目次
  1. 「スーパームーン」の意味と使い方
  2. 「ブルームーン」の意味と使い方
  3. 「ブラッドムーン」の意味と使い方
  4. 語源・由来
  5. 3つが重なる珍しい現象
  6. よくある質問
結論

「スーパームーン」は月が地球に最接近したときの大きく明るい満月、「ブルームーン」はひと月に2回満月がある場合の2回目の満月、「ブラッドムーン」は皆既月食で赤銅色に見える満月です。いずれも「満月」を指す言葉ですが、それぞれ「距離」「頻度」「色」という異なる観点から名付けられています。

スーパームーン

すーぱーむーん
距離が近い満月
通常より約14%大きく見える

ブルームーン

ぶるーむーん
ひと月に2回目の満月
約2〜3年に1度の頻度

ブラッドムーン

ぶらっどむーん
皆既月食で赤く見える満月
地球の影に入ることで発生
項目 スーパームーン ブルームーン ブラッドムーン
基本的な意味 地球に最接近した満月 ひと月で2回目の満月 皆既月食中の赤い満月
名前の由来 Super(超)+ Moon 諸説あり(青く見えるわけではない) Blood(血)のような赤さ
注目する観点 距離・大きさ 頻度・暦 色の変化
見た目の特徴 約14%大きく、約30%明るい 通常の満月と同じ 赤銅色に見える
発生頻度 年に1〜数回 約2〜3年に1回 年に0〜2回程度
発生条件 月の近地点と満月が重なる 月初に満月があり月末に再び満月 太陽・地球・月が一直線に並ぶ

「スーパームーン」の意味と使い方

「スーパームーン」は、月が地球に最も接近したタイミングで見られる、通常より大きく明るい満月のことです。月の軌道は楕円形であるため、地球との距離は常に変化しています。月が地球に最も近づく地点(近地点)で満月になると、通常より約14%大きく、約30%明るく見えます。

この言葉は1979年に占星術家のリチャード・ノル氏が命名したもので、天文学の正式な用語ではありません。国立天文台では「その年で地球にいちばん近い満月」といった表現が使われています。

「スーパームーン」を使った例文
  • 今夜のスーパームーンは特に大きく見えるそうだ。
  • スーパームーンの日は潮の満ち引きが大きくなることがある。
  • 屋上からスーパームーンを撮影した写真がSNSで話題になっている。

「ブルームーン」の意味と使い方

「ブルームーン」は、ひと月の中で満月が2回起こる場合の2回目の満月を指します。月の満ち欠けの周期は約29.5日で、1ヶ月(平均約30.4日)よりやや短いため、月の初めに満月があると月末に再び満月が訪れることがあります。

「青い月」という名前ですが、実際に月が青く見えるわけではありません。名前の由来には諸説あり、1883年のクラカタウ火山噴火で大気中の塵により月が青く見えたことに由来するという説や、農暦で月を色分けしていた名残という説があります。

なお、もともとの定義は「1つの季節(春分・夏至・秋分・冬至で区切られた3ヶ月間)に4回満月がある場合の3回目」でしたが、1946年に天文雑誌の誤解から現在の定義が広まりました。

「ブルームーン」を使った例文
  • 今月ブルームーンだから、月末にもう一度満月が見られる。
  • ブルームーンを見ると幸運が訪れるという言い伝えがある。
  • 次のブルームーンは2026年5月31日だそうだ。

「ブラッドムーン」の意味と使い方

「ブラッドムーン」は、皆既月食のときに月が赤銅色(赤黒い色)に見える現象、またはそのときの満月を指します。「血の月」という名前の通り、神秘的な赤色に染まる姿が特徴です。

皆既月食では太陽・地球・月が一直線に並び、月が地球の影(本影)に完全に入ります。このとき月は真っ暗になりそうですが、地球の大気がレンズのような役割を果たし、波長の長い赤い光だけが屈折して月に届きます。これは夕焼けが赤く見える原理と同じで、いわば「地球全体の夕焼けの光」が月を照らしているともいえます。

「ブラッドムーン」を使った例文
  • 皆既月食でブラッドムーンが見られるのは幻想的だ。
  • 古代の人々はブラッドムーンを不吉な前兆と考えていた。
  • ブラッドムーンの赤さは、地球の大気の状態によって変わる。

語源・由来

スーパームーンの由来

「スーパームーン」は英語の「Supermoon」をそのままカタカナにした言葉です。1979年にアメリカの占星術家リチャード・ノル氏が、月が地球に最接近する満月(または新月)を指す言葉として使い始めました。天文学では「近地点満月(Perigee Full Moon)」という用語がありますが、「スーパームーン」の方が一般に広く浸透しています。

ブルームーンの由来

「ブルームーン(Blue Moon)」の語源は諸説あり、定説はありません。有力な説として以下があります。

  • 1883年のインドネシア・クラカタウ火山の大噴火後、大気中の火山灰によって月が青く見えたことから
  • フランス語の「ダブルムーン(la deux lune)」の音がブルームーンに似ていたから
  • かつて農暦でさまざまな満月を色で区別していた名残

英語には「once in a blue moon」(めったにない)という慣用句があり、19世紀半ばには「極めて稀なこと」を意味するようになっていました。

ブラッドムーンの由来

「ブラッドムーン(Blood Moon)」は、皆既月食中の月が血のような赤銅色に見えることから名付けられました。英語の「Blood」は「血」を意味し、その見た目を直接的に表現しています。古くから多くの文化で、赤く染まった月は災害や凶事の前兆とされてきました。

3つが重なる珍しい現象

スーパームーン・ブルームーン・ブラッドムーンは、それぞれ異なる条件で発生するため、単独では比較的頻繁に見られます。しかし、これらが同時に重なることはめったにありません。

複合現象 条件 頻度の目安
スーパーブルームーン スーパームーン + ブルームーン 約10〜20年に1度
スーパーブラッドムーン スーパームーン + 皆既月食 数年〜十数年に1度
スーパー・ブルー・ブラッドムーン 3つ全てが重なる 計算上、約265年に1度

2018年1月31日には、日本でも「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」が観測されました。3つの条件が全て揃うのは非常に珍しく、NASAも特別な天体ショーとして紹介しました。

よくある質問

Q
ブルームーンは本当に青く見える?
A
いいえ、ブルームーンは実際には青く見えません。見た目は通常の満月と変わりません。名前の由来には諸説ありますが、月の色を表しているわけではなく、「珍しい満月」を指す呼び名です。
Q
スーパームーンは天文学の正式用語?
A
いいえ、天文学の正式用語ではありません。1979年に占星術家が使い始めた言葉で、明確な定義も定まっていません。国立天文台では「その年で地球にいちばん近い満月」といった表現が使われています。
Q
ブラッドムーンはなぜ赤く見える?
A
皆既月食中、太陽光が地球の大気を通過する際に青い光が散乱され、波長の長い赤い光だけが屈折して月に届くためです。夕焼けが赤く見えるのと同じ原理で、地球全体の夕焼けの光が月を照らしていると考えることもできます。
Q
「once in a blue moon」とはどういう意味?
A
英語の慣用句で「めったにない」「ごく稀に」という意味です。ブルームーンが約2〜3年に1度しか起こらない珍しい現象であることから、19世紀半ばにはこの意味で使われるようになりました。