目次
  1. 「スラッシャー」の意味と使い方
  2. 「スプラッター」の意味と使い方
  3. 語源・由来
  4. 両方の要素を持つ作品も多い
  5. 見分けるポイント
  6. よくある質問
結論

どちらもホラー映画のサブジャンルですが、重視するポイントが異なります。「スラッシャー」は殺人鬼が若者を次々と襲う「形式・ストーリー展開」を指し、サスペンス要素を重視します。「スプラッター」は血しぶきや人体損壊といった「残酷描写・表現方法」を指します。両方の要素を持つ作品も多く、『13日の金曜日』などは「スラッシャーでありスプラッター」と言えます。

スラッシャー

すらっしゃー
殺人鬼が若者を襲う形式
サスペンス・追跡劇を重視

スプラッター

すぷらったー
残酷描写を売りにする表現
血しぶき・人体損壊を重視
項目 スラッシャー スプラッター
基本的な意味 殺人鬼が若者を次々と襲う形式 過激な残酷描写を売りにする表現
語源 slash(切り裂く) splatter(飛び散る)
分類の観点 ストーリー形式・展開 映像表現・描写方法
重視する要素 「誰が次に殺されるか」のサスペンス 「どう殺されるか」の残酷描写
お約束要素 マスクを被った殺人鬼、若者グループ 血しぶき、特殊メイク、人体損壊
代表作 ハロウィン、エルム街の悪夢、スクリーム SAW、ホステル、死霊のはらわた

「スラッシャー」の意味と使い方

「スラッシャー」殺人鬼(スラッシャー)が若者たちを次々と襲う形式のホラー映画を指します。英語の「slash(切り裂く)」が語源で、「slasher」は「切り裂く者=殺人鬼」を意味します。

スラッシャー映画の特徴は、定番の「お約束」が多いことです。マスクを被った正体不明の殺人鬼、パーティーやキャンプに集まった若者グループ、一人ずつ殺されていく展開、最後まで生き残る「ファイナルガール」などが典型的な要素です。

「誰が次に殺されるのか」「主人公は逃げ切れるのか」というサスペンス要素が楽しみの中心となります。

「スラッシャー」を使った例文
  • 『ハロウィン』はスラッシャー映画の金字塔だ。
  • 80年代はスラッシャー映画が大量に製作された。
  • 『スクリーム』はスラッシャー映画のお約束をメタ的に描いた作品だ。

「スプラッター」の意味と使い方

「スプラッター」は、血しぶきや人体損壊など、過激な残酷描写を売りにしたホラー作品を指します。英語の「splatter(飛び散る)」が語源で、血が飛び散る様子に由来しています。

スプラッター作品の特徴は、「どのように殺されるか」という視覚的なショックに重点を置いている点です。リアルな特殊メイクによる人体損壊、大量の血しぶき、内臓の露出などが見どころとなります。

ストーリー展開よりも、残酷シーンそのものを楽しむジャンルと言えます。

「スプラッター」を使った例文
  • この映画スプラッター描写が激しいので覚悟が必要だ。
  • 『SAW』はスプラッターシーンのバリエーションが豊富だ。
  • スプラッター映画は特殊メイクの技術が見どころの一つだ。

語源・由来

「スラッシャー」の由来

「スラッシャー」は英語の「slasher」をカタカナにした言葉です。「slash」は「切り裂く」という意味の動詞で、「slasher」は「切り裂く者」つまり殺人鬼を指します。

映画ジャンルとしてのスラッシャーは、1978年のジョン・カーペンター監督『ハロウィン』によって確立されました。その後1980年代に『13日の金曜日』『エルム街の悪夢』などが次々と製作され、一大ブームとなりました。

「スプラッター」の由来

「スプラッター」は英語の「splatter」をカタカナにした言葉で、「液体がはねる、飛び散る」という意味です。血しぶきが飛び散る様子から、このジャンル名がつきました。

映画ジャンルとしてのスプラッターは、1963年のハーシェル・ゴードン・ルイス監督『血の祝祭日』から始まったとされています。

両方の要素を持つ作品も多い

実際には、スラッシャーとスプラッターの両方の要素を持つ作品が多くあります。

たとえば『13日の金曜日』シリーズは、ジェイソンという殺人鬼が若者を次々と襲う「スラッシャー」の形式を持ちながら、血しぶきが飛び散る残酷な殺害シーンという「スプラッター」の要素も持っています。

ただし、すべてのスラッシャー映画がスプラッターというわけではありません。『ハロウィン』(1978年)のように、残酷描写を控えめにしてサスペンスを重視したスラッシャー映画もあります。逆に、『SAW』シリーズのように殺人鬼に追われる形式ではないスプラッター映画もあります。

見分けるポイント

スラッシャーとスプラッターを見分けるには、以下の観点で考えると分かりやすいです。

スラッシャー寄りの特徴

  • マスクを被った殺人鬼が登場する
  • 若者グループが標的になる
  • 一人ずつ殺されていく展開
  • 「ファイナルガール」が生き残る
  • 追跡劇・逃走劇がメイン

スプラッター寄りの特徴

  • 残酷な殺害シーンが見どころ
  • 特殊メイクによるリアルな人体損壊
  • 血の量が多い
  • 「どう殺されるか」に重点がある
  • ストーリーよりも残酷描写がメイン

よくある質問

Q
「スラッシャー」と「スプラッター」はどちらが怖い?
A
恐怖の種類が異なります。スラッシャーは「追われる恐怖」「次に誰が殺されるかの緊張感」というサスペンス的な怖さ。スプラッターは「グロテスクな映像を見せられる」という視覚的なショックです。どちらが怖いかは人によって異なります。
Q
「スラッシャー」と「ホラー」の違いは?
A
ホラーは恐怖をテーマにした作品全般を指す大きなジャンル名です。スラッシャーはホラーのサブジャンルの一つで、殺人鬼が若者を次々と襲う形式の作品を指します。
Q
「ゴア」と「スプラッター」は同じ意味?
A
ほぼ同じ意味で使われます。「ゴア(gore)」は血のりを意味する英語で、1970年代以前は「ゴア・ムービー」と呼ばれていました。1980年代に「スプラッター」という呼称が定着し、現在はこちらが一般的です。
Q
ジェイソン(13日の金曜日)はスラッシャー?スプラッター?
A
両方です。マスクを被った殺人鬼が若者を次々と襲う「スラッシャー」の形式でありながら、血しぶきが飛び散る残酷な殺害シーンという「スプラッター」の要素も持っています。両ジャンルの代表作と言えます。