目次
  1. 「配当」の意味と使い方
  2. 「利息」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. 投資収益としての違い
  5. よくある質問
結論

「配当」は企業が株主に対して利益の一部を分配するお金で、支払い保証されていません。「利息」は債券や預金に対して支払われる対価で、あらかじめ利率が決まっており支払いが約束されています。配当は株式投資の、利息は債券投資や預金の主な収益源です。

配当

はいとう
株主への利益還元
支払いは保証されない

利息

りそく
お金を貸した対価
利率があらかじめ決まっている
項目 配当 利息
受け取る人 株主(出資者) 債権者(貸し手)
対象となる資産 株式 債券・預金・貸付金
支払いの確実性 保証されない 原則として約束されている
金額の決まり方 企業の業績・方針による 利率があらかじめ決定
支払い頻度 年1〜2回が多い 年1〜2回(債券)/ 随時(預金)
別称 配当金、株式配当 利子、クーポン(債券の場合)

「配当」の意味と使い方

「配当」とは、企業が事業活動で得た利益の一部を、株主に対して分配するお金のことです。株主が保有する株数に応じて配分されます。

配当の最大の特徴は、支払いが保証されていないことです。企業の業績が悪ければ配当が減額されたり、まったく支払われない(無配)こともあります。逆に、業績が好調であれば配当が増額(増配)されることもあります。

配当は株主への利益還元であり、「出資してくれたことへの感謝」という意味合いがあります。ただし、成長企業の中には配当を出さず、利益をすべて事業拡大に再投資する企業もあります。

「配当」を使った例文
  • この会社は毎年安定した配当を出している。
  • 業績好調により、配当が前年比20%増額された。
  • 配当利回りが3%を超える銘柄を探している。
  • 当社は創業以来、一度も配当を欠かしたことがない。

「利息」の意味と使い方

「利息」とは、お金を貸したことに対する対価として受け取るお金のことです。債券の保有者や預金者が受け取る収入が利息に該当します。

利息の特徴は、あらかじめ利率が決まっており、原則として支払いが約束されていることです。債券であれば発行時に利率(クーポンレート)が決まり、満期まで変わりません。預金であれば、銀行が提示する金利に基づいて利息が計算されます。

ただし、発行体(企業や国)が破綻した場合は、約束された利息が支払われないリスクがあります。これを「信用リスク」と呼びます。

「利息」を使った例文
  • この債券は年2%の利息が付く。
  • 定期預金利息が満期時に振り込まれた。
  • 住宅ローンの利息を計算したら、元本より多かった。
  • 金利上昇で、預金の利息が増えることを期待している。

語源・由来

「配当」は「配(くばる)」+「当(あてる)」で、「割り当てて配る」という意味です。利益を株主に「割り当てて配る」ことから配当と呼ばれます。英語では「dividend(ディビデンド)」といい、「分ける」を意味するラテン語に由来します。

「利息」は「利(もうけ)」+「息(ふえる)」で、「利益が増える」という意味です。お金を貸すことで生まれる利益を表しています。「利子」とも呼ばれ、同じ意味で使われます。英語では「interest(インタレスト)」といいます。

投資収益としての違い

株式投資と債券投資では、主な収益源が異なります。

株式投資の収益

株式投資の収益は「配当(インカムゲイン)」と「売却益(キャピタルゲイン)」です。配当は保有しているだけで得られますが、金額は企業の業績次第で変動します。株価が上昇すれば売却益も期待できますが、下落すれば損失が生じます。

債券投資の収益

債券投資の収益は「利息(インカムゲイン)」が中心です。利率があらかじめ決まっているため、収益の見通しが立てやすいのが特徴です。満期まで保有すれば元本も返済されるため、株式より安定した運用が可能です。

よくある質問

Q
「利息」と「利子」の違いは何ですか?
A
基本的に同じ意味で使われます。法律用語としては「利息」が使われることが多く、日常会話では「利子」もよく使われます。銀行預金では「利息」、住宅ローンでは「利子」と表現されることが多いですが、厳密な区別はありません。
Q
「クーポン」とは何ですか?
A
債券の利息のことです。かつて債券には利息を受け取るための「利札(りふだ)」が付いており、これをクーポンと呼んでいました。現在はペーパーレス化が進んでいますが、債券の利率を「クーポンレート」と呼ぶ習慣が残っています。
Q
「配当利回り」と「債券利回り」の違いは?
A
どちらも投資額に対するリターンの割合を示しますが、計算対象が異なります。配当利回りは「年間配当金÷株価」、債券利回りは「年間利息÷債券価格」で計算されます。株式は配当が変動するため予想値で計算しますが、債券は利息が固定なので確定値で計算できます。
Q
配当や利息には税金がかかりますか?
A
どちらも課税対象です。配当金や利息には原則として20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかり、源泉徴収されます。NISA口座を利用すれば、一定額まで非課税で受け取ることができます。