目次
  1. 「初め」の意味と使い方
  2. 「始め」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. 迷ったときの判断方法
  5. よくある質問
結論

「初め」は「最初」の意味で、ある期間や順序の中で最も早い時期を指します。「始め」は「開始」の意味で、物事がスタートする時点を指します。英語で考えると、「初め」は「first」、「始め」は「start」に相当します。迷ったときは「最初」に置き換えられるなら「初め」、「開始」に置き換えられるなら「始め」を使いましょう。

初め

はじめ
最初の意味
時間・順序の早い時期

始め

はじめ
開始の意味
物事のスタート地点
項目 初め 始め
基本的な意味 最初(first) 開始(start)
イメージ 期間・順序の中で最も早い 物事が動き出す瞬間
対義語 終わり、最後 終わり、終了
使用例 年の初め、初めから、初めて 仕事始め、始めと終わり
関連熟語 初期、初回、初日、最初 開始、始発、始業、始末

「初め」の意味と使い方

「初め」は「最初」の意味で、ある期間や順序の中で最も早い時期・段階を指す言葉です。英語でいえば「first」に相当します。

時間・期間の最初を表す

「年の初め」「月の初め」「春の初め」のように、ある期間の中で最も早い時期を指すときに使います。時間の流れの中での「位置」を表すイメージです。

順序の最初を表す

「初めから順番に説明する」「初めに結論を述べる」のように、順序や手順の中で最初に来るものを指すときにも使います。

「初めて」の形で使う

「初めて会う」「初めて食べる」のように、今までに経験がなく最初であることを表すときは「初めて」と書きます。これは「最初の1回目」という意味です。

「初め」を使った例文
  • 今年の初めに転職しました。
  • 初めから説明してもらえますか。
  • 彼女とは大学で初めて会いました。
  • 週の初めは会議が多い。
  • 初めのうちは緊張していた。

「始め」の意味と使い方

「始め」は「開始」の意味で、物事がスタートする時点・起点を指す言葉です。英語でいえば「start」「beginning」に相当します。

物事のスタート地点を表す

「仕事始め」「書き始め」のように、ある行動や出来事が動き出す瞬間を指すときに使います。「終わり」と対になる概念です。

動詞「始める」「始まる」の名詞形

「始め」は動詞「始める」「始まる」の連用形が名詞化したものです。そのため、何かの行動・動作と結びついて使われることが多いです。

「〜をはじめ」の形で使う

「社長をはじめ、全社員が参加した」のように、代表例を挙げるときに使う「〜をはじめ」は、「始め」と書くのが一般的です。これは「〜を筆頭として」という意味で、そこから始まって広がっていくイメージです。

「始め」を使った例文
  • 今日から仕事始めです。
  • 物事には始めと終わりがある。
  • 社長をはじめ、役員全員が出席した。
  • 新年の書き始めをした。
  • この映画は始めがつまらないが、後半は面白い。

語源・由来

「初」の成り立ち

「初」は会意文字で、「衣(ころもへん)」と「刀」から成り立っています。布を刀で裁断することが、衣服を作る最初の工程であることから、「はじめ」「最初」の意味を持つようになりました。「初」には「うぶ」「はつ」という読みもあり、「初々しい」「初恋」「初夢」など、初体験や新鮮さを表す言葉に多く使われます。

「始」の成り立ち

「始」は形声文字で、意味を表す「女」と音を表す「台」から成り立っています。女性が命を生み出す存在であることから、物事の「はじまり」「起点」を意味するようになったとされています。「始」は動詞「始める」「始まる」としても使われ、何かが動き出すことを表します。

迷ったときの判断方法

「初め」と「始め」で迷ったときは、以下の方法で判断できます。

「最初」に置き換えられるか?

「最初」に置き換えて意味が通るなら「初め」を使います。

  • 年の初め → 年の最初(意味が通る)
  • 初めから説明する → 最初から説明する(意味が通る)

「開始」「スタート」に置き換えられるか?

「開始」や「スタート」に置き換えて意味が通るなら「始め」を使います。

  • 仕事始め → 仕事開始(意味が通る)
  • 始めと終わり → スタートと終わり(意味が通る)

英語で考える

英語に訳したとき「first」なら「初め」、「start」「beginning」なら「始め」と覚えておくと便利です。

迷ったらひらがなで

どうしても判断がつかない場合は、ひらがなで「はじめ」と書いても間違いではありません。公用文でも、使い分けが難しい場合はひらがな表記が認められています。

よくある質問

Q
「はじめまして」は「初め」と「始め」どちらで書く?
A
「初めまして」と書きます。「初めてお会いします」という意味なので、「最初」のニュアンスを持つ「初め」を使います。ただし、挨拶としてはひらがなで「はじめまして」と書くのが一般的です。
Q
「年始め」と「年の初め」はどう違う?
A
「年始め」は「新年を始める」という意味で「始」を使い、「年の初め」は「一年の中で最も早い時期」という意味で「初」を使います。「年始め」は主に「年始めの行事」のように使われますが、単独で使う場合は「年の初め」の方が一般的です。
Q
「〜をはじめとする」はどちらの漢字を使う?
A
「〜を始めとする」と書くのが一般的です。「〜を筆頭として、そこから始まって」という意味なので、「開始」のニュアンスを持つ「始め」を使います。ただし、ひらがなで「〜をはじめとする」と書いても問題ありません。
Q
「初めに」と「始めに」の違いは?
A
「初めに」は「最初に」「まず」という意味で順序を表します。「始めに」は「スタートするときに」という意味で開始を表します。「初めに結論を述べます」のように、順序を示す場合は「初めに」を使うのが一般的です。
佐藤文哉
この記事の監修者 佐藤文哉 編集長 / ライター歴15年