「Wi-Fi」は、デバイスをインターネットに無線接続するための通信規格で、通信速度が速く、複数台の同時接続が可能です。「Bluetooth」は、デバイス同士を近距離で無線接続するための通信規格で、消費電力が少なく、イヤホンやキーボードなどの接続に使われます。どちらも無線通信の規格ですが、用途と特性が異なります。
| 項目 | Wi-Fi | Bluetooth |
|---|---|---|
| 主な用途 | インターネット接続 | デバイス同士の接続 |
| 通信距離 | 数十メートル〜100メートル程度 | 数メートル〜10メートル程度 |
| 通信速度 | 速い(数百Mbps〜数Gbps) | 遅い(数Mbps程度) |
| 消費電力 | 多い | 少ない |
| 同時接続 | 複数台可能 | 基本は1対1 |
| 接続例 | スマホ、PC、ゲーム機 | イヤホン、キーボード、マウス |
「Wi-Fi」の意味と使い方
「Wi-Fi」とは、デバイスをワイヤレスでインターネットやローカルネットワークに接続するための無線通信規格です。正式には「無線LAN」の規格のひとつで、Wi-Fiのロゴマークがある製品同士であれば、メーカーを問わず接続できます。
Wi-Fiの特徴は、通信速度が速く、複数のデバイスを同時に接続できる点です。自宅ではWi-Fiルーターを設置してインターネット回線を無線化し、スマホやパソコン、タブレット、ゲーム機などを接続するのが一般的です。
Wi-Fiには複数の通信規格があり、周波数帯によって特性が異なります。5GHz帯は電波干渉を受けにくく高速ですが障害物に弱く、2.4GHz帯は障害物に強いですが電波干渉を受けやすいという特徴があります。
「Bluetooth」の意味と使い方
「Bluetooth」とは、数メートルから10メートル程度の近距離でデバイス同士を無線接続するための通信規格です。Wi-Fiと同じく無線通信ですが、インターネット接続ではなく、機器同士のデータのやり取りに使われます。
Bluetoothの特徴は、消費電力が少なく、小型のデバイスでも長時間使用できる点です。ワイヤレスイヤホン、キーボード、マウス、スピーカーなど、ケーブルなしで使いたい周辺機器の接続に広く採用されています。
Bluetoothには通信距離を示す「Class」という規格があり、Class1は最大100メートル、Class2は最大10メートル、Class3は最大1メートルとなっています。市販のワイヤレスイヤホンなどはClass1やClass2が多く、基本的には近距離での使用が前提です。
- Bluetoothイヤホンで音楽を聴きながらランニングしている。
- スマホとカーナビをBluetoothで接続して、ハンズフリー通話ができるようにした。
- このキーボードはBluetooth対応なので、ケーブルなしでパソコンに接続できる。
語源・由来
「Wi-Fi」は「Wireless Fidelity(ワイヤレス・フィデリティ)」の略とされることがありますが、実際にはWi-Fi Allianceという業界団体が作った造語です。「Hi-Fi(ハイファイ=高音質)」という言葉にちなんで、語感のよい「Wi-Fi」という名称が採用されました。
「Bluetooth」は、10世紀のデンマーク王ハーラル1世のあだ名「青歯王(Blåtand)」に由来します。ハーラル1世は対立していたデンマークとノルウェーを統一した王で、異なるメーカーの機器を統一規格で接続するというBluetoothの理念にちなんで名付けられました。Bluetoothのロゴマークは、ハーラル1世のイニシャルを古代北欧文字(ルーン文字)で表したものです。
使い分けのポイント
Wi-FiとBluetoothは、それぞれ得意な用途が異なります。
Wi-Fiは、インターネットに接続したいとき、大容量のデータをやり取りしたいとき、複数の機器を同時に接続したいときに向いています。動画視聴やオンラインゲーム、ファイルのダウンロードなど、高速通信が必要な場面で活躍します。
Bluetoothは、イヤホンやキーボードなどの周辺機器を無線化したいとき、バッテリー消費を抑えたいときに向いています。音楽を聴く、文字を入力するなど、大容量データを必要としない用途で活躍します。
なお、どちらもスマホやパソコンに標準搭載されているため、場面に応じて両方を使い分けるのが一般的です。
よくある質問
Wi-FiとBluetoothは同時に使える?
はい、同時に使えます。たとえば、スマホをWi-Fiでインターネットに接続しながら、Bluetoothイヤホンで音楽を聴くといった使い方が可能です。それぞれ独立した通信規格なので、干渉することなく併用できます。
機内モードでもWi-FiやBluetoothは使える?
機内モードをオンにすると、Wi-FiとBluetoothは一度オフになりますが、個別にオンに切り替えることができます。最近の飛行機ではWi-Fiサービスを提供しているものも多く、機内モードのままWi-Fiを利用することが可能です。
「ペアリング」とはどういう意味?
ペアリングとは、Bluetooth機器同士を接続するための初期設定のことです。機器同士を認識させて「ペア(対)」として登録することで、次回以降は自動的に接続できるようになります。Wi-Fiの接続設定に相当するものと考えるとわかりやすいでしょう。
BluetoothでもWi-Fiでもテザリングできる?
はい、どちらでもテザリング(スマホの通信を他の機器に共有する機能)が可能です。Wi-Fiテザリングは通信速度が速く複数台接続できますが、バッテリー消費が激しいです。Bluetoothテザリングは速度が遅いですが、バッテリー消費を抑えられます。