目次
  1. 「サステナブル」の意味と使い方
  2. 「エシカル」の意味と使い方
  3. 「SDGs」の意味と使い方
  4. 語源・由来
  5. 3つの言葉の関係性
  6. よくある質問
結論

「サステナブル」は「持続可能な」という意味の形容詞で、社会や環境が長く続いていける状態を指します。「エシカル」は「倫理的な」という意味の形容詞で、人や社会、環境に配慮した行動や考え方を指します。「SDGs」は2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標」という具体的な国際目標の名称です。3つはよく一緒に使われますが、サステナブルは「目指す状態」、エシカルは「行動の指針」、SDGsは「具体的な目標」という違いがあります。

サステナブル

さすてなぶる
「持続可能な」
目指すべき状態・理想

エシカル

えしかる
「倫理的な」
行動の指針・考え方

SDGs

えすでぃーじーず
「持続可能な開発目標」
国連採択の具体的な目標
項目 サステナブル エシカル SDGs
意味 持続可能な 倫理的な 持続可能な開発目標
品詞 形容詞 形容詞 名詞(固有名詞)
語源 英語 sustainable 英語 ethical 英語の頭文字
性質 理想・状態 行動・指針 具体的な目標
主体 社会・地球全体 個人・企業 国際社会(193カ国)
使用例 サステナブルな社会 エシカル消費 SDGsの達成

「サステナブル」の意味と使い方

「サステナブル」は英語の「sustainable」をカタカナ表記した言葉で、「持続可能な」「維持できる」という意味の形容詞です。「sustain(持続する・維持する)」と「able(〜できる)」が組み合わさった言葉で、物事が長期間にわたって続けられる状態を表します。

環境問題の文脈では、地球環境に過度な負担をかけず、将来の世代も同じように資源を利用できる状態を指します。環境だけでなく、経済や社会の持続可能性を含む広い概念として使われています。

日本語では「サステナブル」と「サスティナブル」の両方の表記が見られますが、近年は「サステナブル」が主流になりつつあります。名詞形は「サステナビリティ(sustainability)」で、「持続可能性」と訳されます。

「サステナブル」を使った例文
  • 再生可能エネルギーの導入サステナブルな社会づくりに欠かせない。
  • この企業はサステナブルな素材を使った製品開発に力を入れている。
  • サステナブルな農業を実践するため、化学肥料の使用を減らしている。

「エシカル」の意味と使い方

「エシカル」は英語の「ethical」をカタカナ表記した言葉で、「倫理的な」「道徳的な」という意味の形容詞です。語源はギリシャ語の「ethos(習慣・性格)」に由来します。

現代では、法律で義務付けられていなくても、人や社会、環境に配慮した良識ある行動や考え方を指す言葉として広く使われています。特に消費行動の文脈で「エシカル消費」という言葉がよく使われ、フェアトレード商品の購入や、労働環境に配慮した企業の製品を選ぶといった行動を表します。

サステナブルが「持続可能であること」という状態を重視するのに対し、エシカルは「倫理的であること」という価値観や行動指針を重視する点が異なります。

「エシカル」を使った例文
  • フェアトレードのコーヒーを選ぶのは、エシカルな消費行動の一つだ。
  • この化粧品ブランドは動物実験をしないエシカルな方針を掲げている。
  • 若い世代を中心に、エシカルファッションへの関心が高まっている。

「SDGs」の意味と使い方

「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略語で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。読み方は「エスディージーズ」です。

2015年9月の国連サミットで採択された国際目標で、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットから構成されています。「誰一人取り残さない」をスローガンに、貧困・飢餓の解消、ジェンダー平等、気候変動対策など、経済・社会・環境の幅広い課題の解決を目指しています。

サステナブルやエシカルが一般的な形容詞であるのに対し、SDGsは国連が定めた特定の目標の名称(固有名詞)である点が大きな違いです。

「SDGs」を使った例文
  • わが社はSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」に重点的に取り組んでいる。
  • SDGsの達成には、政府だけでなく企業や個人の協力が不可欠だ。
  • 学校教育でもSDGsについて学ぶ機会が増えている。

語源・由来

「サステナブル」の語源は、ラテン語の「sustinere(支える・維持する)」に遡ります。これが英語の「sustain」となり、「able(〜できる)」と結合して「sustainable」という形容詞が生まれました。環境問題の文脈で広く使われるようになったのは、1987年に国連の「環境と開発に関する世界委員会」が発表した報告書『我ら共有の未来(ブルントラント・レポート)』がきっかけです。

「エシカル」の語源は、ギリシャ語の「ethos(エートス)」です。これは「習慣」「性格」「気風」を意味する言葉で、哲学用語の「倫理(ethics)」の語源でもあります。英語の「ethical」は「倫理に関する」「道徳的な」という意味で使われてきましたが、近年は消費や企業活動の文脈で「社会や環境に配慮した」という意味合いで広く使われるようになりました。

「SDGs」は、2000年に策定された「MDGs(ミレニアム開発目標)」の後継として2015年に採択されました。MDGsが主に開発途上国の課題解決を目指していたのに対し、SDGsは先進国を含むすべての国が取り組むべき普遍的な目標として設定された点が特徴です。

3つの言葉の関係性

サステナブル、エシカル、SDGsは密接に関連していますが、それぞれ異なる役割を持っています。

「サステナブル」は目指すべき理想の状態を表します。社会や環境が持続可能であること、つまり将来の世代も同じように暮らせる状態が「サステナブルな社会」です。

「SDGs」は、そのサステナブルな社会を実現するための具体的な目標です。「何をどこまで達成すべきか」を17の目標と169のターゲットで明確にしています。SDGsの「S」は「Sustainable」であり、サステナブルな社会を目指すための道しるべといえます。

「エシカル」は、サステナブルな社会やSDGsの達成に貢献するための行動指針です。一人ひとりがエシカルな消費や行動を心がけることで、結果としてサステナブルな社会の実現に近づきます。

3つの言葉の関係を簡潔にまとめると、「エシカルな行動を積み重ねることで、SDGsの目標達成に貢献し、サステナブルな社会の実現を目指す」という構図になります。

よくある質問

Q
「サステナブル」と「サスティナブル」はどちらが正しい?
A
どちらも英語「sustainable」のカタカナ表記として使われており、どちらも間違いではありません。ただし、近年は「サステナブル」の表記が主流になりつつあります。
Q
「SDGs」の読み方は?
A
「エスディージーズ」と読みます。「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った略語で、最後の「s」は複数形を表しています。
Q
「エシカル消費」とはどういう意味?
A
人や社会、環境に配慮した消費行動のことです。具体的には、フェアトレード商品を選ぶ、環境負荷の少ない製品を購入する、地産地消を心がけるといった行動が含まれます。
Q
「サステナビリティ」と「サステナブル」の違いは?
A
「サステナブル(sustainable)」は「持続可能な」という意味の形容詞で、「サステナビリティ(sustainability)」は「持続可能性」という意味の名詞です。品詞が異なるだけで、基本的な意味は同じです。