皆既日食
かいきにっしょく
かんたんに言うと
「皆既日食」は、月が太陽を完全に隠し、太陽が見えなくなる天文現象です。空が暗くなり、太陽のコロナを肉眼で見ることができます。
「皆既日食」の意味
「皆既日食」とは、月が太陽と地球の間に入り、太陽を完全に覆い隠す天文現象です。日食の中で最も劇的な種類で、昼間であるにもかかわらず空が夜のように暗くなります。
皆既日食では、以下のような普段は見られない現象を観察できます。
- コロナ:太陽の外層大気。普段は太陽光に隠れて見えない
- ダイヤモンドリング:皆既の直前・直後に月の谷間から光が漏れる現象
- プロミネンス:太陽表面から吹き出すガス
- ベイリービーズ:月の凹凸から光が粒状に漏れる現象
皆既日食が見られる範囲は「皆既帯」と呼ばれる幅100〜200km程度の帯状の地域に限られ、同じ場所で観測できるのは数百年に一度といわれています。
読み方・表記
「皆既日食」の読み方は「かいきにっしょく」です。
「皆既日蝕」と書かれることもありますが、「蝕」が常用漢字に含まれないため、現在は「皆既日食」と表記するのが一般的です。「皆既食」と略されることもあります。
英語では「total solar eclipse(トータル・ソーラー・イクリプス)」と言います。
使い方と例文
「皆既日食」を使った例文
- 皆既日食を見るために海外まで遠征した。
- 皆既日食の瞬間、周囲が夜のように暗くなった。
- 次に日本で皆既日食が見られるのは2035年だ。
- 古代の人々は皆既日食を神の怒りだと恐れた。
語源・由来
「皆既」は「すべてを覆い尽くす」という意味です。「皆」は「すべて・みな」、「既」は「尽きる・終わる」を意味し、太陽が完全に隠されて光が尽きる様子を表しています。
「日食」の「食」は本来「蝕(むしばむ)」と書かれ、虫が葉を端から食べていく様子に由来します。
類語・関連語
よくある質問
Q
皆既日食はどのくらいの頻度で起こる?
皆既日食はどのくらいの頻度で起こる?
A
世界のどこかでは約18か月に1回起こります。ただし、特定の場所で見られるのは非常にまれで、同じ場所では数百年に一度程度です。
世界のどこかでは約18か月に1回起こります。ただし、特定の場所で見られるのは非常にまれで、同じ場所では数百年に一度程度です。
Q
皆既日食の継続時間はどのくらい?
皆既日食の継続時間はどのくらい?
A
皆既状態が続く時間は最長でも約7分半程度です。通常は2〜3分程度で、場所によっては数秒しか続かないこともあります。
皆既状態が続く時間は最長でも約7分半程度です。通常は2〜3分程度で、場所によっては数秒しか続かないこともあります。
Q
皆既日食のとき、なぜコロナが見える?
皆既日食のとき、なぜコロナが見える?
A
コロナ(太陽の外層大気)は普段、太陽本体の強い光に隠れて見えません。皆既日食で太陽本体が月に完全に隠されることで、淡く輝くコロナを肉眼で観察できるようになります。
コロナ(太陽の外層大気)は普段、太陽本体の強い光に隠れて見えません。皆既日食で太陽本体が月に完全に隠されることで、淡く輝くコロナを肉眼で観察できるようになります。