選帝侯
せんていこう
かんたんに言うと
「選帝侯」は、神聖ローマ帝国において皇帝を選挙する権利を持った有力諸侯の称号です。1356年の金印勅書で7人に確定し、帝国内で最も特権的な地位を持っていました。
「選帝侯」の意味
「選帝侯」は、神聖ローマ皇帝(正確にはローマ王)を選ぶ権利を持つ有力諸侯の称号です。
神聖ローマ帝国では皇帝位が世襲ではなく選挙で決まりました。その選挙権を持つ諸侯が選帝侯です。選帝侯には皇帝選挙権のほか、裁判権・貨幣鋳造権・関税徴収権など大幅な自治権が認められ、領内では事実上の独立国家のような地位を持っていました。
読み方・表記
「選帝侯」の読み方は「せんていこう」です。
ドイツ語では「Kurfürst(クアフュルスト)」と呼ばれます。「選挙侯」「選定侯」と表記されることもあります。
厳密には、選帝侯が選ぶのは「皇帝」ではなく「ローマ王(ドイツ王)」です。ただし、ローマ王がそのまま皇帝となる慣例があったため「選帝侯」と呼ばれています。
使い方と例文
「選帝侯」を使った例文
- 7人の選帝侯が神聖ローマ皇帝を選出した。
- マインツ大司教は選帝侯の筆頭だった。
- ベートーヴェンの「選帝侯ソナタ」はケルン選帝侯に献呈された。
語源・由来
ドイツ語「Kurfürst」の訳語です。「Kur」は「選定・選択」、「Fürst」は「諸侯」を意味します。
13世紀頃から有力諸侯による皇帝選挙が行われていましたが、1356年に皇帝カール4世が「金印勅書」を発布し、7人の選帝侯を正式に定めました。この制度は1806年の神聖ローマ帝国解体まで続きました。
類語・関連語
よくある質問
Q
選帝侯は爵位?
選帝侯は爵位?
A
爵位ではなく「皇帝選挙権を持つ」という政治的特権を示す称号です。選帝侯は大司教・公爵・辺境伯など様々な爵位の持ち主が就いていました。
爵位ではなく「皇帝選挙権を持つ」という政治的特権を示す称号です。選帝侯は大司教・公爵・辺境伯など様々な爵位の持ち主が就いていました。
Q
7選帝侯は誰?
7選帝侯は誰?
A
聖界3人(マインツ・トリーア・ケルンの各大司教)と世俗4人(ボヘミア王・ライン宮中伯・ザクセン公・ブランデンブルク辺境伯)です。覚え方として「マトケボファザブ」という語呂合わせがあります。
聖界3人(マインツ・トリーア・ケルンの各大司教)と世俗4人(ボヘミア王・ライン宮中伯・ザクセン公・ブランデンブルク辺境伯)です。覚え方として「マトケボファザブ」という語呂合わせがあります。