天動説
てんどうせつ
目次
  1. 「天動説」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
違いを知る
かんたんに言うと

「天動説」は、地球が宇宙の中心に静止しており、太陽や惑星などすべての天体が地球の周りを回っているとする宇宙観のことです。

「天動説」の意味

「天動説」には主に以下の意味があります。

1. 天文学上の宇宙モデル
地球が宇宙の中心にあって静止し、太陽・月・惑星・恒星などすべての天体が地球の周りを回っているとする学説です。2世紀ごろ、アレクサンドリアの天文学者プトレマイオスが著書『アルマゲスト』で体系化したことから「プトレマイオス説」とも呼ばれます。

2. 古い・誤った考え方の象徴
比喩的に、科学的に否定された古い考え方や、時代遅れの世界観を指して使われることがあります。

読み方・表記

「天動説」の読み方「てんどうせつ」です。

「天」は「てん」と読み、空や宇宙を意味します。「動」は「どう」と読み、動くことを表します。「天が動く説」という意味で、地球から見ると天(空の星々)が動いているように見えることに由来します。

英語では「geocentrism(ジオセントリズム)」や「the Ptolemaic theory(プトレマイオス説)」と表現されます。

使い方と例文

「天動説」を使った例文
  • 中世ヨーロッパでは天動説が絶対的な真理とされていた。
  • プトレマイオスの天動説は、約1400年もの間、天文学の主流だった。
  • ガリレオは天動説を否定したことで宗教裁判にかけられた。
  • 彼の考え方は天動説のように時代遅れだ。

語源・由来

「天動説」という日本語は、江戸時代後期の蘭学者・志筑忠雄が作った訳語です。

彼は西洋の天文学を翻訳する際に、「天(空の星々)が動く説」という意味でこの言葉を考案しました。対となる「地動説」も同時に作られています。

天動説の概念自体は古代ギリシアに遡ります。紀元前4世紀にアリストテレスが地球中心の宇宙観を体系化し、2世紀にプトレマイオスが『アルマゲスト(天文学大全)』で精密な理論として完成させました。

類語・関連語

よくある質問

Q
「天動説」を提唱したのは誰?
A
2世紀ごろのアレクサンドリアの天文学者プトレマイオスです。著書『アルマゲスト』で天動説を体系化し、約1400年間にわたり西洋の標準的な宇宙観となりました。
Q
「天動説」はなぜ長く信じられていた?
A
地球から見ると太陽や星が動いているように見えるため日常感覚に合致していたこと、当時の観測精度では天体の動きを十分説明できたこと、キリスト教の世界観と整合していたことなどが理由です。