目次
  1. 「了解しました」の意味と使い方
  2. 「承知しました」の意味と使い方
  3. 「かしこまりました」の意味と使い方
  4. 「了解は目上にNG」説の真相
  5. 使い分けの目安
  6. 語源・由来
  7. よくある質問
結論

「了解しました」は丁寧語で、本来目上に使っても問題ありません。ただし「目上にNG」と考える人も多いため、ビジネスでは「承知しました」「かしこまりました」を使うのが無難です。敬意の度合いはかしこまりました > 承知いたしました > 承知しました > 了解いたしました > 了解しましたの順です。

了解

りょうかい
事情を理解して納得
丁寧語(※諸説あり)

承知

しょうち
理解して引き受ける
謙譲の意味を含む

かしこまりました

かしこまりました
謹んでお受けする
最も丁重な表現
項目 了解しました 承知しました かしこまりました
敬語の種類 丁寧語 丁寧語(謙譲の意味を含む) 謙譲語
敬意の度合い 低め 中程度 高い
目上への使用 (避けるのが無難)
主なニュアンス 理解した・納得した 理解して引き受けた 謹んでお受けした
使用場面 同僚・部下・親しい間柄 上司・取引先・社外 顧客・接客・重要な取引先

「了解しました」の意味と使い方

「了解」は、相手の事情や内容を理解して納得することを意味します。「了」は「終わる・完了する」、「解」は「理解する」という意味で、内容を理解して了承したというニュアンスがあります。

「了解しました」は「了解」に丁寧語の「しました」をつけた表現です。同僚や部下、親しい間柄の人に対して使うのが一般的です。

「了解いたしました」にすると謙譲語が加わり、より丁重な表現になります。

「了解しました」を使った例文
  • (同僚に)明日の会議の件、了解しました
  • (部下に)シフト変更の件、了解。対応しておくね。
  • (親しい先輩に)了解です!すぐ確認します。

「承知しました」の意味と使い方

「承知」は、相手の言うことを理解して引き受けることを意味します。「承」には「うけたまわる」「引き受ける」という謙譲の意味が含まれているため、目上の人に対して使いやすい表現です。

「承知しました」は丁寧語ですが、「承」の字に謙譲の意味があるため、上司や取引先に対して広く使えます。

「承知いたしました」にするとさらに丁重な表現になり、より敬意を示すことができます。

「承知しました」を使った例文
  • (上司に)会議資料の件、承知しました。本日中に準備いたします。
  • (取引先に)納期変更の件、承知いたしました
  • (メールで)ご依頼の件、承知しました。早急に対応いたします。

「かしこまりました」の意味と使い方

「かしこまりました」は、相手の指示や依頼を謹んでお受けすることを意味する謙譲語です。漢字では「畏まりました」と書き、「畏」には「恐れ敬う」という意味があります。

「かしこまる」自体が謙譲語なので、3つの中で最も敬意の高い表現です。接客業やサービス業で頻繁に使われ、顧客や重要な取引先に対して使うのが適切です。

ビジネスメールでは漢字の「畏」があまり使れないため、ひらがなで書くのが一般的です。

「かしこまりました」を使った例文
  • (顧客に)ご注文の件、かしこまりました
  • (重要な取引先に)かしこまりました。すぐに手配いたします。
  • (接客で)お席のご用意、かしこまりました。少々お待ちくださいませ。

「了解は目上にNG」説の真相

SNSやビジネスマナー本で「了解しましたは目上に失礼」という説をよく見かけます。しかし、この説には諸説あり、言語学者や国語辞典編纂者の間では異論も多いのが実情です。

「了解はNG」説の根拠

  • 「了解」には「許可を与える」「承認する」というニュアンスがあり、目上が目下に使う言葉だという解釈
  • 「了解しました」は丁寧語であって謙譲語ではないため、敬意が不足するという考え

反論・異論

  • 三省堂国語辞典には「目上に失礼な語と言う人がいるが、以前から『了解いたしました』など、丁重表現として使われる」と記載
  • 国語辞典編纂者の飯間浩明氏は「『了解いたしました』は失礼ではない。誤解に基づく」と指摘
  • この説が広まったのは2007〜2011年頃で、それ以前はそのような区別はなかった

つまり、言語学的には「了解いたしました」は目上に使っても問題ないというのが専門家の見解です。ただし、「了解はNG」と信ている人が一定数いるのも事実なので、ビジネスでは「承知しました」を使うのが無難というのが現実的な判断といえます。

使い分けの目安

3つの表現の使い分けは、相手との関係性場面のフォーマル度で判断しましょう。

「了解しました」を使う場面

  • 同僚・同期への返答
  • 部下・後輩への返答
  • 親しい先輩との軽いやりとり
  • 社内チャットやLINEでのカジュアルな連絡

「承知しました」を使う場面

  • 上司への返答
  • 取引先への返答
  • ビジネスメール全般
  • 電話応対

「かしこまりました」を使う場面

  • 顧客・お客様への返答
  • 接客・サービス業での対応
  • 重要な取引先への返答
  • 特に丁重さを示したい場面

語源・由来

「了解」の「了」は「終わる・完了する」、「解」は「理解する・解く」という意味です。内容を理解して終わりにする、つまり「納得した」というニュアンスがあります。もともとは軍事用語や無線通信で使われていた言葉が、一般に広まったとされています。

「承知」の「承」は「うけたまわる・引き受ける」、「知」は「知る・理解する」という意味です。相手の言葉を受け止めて理解する、という謙虚な姿勢が込められています。

「かしこまる」は古語で、身分の高い人の前で恐れ敬う態度をとることを意味します。漢字の「畏」には「恐れる」「敬う」という意味があり、相手への最上級の敬意を表します。

よくある質問

Q
「了解しました」は本当に失礼なの?
A
言語学的には「了解いたしました」は目上に使っても問題ありません。三省堂国語辞典にも「丁重表現として使われる」と記載されています。ただし「了解はNG」と信じている人もいるため、ビジネスでは「承知しました」を使うのが無難です。
Q
「承知いたしました」は二重敬語?
A
二重敬語ではありません。「承知」+「いたす(謙譲語)」+「ました(丁寧語)」の組み合わせで、謙譲語と丁寧語は重なっても問題ないとされています。正しい敬語表現として使えます。
Q
「了承しました」は目上に使える?
A
「了承」は「相手の事情を納得して認める」という意味で、許可を与えるニュアンスがあります。目上の人が目下の人に使う表現なので、目上への使用は避けましょう。「ご了承ください」は目上にお願いする形で使えます。
Q
「わかりました」は目上に使える?
A
「わかりました」は丁寧語ですが、敬意は低めです。上司や取引先には「承知しました」「かしこまりました」を使うほうが適切です。同僚や親しい間柄であれば問題ありません。
Q
メールではどれを使うべき?
A
ビジネスメールでは「承知いたしました」が最も汎用性が高いです。顧客や重要な取引先には「かしこまりました」を使うとより丁重な印象を与えられます。社内の同僚であれば「了解しました」でも構いません。