「ファイナンスリース」は、中途解約ができず、リース料総額が物件価格のほぼ全額となるリース取引のことです。実質的に「ローンで購入した」のと同じ扱いになります。
「ファイナンスリース」の意味
「ファイナンスリース」とは、リース会社が借手の代わりに物件を購入し、それを貸し出す取引のうち、以下の2つの要件を満たすものを指します。
ノンキャンセラブル(解約不能)
リース期間の中途で契約を解除することができません。万が一解約する場合は、残りのリース料相当額を違約金として支払う必要があります。
フルペイアウト
リース料の総額が、リース物件の取得価額と付随費用のほぼ全額以上になります。借手は物件の経済的価値をほぼすべて享受することになります。
この2つの条件から、ファイナンスリースは実質的に「お金を借りて物件を購入した」のと同じ経済効果をもたらします。そのため、会計上は売買取引として処理し、資産と負債を貸借対照表に計上します。
読み方・表記
「ファイナンスリース」の読み方は「ふぁいなんすりーす」です。英語では「finance lease」と表記します。
関連する用語として、以下のような表現があります。
- ファイナンスリース取引 – 会計基準で使われる正式な呼称
- FL – ファイナンスリースの略称
- 金融リース – ファイナンスリースの日本語訳
使い方と例文
- 新しい工作機械をファイナンスリースで導入することにした。
- この契約はファイナンスリースに該当するため、売買処理が必要だ。
- ファイナンスリースなら、銀行借入枠を使わずに設備投資ができる。
- 中小企業でもファイナンスリースの簡便処理が認められる場合がある。
語源・由来
「ファイナンス(finance)」は英語で「資金調達・財務」を意味する言葉です。語源はラテン語の「finis(終わり・決着)」で、「債務を終わらせる=支払いを完了する」という意味から発展しました。
ファイナンスリースは、借手が自ら資金を調達して物件を購入する代わりに、リース会社に購入してもらい、その費用をリース料として分割で支払う仕組みです。借手にとっては「資金調達の代替手段」となることから、この名称がつけられました。
リース取引は1950年代のアメリカで発展し、日本には1960年代に導入されました。2007年の会計基準改正により、ファイナンスリースは原則として売買処理(オンバランス)が求められるようになりました。
類語・関連語
よくある質問
ファイナンスリースの「フルペイアウト」とは何ですか?
借手がリース期間を通じて、物件の取得価額と付随費用のほぼ全額をリース料として支払うことです。具体的には、現在価値がおおむね90%以上、またはリース期間が経済的耐用年数の75%以上であればフルペイアウトと判定されます。
所有権移転と所有権移転外の違いは?
所有権移転ファイナンスリースはリース期間終了後に所有権が借手に移転する契約、所有権移転外は移転しない契約です。日本で行われるファイナンスリースの多くは所有権移転外タイプです。