結論
「意思」は考え・思い、「意志」は成し遂げようとする強い心、「遺志」は亡くなった人が残した志を意味します。「意思疎通」「意志が強い」「遺志を継ぐ」のように使い分けます。迷ったら「思う」なら意思、「志す」なら意志と覚えましょう。
| 項目 | 意思 | 意志 | 遺志 |
|---|---|---|---|
| 意味 | 考え・思い | 成し遂げようとする心 | 故人が残した志 |
| 漢字の意味 | 思=思う | 志=こころざす | 遺=残す |
| ニュアンス | 静的(考え) | 動的(決意) | 故人への敬意 |
| 主な使用場面 | 法律・日常 | 目標・決意 | 弔事・追悼 |
| 代表的な表現 | 意思表示、意思疎通 | 意志が強い、意志を貫く | 遺志を継ぐ |
「意思」の意味と使い方
意思(いし)は、心の中で思っていること、考え、思いを意味する言葉です。「思」という漢字が使われていることからも分かるように、「思う」というニュアンスが強い言葉です。
特に法律用語として多く使われ、「意思表示」「意思能力」「意思確認」など、本人の考えや判断を示す場面で用いられます。
「意思」を使う場面
- 本人の考えを確認するとき
- 法律・契約に関する文脈
- コミュニケーション(意思疎通)に関する文脈
「意志」の意味と使い方
意志(いし)は、何かを成し遂げようとする強い心、決意、意欲を意味する言葉です。「志」という漢字が使われていることからも分かるように、「志す」というニュアンスが強い言葉です。
目標に向かって進む積極的な気持ちを表すときに使われます。「意志が強い」「意志を貫く」「鉄の意志」など、決意の強さを表現する場面で用いられます。
「意志」を使う場面
- 決意や覚悟を表すとき
- 目標に向かう姿勢を示すとき
- 精神力の強さを表現するとき
「意志」を使った例文
- 彼女は意志が強い。
- 困難にも意志を貫いた。
- 鉄の意志で目標を達成した。
- 強い意志を持って挑戦する。
「遺志」の意味と使い方
遺志(いし)は、亡くなった人が生前に持っていた志、果たすことができないで残した思いを意味する言葉です。「遺」という漢字には「残す」「後に伝える」という意味があります。
主に弔事や追悼の場面で使われ、「遺志を継ぐ」「故人の遺志」のように、亡くなった人の思いを引き継ぐ文脈で用いられます。
「遺志」を使う場面
- 葬儀・法要での挨拶
- 故人の思いを引き継ぐとき
- 弔辞・弔電
「遺志」を使った例文
- 父の遺志を継いで家業を守る。
- 故人の遺志を尊重したい。
- 先生の遺志を受け継いでまいります。
- 創業者の遺志を胸に事業を続ける。
漢字で覚える使い分け
「意思」「意志」「遺志」の使い分けは、漢字の違いに注目すると覚えやすくなります。
- 意思の「思」→「思う」→ 考え・思い
- 意志の「志」→「志す」→ 成し遂げようとする心
- 遺志の「遺」→「遺す」→ 故人が残した志
迷ったときの判断基準
- 「思っていること」を表すなら →意思
- 「志していること」「決意」を表すなら →意志
- 「亡くなった人」に関することなら →遺志
よく使われる表現一覧
「意思」を使う表現
- 意思表示 – 考えを外部に示すこと
- 意思疎通 – 互いの考えが通じ合うこと
- 意思確認 – 本人の考えを確かめること
- 意思能力 – 法律行為の結果を判断できる能力
- 自由意思 – 自分の判断で決めること
「意志」を使う表現
- 意志が強い/弱い – 決意が固い/もろい
- 意志を貫く – 決意を最後まで通す
- 鉄の意志 – 非常に強い決意
- 意志薄弱 – 決意がもろいこと
「遺志」を使う表現
- 遺志を継ぐ – 故人の志を引き継ぐ
- 遺志を受け継ぐ – 故人の志を引き受ける
- 故人の遺志 – 亡くなった人が残した思い
よくある質問
Q
「意思疎通」と「意志疎通」どちらが正しい?
「意思疎通」と「意志疎通」どちらが正しい?
A
「意思疎通」が正しい表現です。意思疎通は「互いの考えが通じ合うこと」を意味するため、「思い」を表す「意思」を使います。
「意思疎通」が正しい表現です。意思疎通は「互いの考えが通じ合うこと」を意味するため、「思い」を表す「意思」を使います。
Q
「意思が強い」と「意志が強い」どちらが正しい?
「意思が強い」と「意志が強い」どちらが正しい?
A
「意志が強い」が正しい表現です。決意や精神力の強さを表すときは、「志す」を含む「意志」を使います。
「意志が強い」が正しい表現です。決意や精神力の強さを表すときは、「志す」を含む「意志」を使います。
Q
「遺志」と「遺言」の違いは?
「遺志」と「遺言」の違いは?
A
「遺志」は故人が残した志や思い(精神的なもの)を指し、「遺言」は故人が残した財産分配などの指示(法的効力を持つ文書)を指します。
「遺志」は故人が残した志や思い(精神的なもの)を指し、「遺言」は故人が残した財産分配などの指示(法的効力を持つ文書)を指します。
Q
履歴書で「入社の意思」「入社の意志」どちらを使う?
履歴書で「入社の意思」「入社の意志」どちらを使う?
A
どちらも使われますが、「入社したい」という考えを伝えるなら「意思」、「入社する」という強い決意を示すなら「意志」が適切です。一般的には「入社の意思」が多く使われます。
どちらも使われますが、「入社したい」という考えを伝えるなら「意思」、「入社する」という強い決意を示すなら「意志」が適切です。一般的には「入社の意思」が多く使われます。