編纂
へんさん
目次
  1. 「編纂」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 「編集」との違い
  5. 語源・由来
  6. 類語・関連語
  7. よくある質問
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かんたんに言うと

「編纂」は、多くの資料や文献を集めて整理し、書物としてまとめることです。辞書や歴史書など、大規模な書物を作る際に使われます。

「編纂」の意味

「編纂」とは、いろいろな材料を集め、整理・加筆などをして書物にまとめることです。

単に原稿を整えるだけでなく、資料の収集から始まり、内容を検討・整理して一つの書物として完成させる作業全体を指します。辞書、百科事典、歴史書、法令集など、多くの資料をもとに作られる大規模な書物を作る際に使われる言葉です。

読み方・表記

「編纂」の読み方は「へんさん」です。

「纂」は常用漢字ではないため、公用文や新聞などでは「編さん」と表記されることもあります。

漢字の成り立ち

  • :糸で竹簡(竹の札)を綴じ合わせること → 書物をまとめる
  • :糸を集める → 資料を集めてまとめる

どちらも「糸」に関係する漢字で、バラバラのものを一つにまとめるという意味が込められています。

使い方と例文

「編纂」を使った例文
  • 三省堂国語辞典の編纂に携わる。
  • この歴史書は10年の歳月をかけて編纂された。
  • 法令集の編纂作業が進んでいる。
  • 百科事典の編纂委員に任命された。

よく使われる表現

  • 編纂する:書物をまとめる作業を行う
  • 編纂委員:編纂作業を担当する委員
  • 編纂者:編纂を行う人

「編集」との違い

「編纂」と「編集」は似ていますが、以下の違いがあります。

  • 編纂:資料を集めるところから始まり、書物としてまとめる。辞書・歴史書など大規模な書物に使う
  • 編集:すでにある原稿や素材を整理・加工する。雑誌・映像など幅広いメディアに使う

「編纂」は「編集」より範囲が広く、材料を集める段階から含まれます。また、「編纂」は書物にのみ使いますが、「編集」は映像や音声にも使えます。

語源・由来

「編纂」は中国語に由来する言葉です。

古代中国では、竹を薄く削った「竹簡」に文字を書き、それを糸で綴じ合わせて書物を作りました。「編」はこの竹簡を綴じる作業を、「纂」は糸を集めることを表し、両方合わせて「資料を集めて書物にまとめる」という意味になりました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「編纂」と「編さん」、どちらが正しい?
A
どちらも正しい表記です。「纂」が常用漢字ではないため、公用文や新聞では「編さん」と書かれることがあります。
Q
「編纂者」と「編集者」の違いは?
A
「編纂者」は辞書や百科事典など、資料を集めて書物を作る人を指します。「編集者」は雑誌や書籍の原稿を整える人を指し、より広い意味で使われます。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年