目次
  1. 「新暦」の意味と使い方
  2. 「旧暦」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. 新暦と旧暦のずれ
  5. 現代に残る旧暦の風習
  6. よくある質問
結論

「新暦」は現在使れている太陽暦(グレゴリオ暦)のことで、太陽の動きを基準に1年を365日とする暦です。「旧暦」は明治5年まで使われていた太陰太陽暦のことで、月の満ち欠けを基準とし、閏月を入れて季節のずれを調整する暦です。日本では明治6年(1873年)に新暦が採用されました。

新暦

しんれき
太陽の動きが基準
1年365日(閏年は366日)

旧暦

きゅうれき
月の満ち欠けが基準
閏月で季節を調整
項目 新暦 旧暦
正式名称 太陽暦(グレゴリオ暦) 太陰太陽暦(天保暦など)
基準 太陽の動き(地球の公転) 月の満ち欠け+太陽の動き
1年の日数 365日(閏年は366日) 約354日(閏月のある年は約384日)
1ヶ月の日数 28〜31日 29日または30日
季節との関係 ずれない 閏月で調整
日本での使用期間 明治6年(1873年)〜現在 6世紀頃〜明治5年(1872年)

「新暦」の意味と使い方

「新暦」とは、明治6年(1873年)に日本で採用された太陽暦(グレゴリオ暦)のことです。太陽の動き、すなわち地球が太陽の周りを1周する周期を基準として、1年を365日と定めています。

地球の公転周期は正確には約365.24日であるため、4年に1度「閏年」を設けて1日(2月29日)を追加し、暦と季節のずれを調整しています。太陽の動きに合わせているため、季節と暦にずれが生じにくいのが特徴です。

現在、世界の多くの国で使用されている暦であり、国際的な標準となっています。

「新暦」を使った例文
  • 新暦では1月1日が元日と定められている。
  • この行事新暦に合わせて日程が変更された。
  • 日本が新暦を採用したのは明治6年のことだ。

「旧暦」の意味と使い方

「旧暦」とは、新暦が採用される以前に日本で使われていた太陰太陽暦のことです。月の満ち欠けを基準として日にちを数え、新月の日を各月の1日(ついたち)としていました。

月の満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日であるため、1年は約354日となり、太陽の1年(約365日)より約11日短くなります。そのまま放置すると暦と季節がずれていくため、数年に1度「閏月」を挿入して1年を13ヶ月にし、ずれを修正していました。

日本で最後に使われていた旧暦は「天保暦」と呼ばれ、明治5年12月2日まで使用されました。

「旧暦」を使った例文
  • 旧暦では毎月15日が満月だった。
  • 中秋の名月は旧暦の8月15日にあたる。
  • 旧暦を新暦に換算すると、約1ヶ月のずれが生じる。

語源・由来

「新暦」「旧暦」という呼び名は、明治時代の改暦に由来します。明治5年(1872年)11月9日に太陽暦への切り替えが布告され、同年12月3日が明治6年1月1日となりました。この改暦以降、新しく採用された太陽暦を「新暦」、それまで使われていた太陰太陽暦を「旧暦」と呼ぶようになったのです。

旧暦の太陰太陽暦は、古代中国で発祥し、6世紀頃に朝鮮半島を経由して日本に伝わりました。以来約1300年間にわたって使われ、日本人の生活に深く根付いていました。

改暦が急がれた理由として、明治6年が閏月のある13ヶ月になるため、給料を12回で済ませたいという財政的な事情があったとも言われています。

新暦と旧暦のずれ

新暦と旧暦の日付には、およそ1ヶ月から1ヶ月半のずれがあります。このずれにより、旧暦時代の年中行事を新暦で行うと、季節感が合わないことがあります。

ずれの具体例

  • 七夕(7月7日):新暦では梅雨の時期で星が見えにくいが、旧暦では8月上旬頃にあたり晴れやすい
  • お盆(7月15日/8月15日):地域によって新暦・旧暦(月遅れ)で行う
  • 中秋の名月:旧暦8月15日の月で、新暦では9月中旬〜10月上旬頃

仙台の七夕まつり(8月)や各地のお盆行事(8月)が「月遅れ」で行われるのは、旧暦の季節感に近づけるためです。

現代に残る旧暦の風習

新暦が採用されて150年以上が経ちますが、現在も旧暦に基づく風習や行事が残っています。

  • 旧正月(春節):沖縄や中華街などで祝われる
  • 中秋の名月:旧暦8月15日の月を愛でる
  • 月遅れの盆:8月13日〜16日に行われる地域が多い
  • 六曜(大安・仏滅など):旧暦を基準に決められる

これらの行事は、旧暦の季節感や月の満ち欠けに密接に関わっているため、現代でも旧暦で日程を決めることに意味があるのです。

よくある質問

Q
旧暦と新暦はどれくらいずれていますか?
A
およそ1ヶ月から1ヶ月半のずれがあります。ただし年や時期によって異なり、閏月の有無によっても変動します。同じ旧暦の日付でも、新暦に換算すると毎年違う日付になります。
Q
旧暦の「閏月」とは何ですか?
A
旧暦では1年が約354日で、太陽暦の1年(約365日)より約11日短くなります。このずれが約1ヶ月分になると「閏月」を挿入し、その年を13ヶ月にして季節とのずれを調整しました。例えば「閏3月」がある年は、3月が2回あることになります。
Q
なぜ「迎春」「新春」という言葉を1月に使うのですか?
A
旧暦では1月1日が立春(2月4日頃)に近い時期だったため、正月と春の始まりがほぼ一致していました。新暦に移行した後もこの言葉が残り、1月1日に「迎春」「新春」と言う習慣が続いています。
Q
旧暦はもう使われていないのですか?
A
公式な暦としては使われていませんが、旧正月、中秋の名月、六曜(大安・仏滅)など、旧暦に基づく風習や行事は現代でも続いています。カレンダーに旧暦の日付が併記されていることもあります。