目次
  1. 「会う」の意味と使い方
  2. 「逢う」の意味と使い方
  3. 「遭う」の意味と使い方
  4. 「遇う」の意味と使い方
  5. 「遭う」と「遇う」の違い
  6. 使い分けのポイント
  7. 「合う」との違い
  8. 語源・由来
  9. よくある質問
結論

「会う」は人と顔を合せる一般的な表現、「逢う」は親しい人との特別な出会いや運命的な出会い、「遭う」は事故や災難など好ましくない事態に出くわすこと、「遇う」は幸運や良いものに思いがけず出くわすことを表します。迷ったときは「会う」を使えば問題ありません。

会う

あう
一般的な対面
人と顔を合わせる

逢う

あう
特別な出会い
運命的・恋愛的

遭う

あう
好ましくない事態
災難に出くわす

遇う

あう
好ましい事態
幸運に出くわす
項目 会う 逢う 遭う 遇う
意味 人と顔を合わせる 親しい人と対面する 災難に出くわす 幸運に出くわす
ニュアンス 中立的 ポジティブ・特別 ネガティブ ポジティブ・偶然
常用漢字 ×(人名用) ×(常用外読み)
代表的な熟語 面会、会合 逢瀬、逢着 遭遇、遭難 遇う(待遇、境遇)
使用例 友人に会う 恋人に逢う 事故に遭う 幸運に遇う

「会う」の意味と使い方

「会う」は、人と顔を合わせることを表す最も一般的な表現です。常用漢字であり、ビジネス文書や公的な文章ではこの表記を使います。

「面会」「会合」「会話」などの熟語があり、予定した対面でも偶然の出会いでも使えます。

「会う」を使う場面

  • 一般的な対面(友人に会う、取引先に会う)
  • 予定した会合(社長に会う約束をした)
  • 偶然の出会い(駅で知人に会った)
「会う」を使った例文
  • 明日、久しぶりに友人に会う予定だ。
  • 駅で偶然、高校時代の同級生に会った
  • 来週、取引先の社長に会うことになっている。

「逢う」の意味と使い方

「逢う」は、親しい人との特別な出会いや、運命的な出会いを表す文学的な表現です。常用漢字ではなく人名用漢字のため、公的な文書では「会う」を使います。

「逢瀬(おうせ)」「めぐり逢う」などの表現があり、恋愛や特別な関係性を暗示するニュアンスがあります。

「逢う」を使う場面

  • 恋人や大切な人との対面(恋人に逢いたい)
  • 運命的な出会い(運命の人にめぐり逢う)
  • 文学的・詩的な表現(また逢う日まで)
「逢う」を使った例文
  • 離れていても、あなたに逢いたい気持ちは変わらない。
  • 二人まるで運命のようにめぐり逢った
  • また逢う日を楽しみにしています。

「遭う」の意味と使い方

「遭う」は、事故や災難など好ましくない事態に出くわすことを表します。常用漢字であり、ネガティブな状況に使います。

「遭遇」「遭難」などの熟語があり、思いがけず困った事態にぶつかるニュアンスがあります。

「遭う」を使う場面

  • 事故や災難に出くわす(交通事故に遭う)
  • 困難や不運に見舞われる(災難に遭う、ひどい目に遭う)
  • 好ましくない天候に出くわす(雨に遭う、嵐に遭う)
「遭う」を使った例文
  • 帰り道で突然の雨に遭った
  • 旅行中に交通事故に遭ってしまった。
  • 彼は詐欺に遭い、大金を失った。

「遇う」の意味と使い方

「遇う」は、幸運や良いものに思いがけず出くわすことを表します。「遭う」の反対で、ポジティブな偶然の出来事に使います。

ただし「遇」を「あう」と読むのは常用漢字表にない読み方のため、一般的な文章では「会う」を使うことが多いです。「遇」は「待遇」「境遇」「千載一遇」などの熟語で使われます。

「遇う」を使う場面

  • 幸運に出くわす(千載一遇のチャンスに遇う)
  • 懐かしい人に思いがけず出会う(旧友に遇う)
  • 良い機会に巡り合う(好機に遇う)
「遇う」を使った例文
  • 旅先で思いがけず旧友に遇った
  • 千載一遇のチャンスに遇い、成功を収めた。
  • 幸運に遇うとはこのことだ。

「遭う」と「遇う」の違い

「遭う」と「遇う」は対になる表現です。どちらも思いがけず出くわすという意味ですが、出会う対象が正反対です。

項目 遭う 遇う
出会う対象 好ましくないもの 好ましいもの
事故、災難、雨 幸運、旧友、好機
熟語 遭遇、遭難 待遇、境遇、千載一遇

使い分けのポイント

4つの「あう」は、出会いの性質によって使い分けます。

判断の手順

  • 好ましくない事態か? → 遭う
  • 幸運・良い偶然か? → 遇う
  • 特別な・運命的な出会いか? → 逢う
  • 一般的な対面か? → 会う

迷ったときは「会う」

「会う」は最も汎用的で、ほとんどの場面で使えます。「逢う」「遇う」は常用漢字外のため、ビジネス文書や公的な文章では「会う」を使いましょう。

「合う」との違い

同じ「あう」と読む漢字に「合う」がありますが、意味が全く異なります。

  • 会う・逢う・遭う・遇う → 人やものに出会う
  • 合う → 一致する、適合する(話が合う、サイズが合う)

「合う」は対面ではなく、物事が一致したりぴったり当てはまったりすることを表します。

語源・由来

「会」「逢」「遭」「遇」はそれぞれ異なる成り立ちを持っています。

「会」は、人が集まって話し合う様子を表した字で、「会合」「会議」のように複数の人が集まる場面に使われます。

「逢」は「辶(しんにょう)」と「夆」を組み合わせた字で、道で神秘的なものに出会うという意味がありました。特別な出会いに使われるようになりました。

「遭」は「辶」と「曹」を組み合わせた字で、道で何かにぶつかる様子を表しています。好ましくない出来事に出くわすという意味です。

「遇」は「辶」と「禺」を組み合わせた字で、思いがけず出会うという意味があります。「遭」とは逆に、良いものに出会う場合に使われます。

よくある質問

Q
恋人に「あいたい」はどの漢字?
A
「逢いたい」と書くと、特別な想いや恋愛感情が込められた表現になります。ただし「逢」は常用漢字外のため、一般的な文章やビジネスメールでは「会いたい」を使います。
Q
「ひどい目にあう」はどの漢字?
A
「ひどい目に遭う」と書きます。好ましくない事態に出くわすという意味なので「遭う」を使います。「痛い目に遭う」「災難に遭う」なども同様です。
Q
「千載一遇」の「遇」と「遭遇」の「遭」はなぜ違う?
A
「千載一遇」は千年に一度の良い機会という意味なので「遇」、「遭遇」は思いがけず出くわすという中立〜ネガティブな意味で「遭」を使います。ただし「遭遇」は良い出会いにも使われることがあります。
Q
「話があう」はどの漢字?
A
「話が合う」と書きます。この「合う」は一致する・適合するという意味で、対面を表す「会う」とは全く別の言葉です。「サイズが合う」「気が合う」なども同様です。