僭越
せんえつ
目次
  1. 「僭越」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
かんたんに言うと

「僭越」は、自分の身分や立場を超えて出過ぎた行動をすることです。「僭越ながら」という形で、目上の人に意見を述べるときなどの謙遜表現として使われます。

「僭越」の意味

「僭越」とは、自分の地位や身分を超えて、出過ぎた行動をすることを意味します。

本来は否定的な意味で「身の程知らずな振る舞い」を指しますが、現代では「僭越ながら」という謙遜表現として使われることがほとんどです。

「僭越ながら申し上げますと…」のように、目上の人や大勢の前で意見を述べる際、「出過ぎたことをして申し訳ありませんが」という謙虚な姿勢を示すために用います。

読み方・表記

「僭越」の読み方は「せんえつ」です。

「僭」は音読みで「セン」と読み、「身分不相応なことをする」という意味があります。「越」は音読みで「エツ」と読み、「越える」「超える」という意味です。

「僭」は常用漢字外のため、「せん越」とひらがな交じりで書かれることもあります。

使い方と例文

「僭越」を使った例文
  • 僭越ながら、乾杯の音頭を取らせていただきます。
  • 僭越ではございますが、一言ご挨拶申し上げます。
  • 僭越ながら、私の意見を述べさせていただきます。
  • 誠に僭越ではありますが、代表してお礼を申し上げます。

「僭越ながら」の使い方

「僭越ながら」は、以下のような場面で使われます。

  • 結婚式や祝賀会でのスピーチの冒頭
  • 会議で目上の人に意見を述べるとき
  • 代表して挨拶やお礼を述べるとき
  • 乾杯の音頭を取るとき

語源・由来

「僭越」は漢語に由来する言葉です。

「僭」は「身分を超えて不当なことをする」という意味を持ち、古代中国では臣下が君主の権限を侵すことを「僭」と呼びました。「越」は「度を越える」「分を超える」という意味です。

この二つが組み合わさり、「身分や立場を超えて出過ぎた行動をする」という意味になりました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「僭越ながら」と「恐縮ですが」の違いは?
A
「僭越ながら」は立場を超えて出過ぎたことをする際の謙遜、「恐縮ですが」は相手に負担をかけることへの申し訳なさを表します。スピーチでは「僭越ながら」、依頼では「恐縮ですが」が適切です。
Q
「僭越」は目上の人に使える?
A
はい、むしろ目上の人や改まった場面で使う言葉です。「僭越ながら」と前置きすることで、謙虚な姿勢を示しつつ意見を述べることができます。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年