物事と物事の間」を意味します。「狂言」は滑稽な芝居や物まねを指す言葉です。

能の世界では「アイ」「アイ狂言」と片仮名で表記されることもあります。

使い方と例文

「間狂言」を使った例文
  • 能の間狂言で、里人が物語の背景を語った。
  • 江戸時代の人形浄瑠璃では、間狂言に道化人形が登場して観客を笑わせた。
  • 本編の重い雰囲気を間狂言が和らげる効果がある。

語源・由来

「間狂言」は、「間(あい)」と「狂言」を組み合わせた言葉です。

「間」は本編と本編の間、あるいは場面と場面の間を意味します。「狂言」はもともと「道理に外れたこと」を意味しましたが、中世以降は滑稽な芸能を指すようになりました。

能楽では、室町時代から能と狂言がセットで演じられるようになり、能の途中に狂言方が登場する形式が定着しました。人形浄瑠璃でも、江戸時代初期から本編の幕間に道化による寸劇が挿入されるようになりました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「間狂言」と「狂言」の違いは何ですか?
A
「狂言」は独立した滑稽劇として単独で上演される芸能です。一方「間狂言」は、能の中に挿入される狂言のパートを指し、物語の説明役を担うことが多いです。
Q
「間狂言」の「間」は何と読みますか?
A
「あい」と読みます。「ま」ではありません。能楽の世界では「アイ」と片仮名表記されることもあります。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年