目次
  1. 「叶う」の意味と使い方
  2. 「適う」の意味と使い方
  3. 「敵う」の意味と使い方
  4. 迷ったときの判断基準
  5. 常用漢字と表記の注意点
  6. よくある質問
結論

「叶う」は願いや夢が実現すること、「適う」は条件や基準にぴったり合うこと、「敵う」は相手に対抗できる・匹敵することを意味します。「夢が叶う」「理に適う」「彼には敵わない」のように使い分けます。迷ったらひらがなで「かなう」と書いても問題ありません。

叶う

かなう
願いや夢が実現する
思い通りになる

適う

かなう
条件にぴったり合う
適合する・ふさわしい

敵う

かなう
相手に対抗できる
匹敵する
項目 叶う 適う 敵う
意味 願いが実現する 条件に合う 対抗できる
言い換え 実現する 適合する 匹敵する
対象 夢・願い・希望 条件・基準・道理 相手・競争相手
よく使う形 夢が叶う、願いが叶う 理に適う、条件に適う 敵わない(否定形)

「叶う」の意味と使い方

「叶う」は、願いや夢、希望が実現することを意味します。「叶」という漢字は「口」と「十」で構成され、十人の口が一致する=思いが一つになるという意味があるとされています。

主に願望や希望に関する文脈で使い、ポジティブな場面で使われることが多い言葉です。

「叶う」を使う場面

  • 長年の夢や願いが実現したとき
  • 希望通りの結果になったとき
  • 祈りや願掛けが実を結んだとき
「叶う」を使った例文
  • 子どもの頃からの夢がついに叶った
  • 彼女との結婚という願いが叶うことになった。
  • 叶わぬ恋だと分かっていても諦められない。
  • 願ったり叶ったりの展開に驚いた。

「適う」の意味と使い方

「適う」は、条件や基準にぴったり当てはまること、ふさわしいことを意味します。「適」は「適合」「適切」の「適」で、合っている・ふさわしいという意味があります。

「理に適う」「お眼鏡に適う」「条件に適う」など、何かの基準に合致する場面で使います。

「適う」を使う場面

  • 論理や道理に合っているとき
  • 条件や基準を満たしているとき
  • 目上の人に認められたとき
「適う」を使った例文
  • 彼の説明理に適っている。
  • 上司のお眼鏡に適う企画書を作成した。
  • 条件に適う物件がなかなか見つからない。
  • 目的に適った方法を選ぶべきだ。

「敵う」の意味と使い方

「敵う」は、相手に対抗できること、匹敵することを意味します。「敵」という漢字が示すように、相手と競い合う・対等に渡り合うというニュアンスがあります。

「敵う」は否定形の「敵わない」で使われることがほとんどです。「彼には敵わない」「この暑さには敵わない」のように、相手にかなわない・我慢できないという意味で使います。

「敵う」の複数の意味

  • 対抗できる・匹敵する – 彼には敵わない
  • 我慢できない・耐えられない – この暑さには敵わない
  • 〜することができない – 起き上がることも敵わない
「敵う」を使った例文
  • 数学では彼に敵う者はいない。
  • この暑さには敵わないよ。
  • 到底、プロには敵わないと思い知った。
  • 病で起き上がることも敵わぬ状態だった。

迷ったときの判断基準

3つの「かなう」を使い分けるポイントは、何について言っているかを考えることです。

判断基準 使う漢字
願いや夢について 叶う 夢が叶う
条件や基準について 適う 理に適う
相手との比較について 敵う 彼には敵わない

常用漢字と表記の注意点

実は、「叶」は常用漢字ではありません。また、「適」「敵」は常用漢字ですが、「かなう」という読み方は常用漢字表に載っていません。

そのため、新聞やテレビなどの公的な文章では、いずれの場合もひらがなで「かなう」「かなわない」と表記されることが多いです。迷ったときはひらがなで書いても問題ありません。

よくある質問

Q
「お眼鏡にかなう」はどの漢字?
A
「お眼鏡に適う」が正しい表記です。目上の人の基準に合う・認められるという意味なので、「適合する」の意味を持つ「適う」を使います。なお「お目にかなう」は誤用で、「お眼鏡にかなう」が正しい言い方です。
Q
「目的にかなう」はどの漢字?
A
「目的に適う」と書きます。目的という条件を満たす・ふさわしいという意味なので、「適合する」の「適う」を使います。「叶う」は願いの実現に使うため、この場合は不適切です。
Q
「敵う」はなぜ否定形で使うことが多い?
A
「敵う」は相手と対等に渡り合えるという意味ですが、実際の会話では「相手にかなわない」と認める場面の方が圧倒的に多いためです。「彼に敵う」より「彼には敵わない」の方が自然に使われます。
Q
「叶える」「適える」の違いは?
A
「叶える」は願いを実現させること、「適える」は条件に合わせることです。「夢を叶える」「期待に適える」のように使い分けます。なお「敵う」には「敵える」という他動詞形はありません。