スタグフレーション
すたぐふれーしょん
目次
  1. 「スタグフレーション」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「スタグフレーション」は、景気が停滞しているにもかかわらず物価が上昇する経済現象のことです。「景気停滞」と「物価上昇」が同時に起こる、最も厳しい経済状態を指します。

「スタグフレーション」の意味

「スタグフレーション」は、景気停滞(スタグネーション)と物価上昇(インフレーション)が同時に進行する異常な経済状態を指します。

1. 経済学的な意味
通常、景気が悪くなると需要が減少し、物価は下がります。しかし、原油価格の高騰などの供給ショックによって、不景気にもかかわらず物価が上昇することがあります。この矛盾した状態がスタグフレーションです。

2. 生活への影響
賃金は上がらないのに物価だけが上昇するため、実質的な購買力が低下します。インフレとデフレの悪いところを併せ持つ、消費者にとって最も厳しい経済環境といえます。

スタグフレーションは、景気対策とインフレ対策が相反するため、従来の経済政策が効きにくいという特徴があります。

読み方・表記

「スタグフレーション」の読み方「すたぐふれーしょん」です。英語では「stagflation」と表記します。

この言葉は、以下の2つの単語を組み合わせた合成語です。

  • スタグネーション(stagnation) – 景気の停滞
  • インフレーション(inflation) – 物価の上昇

1960年代のイギリスで生まれた造語で、当時の経済状況を説明するために作られました。

使い方と例文

「スタグフレーション」を使った例文
  • 1970年代のオイルショックで、日本はスタグフレーションに陥った。
  • 景気後退と物価高が同時進行するスタグフレーションへの懸念が高まっている。
  • スタグフレーション下では、金融政策のかじ取りが非常に難しくなる。
  • 原油価格の高騰が続けば、スタグフレーションのリスクが高まる。
  • スタグフレーションは、インフレとデフレの悪いところを併せ持つ。

語源・由来

「スタグフレーション(stagflation)」は、1960年代のイギリスで生まれた合成語です。

「stagnation(停滞)」と「inflation(インフレーション)」を組み合わせて作られました。当時のイギリス経済が、景気停滞と物価上昇という従来の経済理論では説明しにくい状況に陥ったため、この新しい言葉が生まれたとされています。

1965年にイギリスの政治家イアン・マクロードが議会演説で使用したのが、公式な場での最初の使用例とされています。その後、1970年代のオイルショックで世界的にスタグフレーションが発生し、この言葉が広く知られるようになりました。

類語・関連語

よくある質問

Q
なぜ「最悪の経済状態」と言われる?
A
景気対策として金融緩和をすると物価がさらに上昇し、インフレ対策として金融引き締めをすると景気がさらに悪化します。どちらの政策も副作用が大きく、対処が非常に難しいためです。
Q
日本でスタグフレーションは起きた?
A
1970年代のオイルショック時に経験しています。1974年には消費者物価上昇率が20%を超える「狂乱物価」となり、同時に景気も悪化しました。
Q
スタグフレーションはどうやって解消する?
A
供給ショックが原因の場合、供給能力の回復が鍵となります。1980年代のアメリカでは、強力な金融引き締めでインフレを抑え込みましたが、一時的に高失業率を招きました。