怠業
たいぎょう
かんたんに言うと
「怠業」は、労働者が意図的に仕事の能率を下げたり、作業を遅らせたりして、使用者(会社)に圧力をかける労働争議の戦術のことです。
「怠業」の意味
「怠業」には主に2つの意味があります。
1. 労働争議の戦術としての意味
労働者が労働条件の改善などを求めて、意図的に仕事の質や量を低下させる争議行為を指します。ストライキ(同盟罷業)が仕事を完全に停止するのに対し、怠業は仕事を続けながら能率を落とすという点で異なります。
2. 一般的な「怠ける」という意味
労働争議とは関係なく、単に仕事を怠けること、なまけることを指す場合もあります。ただし、この意味では「怠慢」「サボり」などの言葉がより一般的に使われます。
読み方・表記
「怠業」の読み方は「たいぎょう」です。
「怠」は音読みで「タイ」、訓読みで「おこた(る)」「なま(ける)」と読みます。「業」は音読みで「ギョウ」「ゴウ」と読みます。
同じ「怠」を使った熟語には「怠慢(たいまん)」「懈怠(けたい・かいたい)」などがあります。
使い方と例文
「怠業」を使った例文
- 労働組合は賃上げを求めて怠業戦術に入った。
- ストライキではなく怠業という形で抗議の意思を示した。
- 工場での怠業により、生産量が大幅に低下した。
- 経営陣は怠業を違法行為として訴えた。
語源・由来
「怠業」は、「怠(おこた)る」と「業(仕事)」を組み合わせた漢語です。文字通り「仕事を怠る」という意味になります。
労働争議の用語としては、フランス語の「sabotage(サボタージュ)」の訳語として明治末期から大正時代にかけて使われるようになりました。日本では1920年の川崎造船所の怠業事件などで広く知られるようになりました。
類語・関連語
よくある質問
Q
「怠業」と「ストライキ」の違いは?
「怠業」と「ストライキ」の違いは?
A
ストライキ(同盟罷業)は労働者が仕事を完全に停止することですが、怠業は仕事を続けながら意図的に能率を落とすことです。怠業の方が穏やかな抗議手段とされます。
ストライキ(同盟罷業)は労働者が仕事を完全に停止することですが、怠業は仕事を続けながら意図的に能率を落とすことです。怠業の方が穏やかな抗議手段とされます。
Q
「怠業」は違法ですか?
「怠業」は違法ですか?
A
正当な労働争議として行われる怠業は、憲法で保障された団体行動権の範囲内であれば違法ではありません。ただし、機械の破壊など暴力的な行為を伴う場合は違法となります。
正当な労働争議として行われる怠業は、憲法で保障された団体行動権の範囲内であれば違法ではありません。ただし、機械の破壊など暴力的な行為を伴う場合は違法となります。
Q
「怠業」と「サボタージュ」は同じ意味?
「怠業」と「サボタージュ」は同じ意味?
A
日本ではほぼ同じ意味で使われますが、本来のフランス語のサボタージュは「破壊行為」「妨害行為」を含むより広い意味を持ちます。日本語の「怠業」は能率低下に限定されることが多いです。
日本ではほぼ同じ意味で使われますが、本来のフランス語のサボタージュは「破壊行為」「妨害行為」を含むより広い意味を持ちます。日本語の「怠業」は能率低下に限定されることが多いです。