充分
じゅうぶん
違いを知る
かんたんに言うと
「充分」は、物事が満ち足りていて、不足や欠点がない状態を表す言葉です。「十分」と同じ意味で、「充実」「充足」のイメージから派生した当て字です。
「充分」の意味
「充分」は「十分」と同じ意味を持ち、辞書では「十分に同じ」と記載されています。
1. 満ち足りているさま
物事が必要な量や程度に達していて、不足がない状態を表します。「準備は充分だ」「充分な予算」のように使います。
2. 完全に・すっかり
副詞的に使い、物事が完全に行われることを表します。「充分に楽しんだ」「充分回復した」のように使います。
「充」という漢字には「満ちる・いっぱいになる」という意味があるため、「充実した」「満たされた」というニュアンスを感じさせる表記です。
読み方・表記
「充分」の読み方は「じゅうぶん」です。
「十分」と同じ読み方・同じ意味ですが、「充分」には「10分」と読み間違えられる心配がないというメリットがあります。
たとえば「十分煮る」と書くと「10分間煮る」と誤読される可能性がありますが、「充分煮る」と書けば「しっかり煮る」という意味だと明確に伝わります。
使い方と例文
「充分」を使った例文
- 今日は充分に楽しむことができた。
- お気持ちだけで充分です。
- 充分に加熱してからお召し上がりください。
- 体力が充分に回復した。
- 充分な予算を確保できました。
語源・由来
「充分」は「十分」の当て字として生まれた表記です。
「充」という漢字は「充実」「充足」「充電」「補充」など、「満ちる」「いっぱいになる」という意味を持つ言葉に使われます。このイメージから「満ち足りている」という意味の「じゅうぶん」に「充」の字が当てられるようになりました。
文化庁の国語審議会では「本来は十分であって、充分は当て字」とされていますが、日本国憲法の条文には「充分」が使われている箇所もあり、完全に誤りというわけではありません。
類語・関連語
よくある質問
Q
「充分」と「十分」はどちらを使うべき?
「充分」と「十分」はどちらを使うべき?
A
どちらも同じ意味なので、どちらを使っても問題ありません。ただし、公文書やNHKでは「十分」に統一されているため、迷ったら「十分」を使うのが無難です。「10分」との混同を避けたい場合や、「充実」のニュアンスを出したい場合は「充分」を選ぶとよいでしょう。
どちらも同じ意味なので、どちらを使っても問題ありません。ただし、公文書やNHKでは「十分」に統一されているため、迷ったら「十分」を使うのが無難です。「10分」との混同を避けたい場合や、「充実」のニュアンスを出したい場合は「充分」を選ぶとよいでしょう。
Q
「充分」は間違った表記ですか?
「充分」は間違った表記ですか?
A
間違いではありません。本来の表記は「十分」ですが、「充分」も広く使われており、辞書にも掲載されています。日本国憲法にも「充分」が使われている箇所があるほどです。
間違いではありません。本来の表記は「十分」ですが、「充分」も広く使われており、辞書にも掲載されています。日本国憲法にも「充分」が使われている箇所があるほどです。
Q
「充分」を使うメリットは何ですか?
「充分」を使うメリットは何ですか?
A
「10分(じゅっぷん)」と読み間違えられる心配がないことです。「十分に加熱する」と書くと時間の指示と誤解される可能性がありますが、「充分に加熱する」なら「しっかり加熱する」という意味だと明確に伝わります。
「10分(じゅっぷん)」と読み間違えられる心配がないことです。「十分に加熱する」と書くと時間の指示と誤解される可能性がありますが、「充分に加熱する」なら「しっかり加熱する」という意味だと明確に伝わります。