パーセク
ぱーせく
目次
  1. 「パーセク」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
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かんたんに言うと

「パーセク」は、年周視差が1秒角になる距離を表す天文学の単位です。約3.26光年(約31兆km)に相当し、学術論文で標準的に使われます。

「パーセク」の意味

「パーセク」は、年周視差が1秒角(1度の3600分の1)になる距離を表す単位です。

年周視差とは、地球が太陽の周りを公転することで、遠くの星の見える位置が半年で少しずれる現象です。このずれ(視差)が1秒角になる距離を1パーセクと定義しています。

1パーセク約3.26光年、30兆8600億km(正確には約3.0857×1016 m)に相当します。天文学の学術論文や研究では、光年よりもパーセクが標準的な単位として使われています。

読み方・表記

「パーセク」は英語の「parsec」をカタカナ表記したものです。読み方は「ぱーせく」です。

記号は「pc」が使われます。大きな距離を表す場合は、キロパーセク(kpc、1000パーセク)やメガパーセク(Mpc、100万パーセク)も用いられます。

使い方と例文

「パーセク」を使った例文
  • 太陽に最も近い恒星プロキシマ・ケンタウリは、約1.3パーセクの距離にある。
  • 恒星の絶対等級は、10パーセクの距離に置いたときの明るさで定義される。
  • 天の川銀河の中心までの距離は約8キロパーセクである。
  • アンドロメダ銀河は約770キロパーセク離れた場所にある。

語源・由来

「パーセク(parsec)」は、parallax(視差)arcsecond(秒角)を組み合わせた造語です。

この名称を最初に使ったのは、イギリスの天文学者ハーバート・ホール・ターナー(1861-1930)で、1913年のことでした。年周視差の測定から距離を直接計算できる便利な単位として、天文学者の間で急速に普及しました。

なお、「per second(毎秒)」の略という説明がされることがありますが、これは誤りです。

類語・関連語

よくある質問

Q
1パーセクは何光年?
A
1パーセクは約3.26光年です。逆に言えば、1光年は約0.307パーセクに相当します。
Q
なぜ天文学者は「光年」ではなく「パーセク」を使う?
A
パーセクは年周視差の測定値から直接距離を計算できる単位だからです。視差がp秒角なら、距離は1/pパーセクと簡単に求められます。観測データとの相性が良いため、学術分野では標準的に使われています。
Q
「kpc」「Mpc」とは何の略?
A
kpcはキロパーセク(1,000パーセク)、Mpcはメガパーセク(100万パーセク)の略です。銀河や銀河団など、非常に遠い天体の距離を表すときに使われます。たとえば、アンドロメダ銀河までの距離は約770 kpc(約250万光年)です。