萎縮
いしゅく
かんたんに言うと
「萎縮」は、しぼんで縮むことや、気持ちが縮こまって元気がなくなることを意味します。身体の組織や器官が小さくなることも指します。
「萎縮」の意味
「萎縮」には主に3つの意味があります。
1. しぼんで縮むこと
植物がしおれるように、勢いをなくして縮んでしまうことを指します。「萎」という漢字自体に「しおれる」「しぼむ」という意味があります。
2. 気持ちが縮こまること
恐怖や緊張、威圧などによって気持ちが縮こまり、のびのびと振る舞えなくなることを指します。「萎縮してしまって何も言えなかった」のように使います。
3. 医学用語としての意味
正常に発育した組織や器官が、何らかの原因で縮小することを指します。「筋萎縮」「脳萎縮」「胃粘膜萎縮」などの形で使われます。
読み方・表記
「萎縮」の読み方は「いしゅく」です。
「萎」は音読みで「イ」、訓読みで「な(える)」「しお(れる)」「しぼ(む)」と読みます。「縮」は音読みで「シュク」、訓読みで「ちぢ(む)」「ちぢ(まる)」と読みます。
「委縮」と書くこともありますが、本来は「萎縮」が正しい表記です。「委」には「しおれる」という意味がないため、「萎」を使うのが適切とされています。
使い方と例文
「萎縮」を使った例文
- 上司の威圧的な態度に萎縮してしまい、意見を言えなかった。
- 長期間使わないと筋肉は萎縮してしまう。
- 過度な批判は部下を萎縮させ、創造性を奪う。
- 検査の結果、胃粘膜の萎縮が見られた。
語源・由来
「萎縮」は、「萎(しおれる・なえる)」と「縮(ちぢむ)」を組み合わせた漢語です。
「萎」は草冠に「委」と書き、植物がしおれる様子を表します。「縮」は糸へんに「宿」で、糸が縮まる様子を表します。この二つを合わせて「しおれて縮む」という意味になりました。
医学用語としての「萎縮」は、英語の「atrophy」の訳語として近代以降に使われるようになりました。
類語・関連語
よくある質問
Q
「萎縮」と「委縮」、どちらが正しい?
「萎縮」と「委縮」、どちらが正しい?
A
本来は「萎縮」が正しい表記です。「萎」には「しおれる」という意味がありますが、「委」にはその意味がありません。ただし、「委縮」も慣用的に使われることがあります。
本来は「萎縮」が正しい表記です。「萎」には「しおれる」という意味がありますが、「委」にはその意味がありません。ただし、「委縮」も慣用的に使われることがあります。
Q
「萎縮」の反対語は?
「萎縮」の反対語は?
A
精神的な意味では「堂々とする」「のびのびする」が反対の状態です。医学用語としては「肥大」「増殖」などが対義的な概念になります。
精神的な意味では「堂々とする」「のびのびする」が反対の状態です。医学用語としては「肥大」「増殖」などが対義的な概念になります。
Q
「萎縮させる」と「萎縮する」の違いは?
「萎縮させる」と「萎縮する」の違いは?
A
「萎縮する」は自分が縮こまること、「萎縮させる」は相手を縮こまらせることです。「威圧的な態度が部下を萎縮させる」のように使い分けます。
「萎縮する」は自分が縮こまること、「萎縮させる」は相手を縮こまらせることです。「威圧的な態度が部下を萎縮させる」のように使い分けます。