措く
おく
目次
  1. 「措く」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「措く」は、やめる・中止する・除外するといった意味を持つ動詞です。「筆を措く」「○○を措いて」などの慣用表現で使われます。

「措く」の意味

「措く」には主に2つの意味があります。

1. やめる・中止する・控える
今していることをやめる、中断することを表します。「筆を措く」「その話はちょっと措いて」のように使います。「感嘆措くあたわず(感嘆せずにはいられない)」という表現もこの意味から来ています。

2. 除外する・さしおく
ある対象を除いて考える、のけるという意味です。「君を措いて適任者はいない」「何はさて措き」のように使います。

読み方・表記

「措く」の読み方「おく」です。

「措」の音読みは「ソ」で、「措置(そち)」「措辞(そじ)」などの熟語で使われます。ただし、「措く(おく)」という訓読みは常用漢字表の表外読みです。そのため、新聞や公用文では「おく」とひらがなで書くのが一般的です。

「擱く」との関係

「措く」と同じ意味を持つ漢字に「擱く」があります。「筆を擱く」「擱筆(かくひつ)」のように使われますが、「擱」は常用漢字外のため、一般的にはひらがな表記が推奨されます。

使い方と例文

「措く」を使った例文
  • 長年書き続けた連載も、ついに筆を措くときが来た。
  • この分野では、彼を措いて第一人者はいない。
  • 細かいことはさて措き、本題に入りましょう。
  • その美しさには感嘆措くあたわずだった。

よく使われる慣用表現

  • 筆を措く:文章を書くのをやめる、書き終える
  • ○○を措いて:○○を除いて、○○以外に
  • さて措き / さておき:それはさておき、話題を変えて
  • 感嘆措くあたわず:感嘆せずにはいられない

語源・由来

「措」は会意兼形声文字です。「扌(てへん)」と「昔」から成り、「扌」は手を表し、「昔」は日を重ねる意味を持ちます。

「他のものの上に重ねておく」という動作から、「そのままにしておく」「やめる」という意味に発展しました。「措置(そち)」という熟語は、物事を適切に取り計らうという意味で、「手を打っておく」というニュアンスがあります。

なお、「措く」と「置く」は同じ語源を持つとされており、古くは区別なく使われていた時期もありました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「措く」の音読みは何ですか?
A
「ソ」と読みます。「措置(そち)」「措辞(そじ)」「挙措(きょそ)」などの熟語で使われます。
Q
「措く」は常用漢字ですか?
A
「措」という漢字自体は常用漢字ですが、「おく」という訓読みは常用漢字表に載っていない表外読みです。そのため、新聞や公用文ではひらがなで「おく」と書くのが一般的です。
Q
「措く」と「擱く」の違いは?
A
どちらも「やめる・さしおく」という同じ意味を持ち、「筆を措く」「筆を擱く」はほぼ同義です。「措」は常用漢字(訓読みは表外)、「擱」は常用漢字外という違いがあります。