目次
  1. 「銀河」の意味と使い方
  2. 「星雲」の意味と使い方
  3. 「星団」の意味と使い方
  4. 語源・由来
  5. かつて銀河は「星雲」と呼ばれていた
  6. よくある質問
結論

「銀河」は数百億〜数千億個の恒星が集まった巨大な天体で、天の川銀河やアンドロメダ銀河が代表例です。「星雲」はガスやチリが集まった雲のような天体で、恒星が生まれる場所や死んだ恒星の残骸です。「星団」は数十〜数百万個の恒星が重力で集まった集団で、プレアデス星団(すばる)が有名です。

銀河

ぎんが
恒星の超巨大集団
数百億〜数千億個の星

星雲

せいうん
ガスやチリの雲
星の誕生・死の場所

星団

せいだん
恒星の集団
数十〜数百万個の星
項目 銀河 星雲 星団
主な構成要素 恒星、星団、星雲、ガスなど ガス、チリ(塵) 恒星
含まれる恒星の数 数百億〜数千億個 なし〜少数 数十〜数百万個
大きさ 数万〜数十万光年 数光年〜数百光年 数光年〜数百光年
代表例 天の川銀河、アンドロメダ銀河 オリオン大星雲、かに星雲 プレアデス星団(すばる)
肉眼での見え方 ぼんやりした光の帯や斑点 ぼんやりした雲状 星の集まり

「銀河」の意味と使い方

「銀河」とは、数百億〜数千億個の恒星が重力で結びついた超巨大な天体です。恒星だけでなく、星団、星雲、惑星、ガス、チリ、ダークマター(暗黒物質)なども含まれています。

私たちの太陽系は「天の川銀河」という銀河に属しています。天の川銀河は直径約10万光年の渦巻銀河で、約2000億個の恒星を含むと推定されています。夜空に見える「天の川」は、天の川銀河を内側から見た姿です。

宇宙には銀河が数千億個存在すると考えられており、その形状によって渦巻銀河、楕円銀河、不規則銀河などに分類されます。地球から最も近い大型銀河は「アンドロメダ銀河」で、約250万光年離れた場所にあります。

「銀河」を使った例文
  • 私たちの太陽系天の川銀河に属している。
  • アンドロメダ銀河は肉眼でも見ることができる。
  • 宇宙には数千億個の銀河が存在するといわれている。
  • ハッブル宇宙望遠鏡は遠方の銀河を数多く撮影してきた。

「星雲」の意味と使い方

「星雲」とは、宇宙空間に漂うガスやチリ(塵)が集まって、雲のように見える天体です。主に水素ガスで構成されており、近くの恒星の光を反射したり、ガス自体が発光したりして輝いて見えます。

星雲は恒星の「ゆりかご」とも「墓場」ともいえる存在です。星雲の中でガスが重力で収縮すると、新しい恒星が誕生します。一方、恒星が一生の最期に爆発すると、ガスを放出して星雲になります。

星雲にはいくつかの種類があります。恒星の光を反射して輝く「反射星雲」、ガス自体が発光する「発光星雲(散光星雲)」、恒星が爆発した残骸である「超新星残骸」、老いた恒星がガスを放出してできた「惑星状星雲」などがあります。

「星雲」を使った例文
  • オリオン座大星雲は肉眼でもぼんやりと見える。
  • 星雲の中で新しい星が誕生している。
  • かに星雲は1054年の超新星爆発の残骸である。
  • 望遠鏡を使うと、さまざまな色の星雲を観察できる。

「星団」の意味と使い方

「星団」とは、多数の恒星が互いの重力で結びついて集団を形成している天体です。同じガス雲から同時期に生まれた星たちが、まだ近くに集まっている状態ともいえます。

星団は「散開星団」と「球状星団」の2種類に大きく分けられます。散開星団は数十〜数百個の若い恒星がゆるやかに集まったもので、プレアデス星団(すばる)やヒアデス星団が有名です。球状星団は数万〜数百万個の古い恒星が球状に密集したもので、ヘルクレス座のM13などが代表例です。

散開星団は銀河の円盤部に多く分布し、数億年程度の時間をかけて次第にバラバラに散らばっていきます。一方、球状星団は銀河のハロー(周囲を取り囲む領域)に分布し、100億年以上の年齢を持つものもあります。

「星団」を使った例文
  • プレアデス星団は日本では「すばる」と呼ばれている。
  • 球状星団には数十万個の恒星が密集している。
  • 散開星団は若い星の集まりである。
  • 双眼鏡で星団を観察すると、星の一つ一つが見分けられる。

語源・由来

「銀河」は、夜空に帯状に広がる淡い光の帯が「銀色の川」のように見えることから名付けられました。英語の「galaxy」はギリシャ語の「galaktikos(乳のような)」に由来し、ギリシャ神話で女神ヘラの母乳が飛び散ってできたという伝説から「Milky Way(乳の道)」とも呼ばれます。

「星雲」は文字通り「星の雲」を意味し、望遠鏡で見るとぼんやりした雲のように見えることから名付けられました。かつては正体がわからなかったため、銀河も含めて「星雲」と総称されていた時代があります。

「星団」は「星の集団」を意味し、多くの星がひとかたまりに集まって見えることから名付けられました。散開星団の「散開」は星がゆるやかに散らばっていること、球状星団の「球状」は星が球のように密集していることを表しています。

かつて銀河は「星雲」と呼ばれていた

現在のアンドロメダ銀河は、かつて「アンドロメダ星雲」や「アンドロメダ大星雲」と呼ばれていました。20世紀初頭まで、銀河と星雲の区別がついていなかったためです。

転機となったのは1924年、アメリカの天文学者エドウィン・ハッブルの発見です。ハッブルは当時世界最大の望遠鏡を使ってアンドロメダを観測し、その中に無数の恒星があることを確認しました。さらに距離を測定した結果、アンドロメダが天の川銀河の外にある別の「銀河」であることを証明したのです。

この発見により、宇宙には天の川銀河以外にも無数の銀河が存在することが明らかになり、人類の宇宙観は大きく変わりました。現在でも「アンドロメダ星雲」という呼び方が使われることがありますが、正確には「アンドロメダ銀河」が正しい呼称です。

よくある質問

Q
「銀河」と「銀河系」の違いは何ですか?
A
「銀河」は恒星の大集団を指す一般名詞で、宇宙には数千億個の銀河があります。「銀河系」は私たちの太陽系が属する特定の銀河を指す固有名詞で、「天の川銀河」とも呼ばれます。
Q
「散開星団」と「球状星団」の違いは何ですか?
A
散開星団は数十〜数百個の若い星がゆるやかに集まったもので、球状星団は数万〜数百万個の古い星が球状に密集したものです。散開星団は銀河の円盤部に、球状星団は銀河を取り囲むハローに分布しています。
Q
「M78星雲」「M31銀河」の「M」とは何ですか?
A
18世紀の天文学者シャルル・メシエが作成した星雲・星団カタログ「メシエカタログ」の番号です。メシエは彗星探しの際に紛らわしい天体をリスト化し、M1からM110まで記録しました。
Q
銀河、星雲、星団は肉眼で見えますか?
A
条件が良ければ見えるものもあります。天の川(天の川銀河の一部)、アンドロメダ銀河、オリオン大星雲、プレアデス星団(すばる)などは、光害の少ない場所なら肉眼でも確認できます。