目次
  1. 「貯蓄」の意味と使い方
  2. 「貯金」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. 「貯蓄」と「貯金」の関係
  5. よくある質問
結論

「貯蓄」は預貯金・株式・投資信託・保険など金融資産全般を蓄えることを指し、「貯金」は主に金融機関にお金を預けること、または現金を貯めることを指します。「貯蓄」は「貯金」を含むより広い概念です。簡単に言えば、「貯金」は貯めることが目的、「貯蓄」は貯めて増やすことが目的といえます。

貯蓄

ちょちく
融資産全般を蓄えること
預貯金・株式・保険などを含む

貯金

ちょきん
お金を貯めること
預貯金や現金が対象
項目 貯蓄 貯金
対象となる資産 預貯金、株式、投資信託、保険、債券など 預貯金、現金(貯金箱など)
範囲 広い(金融資産全般) 狭い(現金・預貯金のみ)
主な目的 資産を蓄え、増やすこと お金を貯めること
元本保証 商品による(株式などはリスクあり) 基本的に元本保証あり
使用場面 統計・金融の文脈、資産形成の話題 日常会話、家計管理

「貯蓄」の意味と使い方

「貯蓄」とは、将来に備えて金融資産を蓄えることを指します。総務省統計局の家計調査では「預貯金や有価証券、保険などの金融機関への貯蓄、社内預金など金融機関外への貯蓄の合計」と定義されています。

つまり「貯蓄」には、銀行の預金やゆうちょ銀行の貯金だけでなく、株式・投資信託・債券・生命保険・個人年金なども含まれます。「貯蓄額」と言った場合は、これらすべての金融資産の合計を指すことが多いです。

「貯蓄から投資へ」というスローガンがあるように、「貯蓄」は「投資」と対比して使われることもあります。この場合の「貯蓄」は、元本保証のある預貯金などを指し、リスクを伴う株式投資などと区別されます。

「貯蓄」を使った例文
  • 老後に備えて貯蓄を始めた。
  • 日本の家計貯蓄率は欧米と比べて高い水準にある。
  • 政府貯蓄から投資へ」の流れを促進している。

「貯金」の意味と使い方

「貯金」とは、お金を貯めることを指します。金融用語としては、ゆうちょ銀行・JAバンク(農協)・JFマリンバンク(漁協)に預けたお金を指しますが、日常会話ではより広く「お金を貯める行為」全般を意味します。

「貯金箱」「タンス貯金」「500円玉貯金」など、金融機関に預けない現金を貯める場合にも「貯金」という言葉が使われます。一方で、株式や投資信託を購入することは通常「貯金」とは呼びません。

「貯蓄」と比べると、「貯金」はより身近でカジュアルな言葉として日常的に使われています。

「貯金」を使った例文
  • 毎月3万円ずつ貯金している。
  • 子どもが貯金箱にお小遣いを入れている。
  • 旅行のために貯金を始めた。

語源・由来

「貯蓄」と「貯金」は、どちらも「貯」という漢字を含んでいます。「貯」は「たくわえる」「ためる」という意味を持ち、財産を蓄えることを表します。

「貯蓄」の「蓄」も「たくわえる」という意味で、「貯」と合わせて「しっかりと蓄える」というニュアンスを強調しています。英語の「savings」に相当し、将来に備えて資産を形成するという意味合いがあります。

「貯金」の「金」は「お金」を指し、文字通り「お金を貯める」という意味です。明治時代に郵便貯金制度が始まった際、イギリスの「savings」を訳して「貯金」という言葉が使われるようになりました。

「貯蓄」と「貯金」の関係

「貯蓄」と「貯金」は包含関係にあり、「貯蓄」の中に「貯金」が含まれます。

イメージとしては以下のような関係です。

  • 貯蓄 = 貯金(預貯金・現金)+ 株式 + 投資信託 + 保険 + 債券 など
  • 貯金 = 預貯金 + 現金(貯金箱、タンス貯金など)

したがって、「貯金はあるが貯蓄はない」という状況はありえませんが、「貯蓄はあるが貯金は少ない」という状況(資産の多くを株式や投資信託で保有している場合など)はありえます。

よくある質問

Q
「貯蓄額」と「貯金額」は同じ意味ですか?
A
異なります。「貯蓄額」は預貯金に加えて株式・投資信託・保険などの金融資産全般を含んだ金額を指します。一方「貯金額」は預貯金や現金のみの金額を指すことが多いです。統計調査などでは「貯蓄額」が使われることが一般的です。
Q
「貯蓄から投資へ」とはどういう意味ですか?
A
預貯金などの安全資産から、株式や投資信託などのリスク資産へ資金を移すことを促すスローガンです。この文脈では「貯蓄」は元本保証のある預貯金を、「投資」はリスクを伴う金融商品を指しています。
Q
「預金」と「貯蓄」の違いは何ですか?
A
「預金」は銀行などの金融機関にお金を預けることを指す狭い概念です。一方「貯蓄」は預金を含む金融資産全般を蓄えることを指す広い概念です。預金は貯蓄の一部といえます。
Q
保険は「貯蓄」に含まれますか?
A
貯蓄型の生命保険や個人年金保険は「貯蓄」に含まれます。解約返戻金や満期保険金がある商品は金融資産として扱われます。ただし、掛け捨て型の保険は通常、貯蓄には含まれません。