目次
  1. 「売上」の意味と使い方
  2. 「収益」の意味と使い方
  3. 「利益」の意味と使い方
  4. 語源・由来
  5. 3つの関係を図で理解する
  6. よくある質問
結論

「売上」商品やサービスの販売で得た総収入です。「収益」は売上を含む、企業に入ってくるお金の総称です。「利益」は収益から費用を差し引いた「儲け」のことです。つまり、売上は収益の一部であり、利益は収益から費用を引いたものという関係になります。

売上

うりあげ
本業で得た総収入
費用を引く前の金額

収益

しゅうえき
入ってくるお金の総称
売上+その他の収入

利益

りえき
収益から費用を引いた額
最終的な「儲け」
項目 売上 収益 利益
意味 本業の販売収入 入ってくるお金の総称 儲け(収益−費用)
費用の控除 控除前 控除前 控除後
範囲 本業のみ 本業+本業以外
損益計算書 最上部(トップライン) 各所に分散 各段階で算出
英語 Sales Revenue Profit / Income

「売上」の意味と使い方

「売上」(売上高)、企業が商品やサービスの販売によって得た総収入のことです。本業による収入を指し、費用を差し引く前の金額です。

損益計算書では最上部に記載されるため、「トップライン」とも呼ばれます。売上は企業の事業規模や市場での活動状況を示す基本的な指標です。

ただし、売上が大きくても、費用がそれ以上にかかれば赤字になります。売上だけでは企業の収益性を判断することはできません。

「売上」を使った例文
  • 今期の売上は前年比120%を達成した。
  • 新商品の投入で売上が大幅に伸びた。
  • 売上目標を達成するために営業を強化する。

「収益」の意味と使い方

「収益」は、企業が営業活動やその他の活動で得るお金の総称です。売上(営業収益)だけでなく、本業以外で得た収入も含みます。

会計上、収益は以下の3種類に分類されます。

  • 営業収益:本業による収益(=売上高)
  • 営業外収益:受取利息、受取配当金、為替差益など
  • 特別利益:固定資産売却益など、臨時的な収益

つまり、売上は収益の一部という関係になります。収益は費用を差し引く前の金額であり、「利益」とは異なります。

「収益」を使った例文
  • 不動産投資による収益が安定している。
  • 本業以外収益源を確保することが重要だ。
  • 収益構造の改善に取り組んでいる。

「利益」の意味と使い方

「利益」は、収益から費用を差し引いた「儲け」のことです。企業が最終的に手元に残すお金を表します。

損益計算書では最下部に記載されるため、「ボトムライン」とも呼ばれます。利益が出ていれば黒字、利益がマイナス(損失)なら赤字です。

利益には段階があり、損益計算書では以下の5種類が順番に計算されます。

  • 売上総利益(粗利):売上高 − 売上原価
  • 営業利益:売上総利益 − 販管費(本業の儲け)
  • 経常利益:営業利益 ± 営業外損益
  • 税引前当期純利益:経常利益 ± 特別損益
  • 当期純利益:税引前当期純利益 − 法人税等(最終利益)
「利益」を使った例文
  • 売上は増えたが、利益は減少した。
  • コスト削減により利益率が改善した。
  • 今期は過去最高の利益を計上した。

語源・由来

「売上」の由来

「売上」は「売り上げる」という動詞の名詞形です。「売る」と「上げる」の組み合わせで、商品を売って代金を得ることを意味します。

「収益」の由来

「収益」は「収める」と「益」の組み合わせです。「収」は入手する・取り込むこと、「益」は増えること・利得を意味し、入ってくる利得という意味になります。

「利益」の由来

「利益」は「利」と「益」の組み合わせです。どちらも「得をする」「増える」という意味を持ち、儲け・得という意味を強調しています。仏教用語としては「りやく」と読み、功徳や恩恵を意味します。

3つの関係を図で理解する

売上・収益・利益の関係を整理すると、以下のようになります。

区分 内容
収益 売上高 + 営業外収益 + 特別利益
費用 売上原価 + 販管費 + 営業外費用 + 特別損失 + 法人税等
利益 収益 − 費用

売上が多くても、費用がそれを上回れば利益は出ません。逆に、売上が少なくても費用を抑えれば利益を確保できます。経営においては、売上(トップライン)を伸ばしながら、利益(ボトムライン)を確保するバランスが重要です。

よくある質問

Q
「売上」と「売上高」は同じ意味?
A
はい、同じ意味です。会計用語としては「売上高」が正式な表現ですが、日常的には「売上」と略して使われます。
Q
「収益」と「収入」の違いは?
A
会計上、「収益」は発生主義(取引が確定した時点)で計上し、「収入」は現金主義(実際にお金を受け取った時点)で計上します。商品を売っても代金未回収なら、収益は発生していますが収入はまだありません。
Q
「利益」と「儲け」は同じ?
A
日常会話では同じ意味で使われます。会計用語としては「利益」が正式な表現で、損益計算書には5種類の利益(売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益)が記載されます。
Q
「粗利」とは何のこと?
A
「粗利(あらり)」は「売上総利益」の別名です。売上高から売上原価(仕入れや製造にかかった費用)を引いた金額で、大まかな利益という意味で「粗利」と呼ばれます。