目次
  1. 「固い」の意味と使い方
  2. 「硬い」の意味と使い方
  3. 「堅い」の意味と使い方
  4. 対義語で使い分けるコツ
  5. 迷いやすいケース
  6. 語源・由来
  7. よくある質問
結論

「固い」は「緩い」の反対で結びつきが強い状態、「硬い」は「軟らかい」の反対で力を加えても変形しない状態、「堅い」は「脆い」の反対で中身が詰まって確実な状態を表します。迷ったときは「固い」を使えばほぼ問題ありません。

固い

かたい
結びつきが強い
対義語は「緩い」

硬い

かたい
力を加えても変形しない
対義語は「軟らかい」

堅い

かたい
中身が詰まって確実
対義語は「脆い」
項目 固い 硬い 堅い
対義語 緩い 軟らかい 脆い
イメージ しっかり結びついている 外力に強い 中身が詰まっている
代表的な熟語 固体、固形、頑固 硬化、硬直、硬派 堅実、堅固、堅持
使用例 固い絆、固い握手 硬い石、表情が硬い 口が堅い、手堅い

「固い」の意味と使い方

「固い」は、しっかりしていて強く丈夫な様子、結びつきが強い様子を表します。対義語は「緩い」です。

3つの中で最も広い意味を持ち、迷ったときは「固い」を使えばほぼ間違いありません。「固体」「固形」「頑固」などの熟語があります。

「固い」を使う場面

  • 結びつきや結束を表すとき(固い絆、固い握手、固い友情)
  • 変化しにくい状態を表すとき(頭が固い、意思が固い)
  • しっかりした状態を表すとき(固い地盤、固く結ぶ)
「固い」を使った例文
  • 二人固い握手を交わした。
  • 彼は固い意思で留学を決めた。
  • 祖父は頭が固いので新しいことを受け入れない。

「硬い」の意味と使い方

「硬い」は、力を加えても形が変わらない物の性質や、こわばってぎこちない様子を表します。対義語は「軟らかい」です。

「硬化」「硬直」「硬派」などの熟語があり、物理的な硬さや、緊張した状態を表すときに使います。

「硬い」を使う場面

  • 物の硬さを表すとき(硬い石、硬い氷、硬い骨)
  • 身体のこわばりを表すとき(体が硬い、硬い筋肉)
  • 緊張や堅苦しさを表すとき(表情が硬い、態度が硬い、硬い文章)
「硬い」を使った例文
  • ダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物だ。
  • 緊張して表情が硬くなってしまった。
  • 運動不足で体が硬くなった。

「堅い」の意味と使い方

「堅い」は、中身がしっかり詰まっていて砕けにくい様子、確実で手堅い様子を表します。対義語は「脆い」です。

「堅実」「堅固」「堅持」などの熟語があり、「しっかりしていて崩れない」というニュアンスがあります。

「堅い」を使う場面

  • 確実さ・信頼性を表すとき(手堅い商売、合格は堅い)
  • 秘密を守る様子を表すとき(口が堅い)
  • 中身の詰まった物を表すとき(堅い木材、堅パン)
  • まじめで融通が利かない様子を表すとき(堅物、堅苦しい)
「堅い」を使った例文
  • 彼は口が堅いので秘密を話しても安心だ。
  • 今回の試験は合格が堅いと思う。
  • 手堅い商売で着実に利益を上げている。

対義語で使い分けるコツ

3つの「かたい」の使い分けは、対義語を当てはめると簡単に判断できます。

判断の手順

反対の意味を考えて、「緩い」「軟らかい」「脆い」のどれがしっくりくるかを確認します。

  • 「緩い」の反対 → 固い
  • 「軟らかい」の反対 → 硬い
  • 脆い」の反対 → 堅い

具体例で確認

  • 「麺がかたい」→「麺が軟らかい」の反対なので「硬い」
  • 「体がかたい」→「体が軟らかい」の反対なので「硬い」
  • 「絆がかたい」→「絆が緩い」の反対なので「固い」
  • 「商売がかたい」→「商売が脆い」の反対なので「堅い」

迷いやすいケース

使い分けが難しいケースをいくつか紹介します。

「かたゆで卵」はどれ?

「固ゆで卵」と書くのが一般的です。「緩い」の反対で、しっかり固まった状態を表すためです。「硬ゆで卵」「堅ゆで卵」と書く場合もあります。

「頭がかたい」はどれ?

「頭が固い」と書きます。融通が利かず、考え方が変わらない状態を「緩くない」と捉えるためです。

「かたいパン」はどれ?

「硬いパン」と「堅いパン」の両方が使われます。「軟らかいパン」の反対と考えれば「硬い」、中身が詰まっている意味なら「堅い」(堅パン)です。

語源・由来

「固」「硬」「堅」はいずれも古くから使われてきた漢字です。

「固」は「古い」と「囲い」を組み合わせた字で、長く変わらずに留まる様子を表します。「固体」「固形」のように、形が変化しない状態を表すのに使われます。

「硬」は「石」と「更」を組み合わせた字で、石のように力を加えても変形しない様子を表します。「硬度」「硬化」のように、物理的な硬さを表すのに使われます。

「堅」は「土」と「臤(かたい)」を組み合わせた字で、土のように中身が詰まっている様子を表します。「堅固」「堅実」のように、しっかりして崩れない状態を表します。

よくある質問

Q
迷ったときはどの漢字を使えばいい?
A
「固い」を使えばほぼ問題ありません。「固い」は最も広い意味を持ち、多くの場面で使える汎用的な表記です。特定の熟語や慣用表現がある場合を除き、「固い」で代用できます。
Q
「かたい表情」はどの漢字?
A
「硬い表情」と書きます。緊張してこわばった表情は「軟らかい表情」の反対なので、「硬い」を使います。「表情が硬い」「態度が硬い」などの緊張を表す表現には「硬い」が適切です。
Q
「かたい守り」はどの漢字?
A
「堅い守り」と書きます。崩れにくく確実な守りという意味で、「脆い守り」の反対です。スポーツの守備や、城の防御などを表すときに使います。
Q
ひらがなで「かたい」と書いてもいい?
A
はい、問題ありません。使い分けに迷う場合は、ひらがなで「かたい」と書くのも一つの方法です。特に複数の意味が重なる場合や、どの漢字か判断しにくい場合は、ひらがなで書くのが無難です。