充分
じゅうぶん
目次
  1. 「充分」の意味
  2. 読み方・表記
  3. 使い方と例文
  4. 語源・由来
  5. 類語・関連語
  6. よくある質問
違いを知る
かんたんに言うと

「充分」は、物事が満ち足りていて、不足や欠点がない状態を表す言葉です。「十分」と同じ意味で、「充実」「充足」のイメージから派生した当て字です。

「充分」の意味

「充分」は「十分」と同じ意味を持ち、辞書では「十分に同じ」と記載されています。

1. 満ち足りているさま
物事が必要な量や程度に達していて、不足がない状態を表します。「準備は充分だ」「充分な予算」のように使います。

2. 完全に・すっかり
副詞的に使い、物事が完全に行われることを表します。「充分に楽しんだ」「充分回復した」のように使います。

「充」という漢字には「満ちる・いっぱいになる」という意味があるため、「充実した」「満たされた」というニュアンスを感じさせる表記です。

読み方・表記

「充分」の読み方「じゅうぶん」です。

「十分」と同じ読み方・同じ意味ですが、「充分」には「10分」と読み間違えられる心配がないというメリットがあります。

たとえば「十分煮る」と書くと「10分間煮る」と誤読される可能性がありますが、「充分煮る」と書けば「しっかり煮る」という意味だと明確に伝わります。

使い方と例文

「充分」を使った例文
  • 今日は充分に楽しむことができた。
  • お気持ちだけで充分です。
  • 充分に加熱してからお召し上がりください。
  • 体力が充分に回復した。
  • 充分な予算を確保できました。

語源・由来

「充分」は「十分」の当て字として生まれた表記です。

「充」という漢字は「充実」「充足」「充電」「補充」など、「満ちる」「いっぱいになる」という意味を持つ言葉に使われます。このイメージから「満ち足りている」という意味の「じゅうぶん」に「充」の字が当てられるようになりました。

文化庁の国語審議会では「本来は十分であって、充分は当て字」とされていますが、日本国憲法の条文には「充分」が使われている箇所もあり、完全に誤りというわけではありません。

類語・関連語

よくある質問

Q
「充分」と「十分」はどちらを使うべき?
A
どちらも同じ意味なので、どちらを使っても問題ありません。ただし、公文書やNHKでは「十分」に統一されているため、迷ったら「十分」を使うのが無難です。「10分」との混同を避けたい場合や、「充実」のニュアンスを出したい場合は「充分」を選ぶとよいでしょう。
Q
「充分」は間違った表記ですか?
A
間違いではありません。本来の表記は「十分」ですが、「充分」も広く使われており、辞書にも掲載されています。日本国憲法にも「充分」が使われている箇所があるほどです。
Q
「充分」を使うメリットは何ですか?
A
「10分(じゅっぷん)」と読み間違えられる心配がないことです。「十分に加熱する」と書くと時間の指示と誤解される可能性がありますが、「充分に加熱する」なら「しっかり加熱する」という意味だと明確に伝わります。