目次
  1. 「竜巻」の意味と特徴
  2. 「突風」の意味と特徴
  3. 「つむじ風」の意味と特徴
  4. 語源・由来
  5. 竜巻とつむじ風の見分け方
  6. よくある質問
結論

「突風」は瞬間的に吹く強い風の総称で、竜巻やつむ風を含む上位概念です。「竜巻」は積乱雲の上昇気流で発生する激しい渦巻きで、大規模な被害をもたらします。「つむじ風」は晴れた日に地面が熱せられて発生する小さな渦で、積乱雲を伴いません。校庭でテントを吹き飛ばす渦は、竜巻ではなく「つむじ風」です。

竜巻

たつまき
積乱雲の上昇気流
大規模・甚大な被害

突風

とっぷう
強い風の総称
竜巻等を含む上位概念

つむじ風

つむじかぜ
地表の熱で発生
小規模・短時間
項目 竜巻 突風 つむじ風
定義 積乱雲に伴う激しい渦巻き 瞬間的に吹く強い風の総称 地表で発生する小さな渦
発生原因 積乱雲の強い上昇気流 様々(竜巻、ダウンバースト等) 地面の温度上昇による上昇気流
天候 暗い雲・悪天候 様々 晴天・風のある日
積乱雲 伴う(必須) 伴う場合が多い 伴わない
直径 数十m~数百m 様々 数m~数十m
継続時間 数分~数十分 様々 数秒~数分
被害規模 甚大(建物倒壊も) 様々 小さい(テント飛散程度)
英語 Tornado(トルネード) Gust(ガスト) Dust devil(ダストデビル)

「竜巻」の意味と特徴

「竜巻」は、発達した積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きです。英語では「Tornado(トルネード)」といいます。

多くの場合、漏斗(ろうと)状または柱状の雲を伴い、地上から雲へと細長く延びる特徴的な姿が見られます。直径は数十メートルから数百メートル、移動距離は数キロメートルに及び、被害地域は帯状になります。

竜巻の発生条件

  • 積乱雲の発達 – 強い上昇気流を生む発達した積乱雲が必要
  • 大気の不安定 – 上空と地表の温度差が大きい状態
  • 風のシア – 高度によって風向・風速が異なる状態

竜巻は主に積乱雲が発達しやすい夏から秋にかけて発生し、特に9月に多く発生します。暗く低い雲が立ち込め、雷を伴うことが多いです。

「竜巻」を使った例文
  • 気象庁から竜巻注意情報が発表された。
  • アメリカ中西部竜巻の多発地帯として知られる。
  • 竜巻が通過した地域は帯状に被害を受けた。

「突風」の意味と特徴

「突風」は、瞬間的に吹く強い風の総称です。特定の現象を指すのではなく、竜巻、ダウンバースト、ガストフロント、つむじ風などを含む上位概念です。

気象庁では「竜巻などの激しい突風」として、竜巻・ダウンバースト・ガストフロントをまとめて扱っています。つまり、「竜巻」は「突風」の一種ということになります。

突風の主な種類

  • 竜巻 – 積乱雲の上昇気流による激しい渦巻き
  • ダウンバースト – 積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表で水平に広がる現象
  • ガストフロント – 積乱雲から流れ出す冷たい空気と暖かい空気の境界で発生
  • つむじ風(じん旋風) – 晴天時に地表で発生する小さな渦
「突風」を使った例文
  • 突風で看板が飛ばされた。
  • 急な突風に傘を持っていかれそうになった。
  • 気象台は突風による被害を調査している。

「つむじ風」の意味と特徴

「つむじ風」は、地表付近の空気が渦を巻いて上昇する現象です。正式には「塵旋風(じんせんぷう)」といい、英語では「Dust devil(ダストデビル)」と呼ばれます。

竜巻と見た目が似ていますが、発生のしくみが根本的に異なります。つむじ風は積乱雲を伴わず、晴れた日に地面が太陽で熱せられることで発生します。

つむじ風の発生条件

  • 晴天 – よく晴れた日
  • 地面の加熱 – 日差しで地面が熱くなる
  • 広い場所 – 校庭、グラウンド、公園、田畑など
  • 適度な風 – 地表付近に風がある

運動会のテントが吹き飛ばされる映像を見たことがあるかもしれませんが、あれは竜巻ではなく「つむじ風」です。規模は小さいものの、テントや軽い物を吹き飛ばす力はあります。

「つむじ風」を使った例文
  • 校庭でつむじ風が発生し、砂埃が舞い上がった。
  • つむじ風に巻き込まれてプリントが飛ばされた。
  • 春の運動会シーズンつむじ風が発生しやすい。

語源・由来

「竜巻」の語源

「竜巻」は、渦を巻きながら上昇する様子が、天に昇る竜の姿に見えることから名付けられました。古くは「龍巻」とも書きました。

「突風」の語源

「突風」は「突然吹く風」という意味で、文字通り急に強く吹く風を表します。「突」には「急に・不意に」という意味があります。

「つむじ風」の語源

「つむじ」は頭頂部の毛が渦を巻いている部分を指す言葉で、渦を巻く風を「つむじ風」と呼ぶようになりました。正式名称の「塵旋風」は、塵(ちり)が旋回(せんかい)する風という意味です。

竜巻とつむじ風の見分け方

竜巻とつむじ風は見た目が似ているため混同されやすいですが、いくつかのポイントで見分けることができます。

見分けポイント 竜巻 つむじ風
天候 暗い雲・悪天候 晴天
雲との接続 雲から地上へ伸びる 地上から発生、雲と繋がらない
渦の構成 雲(水蒸気) 砂埃・落ち葉
規模 大きい 小さい
継続時間 長い 短い(数秒~数分)

最も簡単な見分け方は「天候」です。暗い雲が広がり、雷が鳴るような天候で発生する渦は竜巻の可能性が高く、よく晴れた日に発生する渦はつむじ風です。

よくある質問

Q
校庭でテントが吹き飛ぶのは竜巻?
A
多くの場合「つむじ風(塵旋風)」です。晴れた日の校庭やグラウンドで発生する渦は、地面の熱による上昇気流が原因で、積乱雲を伴う竜巻とは異なります。ただし、つむじ風でもテントを吹き飛ばす程度の力はあるため注意が必要です。
Q
ダウンバーストとは何?
A
積乱雲から吹き降ろす強い下降気流が地表に衝突し、水平方向に吹き出す現象です。竜巻が上昇気流による渦なのに対し、ダウンバーストは下降気流による突風です。被害範囲は放射状に広がる特徴があります。
Q
竜巻の強さはどう測る?
A
「藤田スケール(Fスケール)」や「日本版改良藤田スケール(JEFスケール)」で測定します。被害状況から風速を推定する方法で、F0(JEF0)が最も弱く、F5(JEF5)が最も強いとされています。
Q
竜巻が来たらどうすればいい?
A
頑丈な建物の中に避難し、窓から離れてください。屋外にいる場合は、近くの頑丈な建物に入るか、物陰に身を隠します。車の中は危険なので、車を降りて建物に避難するか、側溝など低い場所に伏せてください。