慇懃無礼
いんぎんぶれい
かんたんに言うと
「慇懃無礼」は、表面上は丁寧で礼儀正しく振る舞っているが、実際には相手を見下していたり、丁寧すぎてかえって失礼になっていたりすることを指す四字熟語です。
「慇懃無礼」の意味
「慇懃無礼」には、主に2つの意味があります。
1. 表面だけ丁寧で、内心は尊大なこと
言葉遣いや態度は丁寧に見えるが、実際には相手を馬鹿にしていたり、見下していたりする様子を指します。うわべだけの礼儀正しさで、本心では敬意を持っていない状態です。
2. 丁寧すぎて、かえって失礼になること
礼儀正しくしようとするあまり、過剰に丁寧な言葉遣いや態度になってしまい、相手に不快感や違和感を与えてしまうことを指します。「馬鹿丁寧」とも言い換えられます。
読み方・表記
「慇懃無礼」の読み方は「いんぎんぶれい」です。
「慇懃」と「無礼」という2つの言葉が組み合わさった四字熟語です。
- 慇懃(いんぎん):非常に丁寧で礼儀正しいこと
- 無礼(ぶれい):礼儀を欠くこと、失礼なこと
一見すると正反対の意味を持つ言葉が組み合わさっており、「丁寧なのに無礼」という矛盾した状態を表しています。
使い方と例文
「慇懃無礼」を使った例文
- 彼の対応は丁寧だが、どこか慇懃無礼な印象を受けた。
- 言葉遣いは完璧でも、態度が慇懃無礼では相手に伝わってしまう。
- マニュアル通りの受け答えが、かえって慇懃無礼に感じられることもある。
- 慇懃無礼な態度を取られると、丁寧にされているのに不快になる。
語源・由来
「慇懃無礼」は、「慇懃」と「無礼」という相反する意味の言葉を組み合わせた四字熟語です。
「慇懃」の「慇」は「ねんごろ」とも読み、心がこもっていて親切な様子を表します。「懃」は「つとめる」「勤勉」の意味があり、合わせて「非常に丁寧で礼儀正しいこと」を意味します。
本来「慇懃」は良い意味で使われる言葉ですが、「無礼」と組み合わせることで、「形だけの丁寧さ」「うわべだけの礼儀」という皮肉を込めた表現になっています。
この言葉が生まれた背景には、「形式だけ整えても、心がこもっていなければ本当の礼儀とは言えない」という日本人の価値観があると考えられています。
類語・関連語
よくある質問
Q
「慇懃無礼」は褒め言葉ですか?
「慇懃無礼」は褒め言葉ですか?
A
いいえ、褒め言葉ではありません。「表面上は丁寧だが、実際は失礼」という否定的な意味で使われます。相手の態度を批判したり、自分の振る舞いを戒めたりする文脈で用いられます。
いいえ、褒め言葉ではありません。「表面上は丁寧だが、実際は失礼」という否定的な意味で使われます。相手の態度を批判したり、自分の振る舞いを戒めたりする文脈で用いられます。
Q
「慇懃」だけで使うことはできますか?
「慇懃」だけで使うことはできますか?
A
はい、「慇懃」だけでも使えます。「慇懃」単独では「非常に丁寧で礼儀正しいこと」という良い意味になります。「慇懃な態度」「慇懃に挨拶する」のように使います。
はい、「慇懃」だけでも使えます。「慇懃」単独では「非常に丁寧で礼儀正しいこと」という良い意味になります。「慇懃な態度」「慇懃に挨拶する」のように使います。
Q
「慇懃無礼」の反対語は何ですか?
「慇懃無礼」の反対語は何ですか?
A
明確な対義語はありませんが、「心からの礼儀」「誠意ある対応」といった表現が反対の意味になります。形だけでなく心がこもった丁寧さを指す言葉として「慇懃」「丁重」などが挙げられます。
明確な対義語はありませんが、「心からの礼儀」「誠意ある対応」といった表現が反対の意味になります。形だけでなく心がこもった丁寧さを指す言葉として「慇懃」「丁重」などが挙げられます。