目次
  1. 「見る」の意味と使い方
  2. 「観る」の意味と使い方
  3. 「映画を見る」と「映画を観る」どっちが正しい?
  4. その他の「みる」を表す漢字
  5. 迷ったときは「見る」を使おう
  6. よくある質問
結論

「見る」は視覚で物事をとらえること全般に使える基本的な表記です。「観る」は意識を集中して鑑賞する場合に使います。ただし「観る」常用漢字表の表外読みのため、公用文やNHKでは「見る」に統一されています。日常の文章では、映画や舞台を鑑賞する際に「観る」を使っても問題ありませんが、迷ったら「見る」を使えば間違いありません

見る

みる
視覚でとらえる全般
常用漢字の正式な読み

観る

みる
意識を集中して鑑賞する
常用漢字の表外読み
項目 見る 観る
基本的な意味 視覚で物事をとらえる全般 意識を集中して鑑賞する
意識の向け方 自然に目に入る、何気なく見る 意図的に注目して見る
常用漢字 (正式な読み) (表外読み)
公用文・NHK 使用される 使用されない
使用例 景色を見る、テレビを見る、顔を見る 映画を観る、舞台を観る、試合を観る

「見る」の意味と使い方

「見る」は、視覚で物事をとらえること全般に使える最も基本的な表記です。意図的に見る場合も、自然に目に入る場合も、すべて「見る」で表現できます。

「見る」には非常に幅広い意味があります。

1. 目で物事をとらえる:景色を見る、顔を見る、テレビを見る

2. 調べる・確認する:辞書を見る、時計を見る、様子を見る

3. 判断する:甘く見る、大目に見る

4. 経験する:痛い目を見る、馬鹿を見る

5. 世話をする:面倒を見る

常用漢字表において「見」の訓読みは「み-る」「み-える」「み-せる」と定められており、公用文や新聞、NHKでは「見る」が使われます。

「見る」を使った例文
  • 窓から外の景色を見る
  • 毎朝ニュースを見るのが習慣だ。
  • 辞書で意味見る
  • 彼の実力を甘くていた。
  • 子どもの面倒を見る

「観る」の意味と使い方

「観る」は、意識を集中して注目し、鑑賞する場合に使われます。「観」には「よく見る」「注意深く見る」というニュアンスがあり、芸術作品やスポーツなどを楽しむ際に用いられます。

「観る」が使われる主な場面は以下の通りです。

映画・ドラマを観る:作品を鑑賞するニュアンス

舞台・演劇を観る:劇場で芸術を楽しむ

スポーツを観る:試合を観戦する

展覧会を観る:美術作品などを鑑賞する

ただし、「観る」は常用漢字表の表外読みです。「観」という漢字は常用漢字ですが、読み方として認められているのは「カン」のみ。「みる」という読みは常用漢字表には載っていません。そのため、公用文やNHKでは使用されず、「見る」で統一されています。

とはいえ、常用漢字表は「目安」であり、個人の文章表現を制限するものではありません。日常の文章やSNSで「映画を観る」と書いても間違いではなく、むしろ「鑑賞している」というニュアンスを表現できます。

「観る」を使った例文
  • 話題の映画を映画館でた。
  • 週末に歌舞伎をに行く。
  • サッカーの試合をに行った。
  • 美術館で絵画をて回った。
  • ライブ配信でコンサートた。

「映画を見る」と「映画を観る」どっちが正しい?

結論から言うと、どちらも正しいです。ただし、使われる場面によって適切な表記が異なります。

「映画を見る」が適切な場面

  • 公用文、ビジネス文書、新聞記事
  • 学校の作文やレポート
  • 迷ったとき、無難に表現したいとき

「映画を観る」が適切な場面

  • 映画レビューや感想文(鑑賞のニュアンスを出したいとき)
  • SNSやブログなど個人の文章
  • 「鑑賞した」というニュアンスを強調したいとき

たとえば「テレビで映画を見る」のように、ながら見や何気なく見る場合は「見る」がしっくりきます。一方、「映画館で新作を観る」のように、作品に集中して鑑賞する場合は「観る」を使うことで、より意図が伝わります。

NHKや新聞では「映画を見る」と表記されますが、これは表外読みを避けるルールによるもので、「観る」が間違いだからではありません。

その他の「みる」を表す漢字

「みる」と読む漢字は他にもあります。それぞれ異なる意味を持つので、使い分けを覚えておくと便利です。

視る(みる)

目を凝らしてじっと見る、注視するという意味。「視線」「注視」の「視」です。ただし、これも常用漢字表の表外読みで、公用文では使われません。

例:目を視る(目の状態を調べる)

診る(みる)

医師が患者を診察する際に使います。「診察」「診断」の「診」です。

例:医者に診てもらう、患者を診る

看る(みる)

病人や子どもの世話をする、看病するという意味。「看護」「看病」の「看」です。ただし、これも表外読みのため、公用文では「見る」または「看護する」などと書きます。

例:病人を看る、子どもを看る

迷ったときは「見る」を使おう

「見る」と「観る」の使い分けに迷ったときは、「見る」を使えば間違いありません

理由は以下の通りです。

  • 「見る」は常用漢字表の正式な読みで、あらゆる場面で使える
  • 公用文、新聞、NHKでも「見る」で統一されている
  • 「見る」で意味が伝わらないことはない

「観る」は、映画レビューや感想など「鑑賞した」というニュアンスを強調したいときに使うのがおすすめです。仕事のメールやフォーマルな文章では「見る」を使っておくのが無難でしょう。

よくある質問

Q
「テレビを見る」と「テレビを観る」どちらが正しい?
A
一般的には「テレビを見る」が使われます。テレビは日常的に何気なく見ることが多いため、「見る」がしっくりきます。ただし、録画した映画やドラマを集中して鑑賞する場合は「観る」を使うこともあります。
Q
「観る」は間違いなの?
A
間違いではありません。「観る」は常用漢字表の表外読み(正式に認められた読み方ではない)ですが、日常の文章で使うことは問題ありません。常用漢字表は「目安」であり、個人の表記を制限するものではないとされています。
Q
「サッカーを見る」と「サッカーを観る」の違いは?
A
「観る」は「観戦」のニュアンスで、スタジアムや画面に集中して試合を楽しむ意味合いがあります。「見る」はより一般的な表現で、どちらを使っても意味は通じます。
Q
学校の作文では「見る」と「観る」どちらを使うべき?
A
学校の作文やテストでは「見る」を使うのが無難です。「観る」は常用漢字表の表外読みのため、採点者によっては減点される可能性があります。
Q
「夢を見る」は「夢を観る」と書ける?
A
「夢を見る」が正しい表記です。夢は視覚で鑑賞するものではなく、睡眠中に体験するものなので、「観る」は使いません。「夢を見る」は慣用的な表現として定着しています。